千葉の牧場ガイド! マザー牧場以外にも観光できる牧場がいっぱい

マザー牧場

自然豊かな千葉には、その恵まれた環境を生かした魅力的な牧場が多数あります。一般に開放されているところも多く、小さな子どもから大人まで楽しむことができる人気観光地になっているところも。そこで今回は、千葉を訪れた際に立ち寄りたい、おすすめの牧場をご紹介します。

目次

<1. 千葉には牧場がなぜ多い?>

<2. 観光で行けるのはどんな牧場?>

<3. 千葉の牧場1:マザー牧場>

<4. 千葉の牧場2:成田ゆめ牧場>

<5. 千葉の牧場3:酪農のさと>

<6. 千葉の牧場4:清和ゆめの丘牧場>

<7. 千葉の牧場5:千葉ウシノヒロバ>

<8. 牧場の楽しみ方>

<9. 牧場で買えるものやお土産の種類>

千葉には牧場がなぜ多い?

牧場というと北海道をイメージする方も多いと思いますが、実は千葉県の南房総市は日本酪農発祥の地と言われています。その歴史は古く平安時代までさかのぼり、戦後時代には軍用馬育成のための本格的な牧場が開かれました。京保13年(1728年)には、八大将軍・徳川吉宗の命令によってインドから白牛3頭が連れてこられ、牛酪製造が始まったそうです。

このようにして始まった日本酪農ですが、現在でも千葉は国内有数の乳製品の産出量を誇っており、県内には多数の牧場が存在しています。

ただし、観光客に一般開放している牧場は限られているため、事前に調べてから訪れるようにしましょう。

観光で行けるのはどんな牧場?

千葉にはさまざまな牧場がありますが、すべての牧場が一般の人を受け入れているわけではありません。観光で訪れることができるのは、いわゆる「観光牧場」と呼ばれる、観光客を受け入れている牧場が対象になります。

牧場を訪れる際の注意点としては、動物とのふれあい体験を行っている牧場では、動物にさわったあとは必ず手をきれいに洗うということ。観光牧場の動物は人馴れしているケースが多いものの、やはり相手は動物ですので思いがけない行動をすることもあります。小さなお子さんを連れて参加する場合には、必ず大人がそばに付き添うようにしましょう。

また、牧場によっては犬と一緒に訪れることができる場所も。その場合も必ずリードをつけて、犬が苦手な方もいることを理解した上で、マナーを守って楽しみましょう。

ではここからは、千葉にある観光農場の一部をご紹介していきます。

千葉の牧場1:マザー牧場

マザー牧場
<出典:写真AC

千葉県南部に位置する富津市に位置する「マザー牧場」は、房総半島の山々や富士山、東京湾などの絶景を見渡す鹿野山の山頂にあるエンターテイメントファームです。東京ドーム50個以上に匹敵する広大な敷地には、羊や牛、馬、ヤギ、ぶたのほか、アルパカやカピバラ、うさぎ、モルモットなどさまざまな動物が暮らしています。

マザー牧場の魅力は、可愛らしいどうぶつとのふれあいだけではありません。季節ごとに満開の花を楽しめる「花の大斜面」や「花の谷」、苺やサツマイモなどの味覚狩りが体験できる「フルーツ農園」、眺望満点の観覧車や巨大迷路などがある遊園地「わくわくランド」のほか、ドッグランやレストラン、体験工房、グランピング&オートキャンプ場など施設も充実していて、子どもから大人まで思いっきり楽しむことができます。

また、場内のいたるところでは毎日さまざまなショーやイベントが開催されているのも見所ポイントのひとつです。その中でも特におすすめなのが、牧羊犬の誘導によって約200匹の羊たちがダイナミックな大移動を繰り広げる「ひつじの大行進」。牧羊犬と羊飼いとの抜群のチームワークにも注目です。そのほかにも、元気いっぱいの子ぶたが走り回る「こぶたのレース」や牛乳の手しぼり体験も人気があります。

スリリングな体験が好きな方は、牧場の空を駆け抜けるジップライン「ファームジップ」や、房総の美しい景色を眺めながら21メートルの高さから飛び降りる「ファームバンジー」にチャレンジしてみるのもおすすめです。

