公開日:
最終更新日:
【イギリス】チャールズ国王戴冠式 ― 大型行事を街中で体感!
2023年5月上旬、チャールズ国王の戴冠式で国中が盛り上がったイギリス。王室関連のものを含め、こうした国を挙げた行事に遭遇する機会が意外と多いイギリスですが、行事の開催地や中心地に出向かなくとも、その雰囲気は街中でも十分に体感できるもの。ということで、今回は国王の戴冠記念ウィークを例に、街中で大型行事を気軽に楽しむ方法を考察してみました。
目次
期間限定のディスプレイを楽しむ!
公共交通機関では、イベント開催期間中または開催日の通常とは異なる運行状況や、注意事項などをお知らせるポスターや案内板が設置されます。こうした案内は、イベント当日までや開催期間中しか見られない期間限定のもの。写真を撮っておけばイベントのいい記念になるかもしれません。
とある駅の切符売り場。駅構内には、ポスターやバナー、国王の写真入りのフラッグなどとともに、子供たちの絵が飾られているコーナーも設けられていて、かなり気合の入ったディスプレイがなされていました。
こちらはユニオンジャックだらけのショッピングセンター!
これぞ最近の日本食ブームの象徴というべきか、大量の英国旗の下で、ワガママ(wagamama)やイツ(itsu)といった和食のお店が大々的に推されているシーンにも出くわしました。
書店にも、もちろん関連本が並びます。チャールズ国王に関する書籍に加え、昨年死去したエリザベス女王に関する本も同じく特設コーナーでピックアップされていました。
こちらはパーティーグッズ店。ここまでくるともう、あっぱれの一言!チャールズ国王やカミラ王妃のお面や、王族風コスプレ用品など、パーティーを盛り上げるグッズがいっぱい!
スーパーマーケットでイベント商戦を見比べてみる!
イギリスでは、大きなイベントがあるたびに、スーパーマーケットのチェーン店が独自のデザインを展開したり、プライベート商品を紹介したりして、商戦を仕掛けてきます。
例えば、英国を代表する小売店、マークスアンドスペンサー(Marks & Spencer、M&S)。今回の戴冠式関連でも多くのPB商品があり、特設コーナーもかなり充実の品ぞろえ。
自社製品で、「コロネーションチキン・フレーバー」のクリスプス(ポテトチップス)までありました!コロネーションチキンとは、エリザベス女王が戴冠する際に提供されたことで知られている料理のこと。カレースパイスのきいたマヨネーズでチキンをあえたもので、今日でもサンドイッチの定番の具のひとつになっています。
同じく老舗で王室御用達のスーパーマーケット、ウェイトローズ(Waitrose)。M&Sほど独自関連商品の数は多くありませんでしたが(戴冠記念のオリジナルショッピングバッグは売り切れでした)、自宅でのおもてなしやストリートパーティーで便利に利用できる、パーティーフードやグッズのコーナーはさすがのラインナップでした。
記念品・期間限定商品も忘れずにゲット!
こちらはマークスアンドスペンサーの戴冠記念特別ティン缶(ブリキ缶)入りショートブレッドと、コットン製のショッピングバッグ。どちらも限定版で、共に6ポンド。ほかにも、特別デザインのTシャツやクッションなどがありました。こうしたスーパーマーケットの期間限定商品は、行事後少し経ってしまうと入手は難しいかもしれませんが、ロンドンの街中にある、いわゆる「お土産屋さん」では、マグカップや食器などの関連グッズが引き続き手に入ります。
王室による公式記念グッズは、ロイヤルコレクションのオンラインショップで購入できます。
また、バッキンガム宮殿や、戴冠式の行われたウェストミンスター寺院のショップ、大英博物館をはじめとするミュージアムや観光名所のショップなどでも、記念グッズを購入できる可能性は大いにあるので、要チェックです。
イベントの模様を伝える新聞や雑誌類も、購入しておくと記念になること間違いなし!
ビーノ(Beano)はこちらの子供たちが愛読する、週刊のコミック誌。最新号はコロネーション・スペシャル・エディションでした。
まとめ
今回はチャールズ国王の戴冠式関連ということで見てきましたが、サッカーのワールドカップやオリンピックといったスポーツの大型大会や、はたまたイースター、ハロウィンなど、毎年の恒例行事まで、それぞれのイベントにあわせてマーケティング商戦があちこちで展開されています。ライバル店や企業間におけるテイストやアプローチの仕方の違いなど、見比べて楽しんでみてください。
関連記事
Rankingイギリス記事ランキング
-
ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。