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【鎌倉】地元民が教える大船〜北鎌倉のマニアックおさんぽ道
今回は、鎌倉の玄関口「大船駅」から北鎌倉までの地元民がよく使うお散歩道をご案内します。
東京から鎌倉へ行く際には、鎌倉駅へ向かうために通るターミナル駅の役割が強い大船駅。鎌倉市ではありますが、「大船って鎌倉市なんだ?!」と驚かれることもしばしば。「庶民的」「飲み屋街」なイメージがあり、鎌倉とは一線を画す場所でもあります。ですが、大船から鎌倉までは、多少距離はあるものの、徒歩も可能な距離。人が多い大船駅前を少し歩けば、人混みもなく、快適に鎌倉までのお散歩が叶います。
かつての松竹大船撮影所跡を通り北鎌倉へ抜ける道には、鎌倉情緒漂う場所も多いのです。いつもの鎌倉観光では飽き足らない鎌倉フリークの方にも、おすすめのおさんぽコースをご紹介します!
目次
大船駅からスタート
<大船駅笠間口>
スタートは大船駅から。大船駅はメインの改札が東口ですが、今回のお散歩は東口とは反対側の改札「笠間口」を利用します。
<グランシップ大船>
笠間口を出て階段を降り、すぐ前の横断歩道を渡ると左手が「グランシップ大船」です。2021年にオープンした商業施設で、1階には「鎌倉山ル・ミリュウ」のケーキや三浦市の港町発の人気ドーナツ店「三崎ドーナツ」も出店しているので、お土産も購入できます。
<グランシップを左折した道>
グランシップ大船を左手に見て、左折しそのまま直進し川に沿って道を進みます。
大船駅
- 住所:神奈川県鎌倉市大船1丁目
- アクセス:JR東海道本線 東京より約45分
砂押川〜松竹大船撮影所跡地
<季節の木々で彩られる砂押川沿い>
グランシップを抜け、川沿いの道をしばらく進みます。川の名前は「砂押川(すなおしがわ)」と言うのですが、この川沿いの道がとても素敵なのです。行政の他に、自治会の方がボランティアで花壇の整備や清掃をしてくださり川沿いの環境が整えられているとのことです。そして、桜並木は非常に立派なもので、桜の種類も早咲きの品種とソメイヨシノ、そして遅咲きの品種が植えられており、1ヶ月以上、色々な桜が楽しめるのも魅力です。
さらに、川にはとても大きな鯉がいたり、季節によって鮎なども見ることができます。そして何より毎年楽しみにしているのが、鴨の親子。5月〜6月にかけて砂押川で子育てをしているようで、毎年とっても可愛い姿を見せてくれます。
<グランシップ大船から直進した川沿いの道>
<川沿いは整備されていて歩きやすいです>
<「ソメイヨシノ」が満開の時期に砂押川沿いで撮影したもの>
<ソメイヨシノが終わっても、遅咲きの「カンザン」が見頃を迎えます>
<昨年砂押川にやってきた鴨の親子>
川沿いを進み横断歩道も越えてさらに進むと、小さな橋に出合います。その橋を右折すると遊歩道があるので、その遊歩道を進みます。
<右手に見える橋を右折します>
<遊歩道>
そして、ここで特筆したいのが、左手に見えるのが大学なのですが、こちらは2000年まで松竹大船撮影所だったところなのです。松竹の看板作品であった「男はつらいよ」シリーズは、この大船撮影所で撮影されていました。現在は大学となり当時の面影はありませんが、遊歩道の入り口に撮影所跡の碑が建てられています。大船には、渥美清さんや撮影スタッフの方が通った飲食店が現在も数店舗あり営業を続けています。
<かつて松竹大船撮影所があった場所は、現在は大学になっています>
<大学を通過しても遊歩道が続きます。右手の建物は「鎌倉芸術館」>
<遊歩道を抜けると一般道に出ます。その一般道を突っ切る形で、真っ直ぐに進みます>
<右手に「三菱電機(株)情報技術総合研究所」を見ながら直進し1本目の角を左折します>
<この辺りから、鎌倉っぽい雰囲気が出てきますね>
松竹大船撮影所跡
- 住所:神奈川県鎌倉市大船6−1−1
- アクセス:JR大船駅から徒歩10分
常楽寺
<常楽寺>
先ほどの道を道なりに10分弱進むと「常楽寺」が右手に現れます。常楽寺は、1237年に北条泰時が開基した鎌倉時代から続く古刹。常楽寺の銅製の梵鐘(ぼんしょう)は国の重要文化財に指定されていて、建長寺・円覚寺の梵鐘と共に鎌倉三名鐘と言われています。また、私も最近になり知ったのですが、裏山には木曽義高の墓と伝えられている木曽塚があり、その少し下には、北条泰時の娘の墓(一説には大姫の説が有り)があります。
鎌倉殿の13人にハマっていた私は、もし大姫のお墓だったとしたら、木曽義高の近くにいられてよかったな...と少しウルウルしてしまいました。
<常楽寺裏山にある木曽義高の墓とされる「木曽塚」>