そして、思いっきり遊んだあとは、新鮮な生乳をふんだんに使って牛乳本来の美味しさが堪能できるマザー牧場のソフトクリームを召し上がれ。苺やブルーベリーなど季節限定のフレーバーも要チェックです。

マザー牧場について詳しくは「【千葉】マザー牧場で自然や動物とふれあう!~マザーファームツアーDXの全貌公開も~」のページもご覧ください。

マザー牧場の基本情報

  • 住所:千葉県 富津市 田倉940-3
  • 営業時間:平日 9:30~16:30、土日祝日 9:00~17:00
  • 定休日:12月・1月の平日に休園日あり ※営業情報は公式サイトをご確認ください
  • 公式サイト:マザー牧場

マザー牧場へのアクセス

  • バスを利用:JR内房線君津駅南口から日東交通マザー牧場直通路線バス
  • 車を利用:館山自動車道木更津南ICから約30分または、君津PAスマートIC(ETC車限定)から約10分

千葉の牧場2:成田ゆめ牧場

成田ゆめ牧場
<出典:写真AC

前身の「秋葉牧場」から合わせると130年以上もの歴史を誇る「成田ゆめ牧場」。成田市に位置し、東京から車で約1時間とアクセスが良く、日帰りで十分楽しめるのも嬉しいポイントです。約30万平方メートルの敷地には牛の放牧場のほかに、ひつじやヤギとふれあえる「ふれんZOO広場」や、モルモットやうさぎとふれあえる屋内施設、乗馬ができるエリア、アスレチック広場、草滑り、バーベキューハウス、釣り堀などの多彩な施設が満載。牧場の隣にはオートキャンプ場も併設されていて、泊まりがけで遊ぶのもおすすめです。ジャムやバター作り、乳搾り、季節の農産物の収穫などの体験プログラムも充実していて、小さな子どもから楽しむことができます。

おすすめは、大きなトラクターに乗って15分間の牧場周遊の旅を楽しむ「トラクター遊覧」。幌付きのワゴンに座ってゴトゴト揺られながら、自然豊かなまきば時間を満喫できます。また、かつて炭鉱などで走っていた本物のトロッコ列車でゆめ牧場の花畑を一周するのも人気です。乗車時間は5分ほどですが、年に何回かは本物のSLが走ることも。鉄道好きのお子さんにも大満足のアクティビティです。そのほかにも、モトクロス自転車で牧草地を走り回ったり、牧場ならではのダイナミックな遊びが楽しめます。

そして、成田ゆめ牧場で忘れてはいけないのが、絶品の牧場グルメ。人気の牧場バーガーが自慢の「ファームカフェ」や、モッツァレラチーズを使った本格派のピザレストラン「ピザタイム」、牧場シェフ考案のオリジナルグルメがご堪能できる「チーズフォレスト」などグルメスポットも満載です。そのなかでもイチオシは、成田ゆめ牧場自慢のソフトクリームやジェラートが食べられるアイスクリーム専門店「ミルキーハウス」。明治20年の創業から一貫して牛乳づくりにこだわり続けてきたというだけあって、ひと味違う絶品ソフトクリームやジェラートが楽しめます。

成田ゆめ牧場の基本情報

  • 住所: 千葉県成田市名木730-3
  • 営業時間:平日 9:30~16:30、土日祝 9:30~17:00
  • 定休日:月2〜3回程度休園日あり。詳しくは公式サイトをご覧ください
  • 公式サイト:成田ゆめ牧場

成田ゆめ牧場へのアクセス

  • 電車を利用:JR「滑河駅」より無料送迎バスで約10分
  • 車を利用:圏央道下総ICより車で約2分

千葉の牧場3:酪農のさと

房総半島の南端に位置する南房総市にある「酪農のさと」は、日本酪農発祥の地として有名です。入園は無料で、観光牧場としての華やかさはそれほどありませんが、市街地の喧騒から離れた豊かな自然の中で、のんびりとした時間を過ごすことができる穴場スポットです。

