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【アルジェリア】絶対トライするべき大浴場!?ハマムの全貌
日本人が愛して止まないもの、それは温泉!旅行先ではもちろん、スーパー銭湯も習慣化され、昔から今まで日本人の疲れを癒す場として必要不可欠なものです。
そんな日本人に馴染み深い温泉ですが、アルジェリアにも似たような場所があります。
それはずばり、ハマムです。最近ではサウナに続いて日本でも少し設置されている場所もありますが、全貌は謎に包まれています。
今回はこのハマムの入り方からアルジェリアならではの豆知識までしっかりと学んでいきましょう!
目次
そもそもハマムとは?
ハマムとは、簡単に言えば日本でいう大浴場のような体を洗う場所です。体を洗う場ということで、基本的にアカスリを行います。※アカスリは希望制
アルジェリアのみならず、中東地域やアフリカ諸国にも存在し、時々ハマムに行き体を綺麗にリセットします。
浴槽はなく、石でできた床や壁、台が岩盤浴のように熱くなる高温多湿な空間です。サウナよりは室温が低いため、息苦しさがなく長時間居座ることができます。髪や体を洗い、温めることでリラックスでき、また他者との交流の場にもなっています。
これで安心!現地の人の入り方
持ち物としては下記のようなものが必要です。
- ケサ(アカスリ用)
- サボンノワール(アカスリ用)
- 小さな桶(水をすくう用)
- タオル
- 濡れてもよい下着または水着(パンツのみ)
- シャンプーやコンディショナーなど
STEP 1
日本の温泉とは違い、入る時は下着(パンツ)のみ着用します。タオルを巻いてハマムの中に入っても大丈夫です。
このハマムには二つの蛇口と固定された壺のようなものがあります。この2つの蛇口は、お湯と水がそれぞれ出るもので、自分の好きな温度となるように調整して壺に溜めておきます。
基本的にシャワーはなく、この溜めたお湯を桶ですくって使います。栓はないので、溜めたお湯が汚れてしまったら、自力で全てお湯をすくい出さなければなりません。
少しアナログな方法ですが、古来から変わっていない方法です。
ここからは日本の浴場と同じような要領で、体を洗ったりします。
STEP 2
アカスリをする場合は、アカスリ担当の方がいるのでハマムに入るときに一声かけて予約をします。
待っている間にサボンノワールと言われるオリーブオイルを原料としたトロッとした石鹸を身体中に塗ってしばらく放置します。
5~10分したら一度流します。
このサボンノワールは、アカスリ効果を最大限に活かす石鹸で、塗ると保湿もあまり必要ないくらいしっとりします。
自分の番がきたら、持参してきたケサを担当者に渡し、されるがままにアカスリをしてもらいます。仕切りなどはないので恥ずかしさはありますが、誰も気にしていません。
アルジェリア人はこう使う!ハマム豆知識
ハマムの中でオレンジ!?
アルジェリアの風習として、ハマムの中にオレンジを持ち込んで食べるということがあります。これは熱いハマムだからこそのリフレッシュ方法です。
熱いハマムの中で食べるオレンジは格別に美味しく感じることでしょう!
お見合い設定!?
昔からハマムは市民の交流の場としても機能を果たしており、母親同士が話していくうちにお見合い相手を見つけられることもよくあります。
予備知識として、アルジェリアにはまだまだお見合い文化が残っており、こういった親の交流から子を紹介していく流れになっています。
SPA化している!?
以前は日本の銭湯のようなワンコイン(日本円で300円未満)で入れる気軽な浴場でしたが、ここ最近はSPA(スパ)になって、新しいかたちでオープンすることが多くなってきました。
こういったスパは、予約者のみが入れるプライベートハマムやマッサージなどのサービスやプール、ジムやサウナなどを取り入れています。
もちろん、このようなスパになると金額はハマムだけでも日本円で約3,000円と、本来のローカルハマムに比べるとかなり高額になってきます。
まとめ
アルジェリア市民の癒しの場として欠かせないハマム。アルジェリアのことをよく知るためにはこのハマムを知ることが近道です。
異国の地アルジェリアで旅行中の疲れを癒しに、ぜひハマムをトライしてみてはいかがでしょうか。
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川面 朝美
- 神奈川県出身。旅行好きな両親のおかげで幼い頃から外国に行く機会があり、自然と海外に興味を示す。大学ではフランス文学科を専攻、アメリカとフランスでの語学留学を得て、異文化コミュニケーションの大切さを学ぶ。その後ファッション業界に就職したのち、日本で出会ったアルジェリア人と意気投合。2018年11月に結婚し、現在はアルジェリアの首都アルジェにて刺激的な毎日を送っている。趣味: ダンス、テニス、ジム、旅行