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デリーから直行!シルクロードの黄金都市ジャイサルメールにてラクダと砂漠を目指す旅
「ゴールデンシティ」の異名を持つインドの砂漠都市・ジャイサルメール。首都デリーに来る方は絶対一緒に訪れるべきと言っても過言ではない、すばらしい町で砂漠ツアーに参加してきました。
目次
- シルクロードの黄金都市「ジャイサルメール」
- 砂漠へのアクセス方法は?おすすめはツアー
- いよいよ出発!ラクダに乗ってディープデザートへ
- 帰りには廃村にも!東京パレスのオーナーのおもてなし
- まとめ:北インドを旅するなら絶対に組み込んでもらいたい砂漠ツアー
シルクロードの黄金都市「ジャイサルメール」
パキスタンとの国境近くの砂漠都市であるジャイサルメールは、かつてシルクロードの交易の拠点でした。石造りの独自の建築が特徴的で、夕方になると太陽の光を反射して街中が黄金色に包まれます。
おすすめのアクセス方法は飛行機です。ハイシーズンの10月〜3月にかけてデリー~ジャイサルメール間は毎日飛行機が飛び、たった1時間半で到着します。電車なら1年中走っていますが、大体17〜18時間かかります。
ジャイサルメールは砂漠のため、夏は日中50度を超えることも。ベストシーズンの12月〜2月は冬のため、日中は20〜30度くらい、夜は10度以下くらいまで気温が下がります。寒暖差が大きいので注意が必要です。
砂漠へのアクセス方法は?おすすめはツアー
ジャイサルメールは主要な箇所は大体徒歩で回れるほどの、こじんまりとした都市です。都市の周りは砂漠で囲まれていますが、いわゆる「砂丘」に行くためには少し距離があります。
砂漠の行き先は、距離がいところから遠いところまで様々あり、私が目指したのは「ディープデザート(人里離れた砂漠)」と呼ばれるサム砂丘。都市部から40キロほど離れたところに位置しています。
そこで、東京パレスという日本人宿でツアーを申し込みました。
- ディープデザートに連れて行ってくれる
- 行き帰りの送迎付き
- キャメルサファリ(ラクダ体験)付き
5か所くらい回ってみましたが、この3つが揃っているところが他では見つかりませんでした。オーナーのマタルさんは日本語ペラペラ。日本でインド料理店も経営しています。
私はなるべく寒くない場所で寝たかったので「ゴージャルホテル」というトイレ・ベッド付き1泊5,000ルピー(約8,200円)のところにしましたが、テントの場合は2,000ルピー(約3,300円)と費用を節約できます。テントの場合は屋外でオーナーが料理したカレーを食べられます!
ホテルトーキョーパレス
- アクセス:空港からタクシーで約18分、ジャイサルメール駅からタクシーで約4分、徒歩20分
- 営業日:年中無休
- 公式サイト:Hotel Tokyo Palace
いよいよ出発!ラクダに乗ってディープデザートへ
昼ごろに宿に集合して車で40キロほど、他のツアー参加者の方々とともに走ります。そして着いた先ではラクダたちが待ってくれていました!
一人ひとり、ラクダの背中に乗せてもらいます。背中に人間を載せるラクダはみんなオスだとラクダ飼いに教えてもらいました。一頭一頭に名前もつけており、私が乗ったのはバブルくん。立って、座っての合図もしっかり聞いており、ラクダ飼いとラクダの絆を感じます。
一歩ずつ踏みしめるように、あまり人間のスピードと変わらない速さで砂漠の中を進んでいきます。「昔の人はこうやってシルクロードを旅したのか」と思いを馳せると、なんとも浪漫を感じました。
砂漠の中でも特に砂が細かくて美しい砂丘に到着です。数キロを共にしたラクダちゃんにお疲れ、と声をかけると、振り向いてくれました。ポーカーフェイスなイメージがありましたが、ラクダって案外感情が豊かなのかもしれません。
そしてラクダから降りると「チップちょうだい」と言われることがあるかもしれません。私は言われなくてもあげるつもりだったので渡しました。
ラクダ飼いの生活は厳しく、今はこのような観光業でしか生計を立てるすべがありません。ツアーから受け取るコミッションも非常に限られた金額だと想像できます。生活が成り立たなくてはラクダの世話もできないため、気持ち程度ですが少しでも足しになれば、とこういう時にはチップを渡すようにしています。
こちらがテントです。星空の真下で寝たい!という猛者はテントがおすすめ。
そして夕日と星空、焚き火を楽しみます。飲み物を飲んだり軽食をつまんだりしながら、時間がすぎていくままにすごします。
待ちに待った!?ゴージャステントへ。
ゴージャステントは砂漠から少し走ったところにあります。他のツアーで申し込んだ人たちもいて、非常に賑わっていました。
まずは余興から。ファイヤーダンスの盛り上がりと言ったら!インド人が大興奮です。炎を吹く姿は圧巻です!が、身体は大丈夫なのか?とちょっと心配にもなりました...。
夜の砂漠は冷えます。布団をもらって被りながら、余興のダンスを見続けます。
ゴージャステントの中はベッドとトイレ、シャワーのシンプルな作りです。
トイレがあるのがありがたいですね...。寒くてシャワーを浴びる気にはなれなかったのですが、インド人も「しょっぱい水だからシャワーに向かない」と言っていました。
この日は大晦日だったのでみんなで踊り、カウントダウンをしてケーキを食べました。
そして、翌日には7時前に起きて初日の出を拝みました。インドの砂漠で初日の出、なんとも不思議です。ラクダがテントの前まで迎えに来てくれたので、朝食後にラクダとともに帰路につきました。
帰りには廃村にも!東京パレスのオーナーのおもてなし
そして、帰りには近くの廃村にも寄ってくれました。オーナー曰く、昔マハラジャ(王様)がこの村の女の子に求婚しましたが、宗教上女の子はブラーミンという最上級の階級であったため、周囲の人間が結婚に大反対しました。そしてたった1日で村人全員が村を捨てて出ていったとのことです。(諸説あり)
「幽霊が出る」という噂もあったそうですが、政府が観光地化したそうです。噂に関しては、隠れてこの場所でお酒を飲みたい人たちが作ったデタラメ、と言っていました。
その後東京パレスの宿まで送ってもらいます。オーナーが非常に優しく、夜に電車に乗るため宿泊しない方にも「砂漠帰りだしシャワー使って行っていいよ」と声をかけていたのが印象的でした。
クルダラ廃村
- アクセス:ジャイサルメールフォート(中心地)からタクシーで23分、サム砂丘からタクシーで24分
- 営業時間:9:00〜17:00
- 定休日:不明
まとめ:北インドを旅するなら絶対に組み込んでもらいたい砂漠ツアー
インドを旅する方の大半がデリーに到着すると思います。デリーに到着する方は、ぜひジャイサルメールへのフライトも予約してください!
今までインド各地を旅してきましたが、異世界感と人の優しさがずば抜けており、帰りたくなくなったほどです。
砂漠に泊まれる経験はなかなかできません。安価で、比較的アクセスもよく行ける身近な異世界なので、インドに来る方はぜひ目的地の1つにしてみてください。
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やまもと
- インドのバンガロール・ムンバイの2拠点で活動している翻訳者・ライターです。インドの野良犬とヨガが大好きです!