<木曽塚から少し下がったところにある北条泰時娘の墓(大姫の説あり)>
常楽寺を後にして、参道の入り口へ向かい、北鎌倉方面へ左に進み鎌倉街道を越えて直進します。
<常楽寺参道入り口>
常楽寺
- 住所:神奈川県鎌倉市大船5-8-29
- 開園時間:9:00 〜16:00
- 電話:0467-46-5735
- アクセス:JR大船駅徒歩20分またはJR大船駅東口5番バス乗り場から大船駅(循環)行きで「常楽寺」下車徒歩5分(バスは常楽寺経由を確認)
北鎌倉への抜け道を歩く
常楽寺参道を背にして北鎌倉方面へ向かうと、岩山に張り付く緑や石のトンネルなど、鎌倉情緒が漂う道と出会うことができます。地元の人たちがよく使う抜け道を通りながらゴールの北鎌倉駅を目指します。
<鎌倉街道を抜けて直進し、突き当りを右折します>
<7分ほど直進すると、踏切が見えるのですが、その少し手前の自動車修理店を左折します>
<自動車修理店の角を曲がると、急に緑が出現し、北鎌倉の空気が一気に強まります>
<車通りに近いのにここだけ別世界のような道を進むと、これまた異世界への通路のような石のトンネルが現れます>
<石のトンネルを抜けると異世界ではなく、横須賀線の線路です>
<こちらは線路沿いの道にある「好好洞」トンネル。このトンネルは、トンネルの先に好好亭という別荘がかつてあり、娘さんが学校へ通いやすいように、別荘の持ち主によって戦時中に掘られたとか。娘への愛がすごい。また、ジンギスカンとあるのですが、別荘が後に和食会席のお店となり、その名残りのようです>
<好好洞トンネルを通過すると、徒歩でしか通れない踏切があり、そちらを渡ります。というのも、かつては線路沿いからそのまま円覚寺方面へ抜けられたのですが、数年前から通行止めとなっており、北鎌倉駅の正面改札やさらに鎌倉方面へ行く場合は、一度線路を渡らなければならなくなっています>
<線路を渡ると左側しか行けなくなっており、人が1人通れるくらいの細い道を道が切れるまで進みます。この道は地元民や知っている方しか通らないと思います>
<細道が切れると右側へと道路が続くので道なりに歩くと、北鎌倉駅へと続く道路へと出ることができます>
<道路を左側へ進むと北鎌倉駅に到着!>
<北鎌倉駅正面改札には「豊島屋」も。観光客で賑わう若宮大路にある本店よりもこぢんまりしていて、落ち着いてゆっくりとお買い物ができます>
<北鎌倉駅からすぐの円覚寺>
北鎌倉駅
- 住所:神奈川県鎌倉市山ノ内
- アクセス:JR横須賀線 東京より約50分
Chocolaterie CALVA (ショコラトリー カルヴァ)
<Chocolaterie CALVA 北鎌倉門前店>
沢山歩いたご褒美に、スイーツはいかがですか?北鎌倉駅から歩いて2分ほどの私も大好きなショコラティエをご紹介します。
こちらのお店は、数々の受賞歴があるショコラティエの田中二朗さんが丹精込めて作るショコラが並ぶお店です。ショコラの他にも、羊羹ショコラや栗きんとんショコラなど、和とのマリアージュを楽しめるショコラもあり、とても美味しいのでよく利用させていただいています。全てのショコラが美味しいのですが、いつも行くとそそられて購入するのが「ソフトクリーム」。ショコラの香りと濃厚な口当たりが心も身体も癒してくれます。
<店内には売り場の後ろに4名ほどがイートインできるテーブルもあります>
<ショコラソフトクリーム(540円)。またお得な価格でショコラを追加トッピングできます。私はもちろんオーダーしました>
Chocolaterie CALVA (ショコラトリー カルヴァ)北鎌倉門前店
- 住所:神奈川県鎌倉市山ノ内407
- 営業時間:10:00〜16:00
※季節により営業時間に変更あり。 - 定休日:火・水
- 公式サイト:Chocolaterie CALVA
まとめ
今回は地元民がよく使う大船〜北鎌倉までの徒歩でのおさんぽ道をご紹介しました。なかなか鎌倉観光では訪れないマニアックな場所ではあるかもしれませんが、鎌倉にはこんなこところが?!という発見もできてしまうのが、お散歩の素敵なところですよね。皆さんの知らない鎌倉を、ぜひ探しにきてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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いいおあやね
- 6年間のバンコク生活を経て、2016年より鎌倉市在住。2男児の母。飲食・アート・建築・読書・海が好き。特技は皆無ですが、ワインアドバイザー及びフードコーディネーターを取得しています。