場内は大きく4つのエリアに分かれていて、入り口を入ってすぐの場所には牛の胃袋の形をした築山がある「ウェルカム広場」があります。また、山の傾斜を生かした大きな牧草地「酪農広場」には可愛らしいヤギが草を食む姿を見ることも。その他にも、日本では見る機会の少ない白牛がいる「牛舎」や、酪農の道具や牛乳ができる仕組みなどを紹介する「酪農資料館」などもあり、楽しみながら日本酪農の歴史を学ぶことができます。

敷地内には地元で採れた新鮮野菜が並ぶ小さな直売所や、小さな子どもでも遊べる小川もあり、子ども連れで安心して楽しめるスポットです。

酪農のさとの基本情報

  • 住所: 千葉県南房総市大井686
  • 営業時間:9:30~16:30(最終入園は16:00まで)
  • 定休日:月曜日 ※但し、月曜日が祝日の場合、翌平日。年末年始(12月29日~1月3日)
  • 公式サイト:酪農のさと

酪農のさとへのアクセス

  • 電車を利用:JR外房線安房鴨川駅下車、金束または平塚行きバス「長狭学園正門前 もしくは みんなみの里」下車、徒歩1時間
  • 車を利用:国道128号線(館山方面から)→国道410号線→嶺岡乳牛研究所そば、または国道128号線(鴨川方面から)→長狭街道(鴨川・保田線)→嶺岡乳牛研究所そば

千葉の牧場4:清和ゆめの丘牧場

房総半島の中央に位置する君津市にある「清和ゆめの丘牧場」。敷地面積約6,612平方メートルとそれほど大きな牧場ではありませんが、無料で気軽に立ち寄ることができるため、小さなお子さん連れにも人気のスポットになっています。

場内はミニチュアホースやうさぎ、ヤギ、ミニブタなどがさまざまな場所にいる「ふれあい広場」のようなスタイルで、200円で餌を購入すれば動物たちに食べさせることも。

また、場内の食事処では予約をすれば炭火バーベキューを楽しめます。地元千葉の牧場で生産された新鮮な生乳だけを使ってつくられた濃厚なソフトクリームもおすすめです。

清和ゆめの丘牧場の基本情報

  • 住所: 千葉県君津市東日笠191-1
  • 営業時間:11:00~17:00(土日祝 10:00~18:00)
  • 定休日:水曜日・木曜日
  • 公式サイト:清和ゆめの丘牧場

清和ゆめの丘牧場へのアクセス

  • 車を利用:館山道君津ICより県道92経由、県民の森方面へ20分

千葉の牧場5:千葉ウシノヒロバ

2020年4月にオープンしたばかりの話題のスポット「千葉ウシノヒロバ」。もともとは市営牧場「千葉市乳牛育成牧場」として1968年に開業した牧場で、仔牛を預かって育てるという預託事業を半世紀以上にわたって続けていました。現在は、生後4ヵ月〜6ヵ月の仔牛を預かって適齢期まで育成し、人工授精した後、妊娠5ヵ月になるタイミングで酪農家へ返す育成農家の役割を残しつつ、キャンプやBBQ、収穫体験など観光客だけでなく近隣の住民も楽しめる施設として人気です。

千葉市若葉区の自然豊かな里山の地形を生かした牧場には、牛たちがのんびりと暮らしていて、「牛と人と自然が、穏やかに交差する場所」というコンセプトを掲げ、オートキャンプやデイキャンプ、マルシェなど多彩なコンテンツを提供しています。

日帰り組へのおすすめは、手ぶらで美味しいバーベキューを味わい、気軽にアウトドア体験を楽しめる「手ぶらでBBQデイトリップ」新鮮な野菜やお肉などの食材やBBQに必要な道具も全て用意されているため、アウトドア初心者の方でも安心して自然を感じながら楽しい時間を過ごすことができます。広大な敷地には緑に囲まれた心地よい散歩道もあり、心安らぐひとときを満喫していただけます。

千葉ウシノヒロバの基本情報

  • 住所: 千葉市若葉区富田町983番地1
  • 営業時間:施設入場 9:00~16:00(出口は17:00まで開放)
  • 定休日:月~水曜(祝日の場合は木曜休み)、毎年2月、その他臨時休業あり
  • 公式サイト:千葉ウシノヒロバ

千葉ウシノヒロバへのアクセス

  • 車を利用:千葉東金道路・高田ICから約10分、東関東自動車道・佐倉ICから約20分

牧場の楽しみ方

千葉には豊かな自然を生かした魅力あふれる牧場がたくさんあります。牧場ごとに特徴があって、子どもから大人まで幅広く楽しむことができるのも観光牧場の魅力のひとつでしょう。

そんな千葉の牧場を楽しむためのポイントは目的別に牧場を選ぶということ。

例えば、いろいろな動物とのふれあいを目的に行くのであれば、牛やヤギ、ひつじといった牧場の定番動物のほかにも、アルパカやカピバラなどがいるマザー牧場がおすすめですし、モルモットやうさぎなどの小動物がいる牧場であれば、小さなお子さんでも安心して動物とのふれあいを楽しめるはずです。また牧場体験だけでなく、一緒にアウトドア体験を楽しみたいという方は、牧場にキャンプ場が併設されたところを選ぶと良いでしょう。牧場によっては手ぶらでバーベキューを楽しめるところもあり、思い立ってすぐに出かけられる気軽さも魅力です。

実際にジャムやバター作り、乳搾りといった酪農体験をしてみたいという方は、成田ゆめ牧場のような体験プログラムが充実している牧場であれば満足度の高い時間をすごせるはず。ジップラインやトロッコ列車、モトクロスなどのアクティビティが体験できるのも、広大な敷地を生かした牧場ならではの楽しみ方と言えるでしょう。

また、牧場と言えば「牧場グルメ」も忘れてはいけない楽しみのひとつです。新鮮な生乳を贅沢につかった絶品ソフトクリームやジェラート、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品のほかにも、ピザやパスタ、ハンバーガーなど牧場ごとに個性的なメニューが揃っているのも嬉しいポイントです。

牧場で買えるものやお土産の種類

最後に、牧場ならではのお土産についてもチェックしておきましょう。牧場にはショッピングスポットを併設しているところも多く、お土産選びも楽しい時間になるはずです。

マザー牧場

マザー牧場には「牧場エリア」と「山の上エリア」にそれぞれ1つずつ売店があり、どちらの売店でもそれぞれ同じ商品を扱っています。おすすめはマザー牧場の新鮮な牛乳を使って作られた「飲むヨーグルト」。独自の製法によって濃厚なのにすっきりとした喉越しになっています。安定剤や香料なども不使用でからだに優しいのも嬉しいポイントです。

お酒が好きな方やグルメな方へのお土産には、牧場内の工場で手づくりされている自家製ハムとソーセージもおすすめ。手間と時間をたっぷりとかけたこだわりの品は、味にうるさい人にこそ食べていただきたい逸品です。なかでもイチオシは「ハーブソーセージ」。香り高いハーブがふんだんに使われて、さわやかな後味に仕上げられています。

成田ゆめ牧場

成田ゆめ牧場にあるふたつのショップ「メリーズショップ」と「スイートジョーパイ」には、オンラインショップでも人気のスイーツや、ここでしか買えないオリジナル雑貨、ぬいぐるみなどが豊富に揃います。とれたての新鮮な生乳をつかったチーズケーキやチーズブレッド、牛乳サブレ、牛乳ミルフィーユなど、お土産にぴったりのお菓子も充実しています。

千葉ウシノヒロバ

千葉ウシノヒロバはオンラインショップの豊富なラインナップが魅力です。7種の野菜を漬け込んで作った「福神漬」は、カレーに添えるだけでなく白いご飯との相性も抜群! コロンと丸いボトルに入ったお土産にもぴったりの一品です。食品以外にも、ウシノヒロバオリジナルのトートバッグや軍手、アルミボトル、ステッカーなどの雑貨類もおすすめです。

千葉には自然豊かな地形を生かした魅力あふれる牧場がたくさんあります。忙しい日常をふっと忘れさせてくれる牧場時間を思う存分楽しんでみましょう!

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