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メコンデルタの奥地「チャウドック」と「カントー」で非現実的光景に出会う
こんにちは。古川悠紀です。
ベトナム南部メコンデルタは、大自然が広がるエリアとしてホーチミン旅行者の人気の観光地でもあります。「メコン川の川下り・ジャングルクルーズ」は人気の現地オプショナルツアーとなりますが、こちらはメコンデルタの玄関口「ミトー」という町で開催されます。
しかし、メコンデルタには他にも魅惑的な町が多数点在しています。そこで今回は、さらにさらに奥地にある「チャウドック」と「カントー」の魅力と見どころをご紹介します。
目次
- バックパッカーに人気のチャウドックとカントーの行き方
- カントーの町歩き。メコン川の支流沿いがおすすめ
- カントー観光最大の見どころ「水上市場」
- カントーからチャウドックへ。ローカル市場に癒されて
- 少数民族の村でチャム族から民芸品を買おう
- まとめ:2泊3日でカントー&チャウドック観光を計画してみよう
バックパッカーに人気のチャウドックとカントーの行き方
チャウドックとカントーはともにホーチミンから行くことができます。距離は似たような者ですが、カントーの方が少しばかり近いので、まずはホーチミンからカントーへ行き、1~2日程度観光したあとに路線バスでチャウドックに向かうのがいいでしょう。
カントーからチャウドックまではバスで2時間半となります。一見すると遠いように感じますが、車窓に流れるメコンの風景を眺めていれば、意外とあっという間に到着しますよ。
チャウドックもカントーもホーチミンと比較すると驚くような田舎町となりますが、バックパッカーを始め、欧米人観光客に人気のため、4つ星、5つ星ホテルも充実しています。特にカントーはメコンデルタ最大の都市となり、近年は観光開発にも力を入れているため、ホテルの数も増えてきました。
ホテルにこだわりたいのであれば事前予約が必要ですが、ミニホテルでも問題ないのであれば、町の中心を歩くだけでたくさん見つけることができるはずです。
カントーの町歩き。メコン川の支流沿いがおすすめ
カントーはメコンデルタで最も都市化が進んでいる町となりますが、観光としての見どころはそう多くはありません。ただし、町の中心にメコン川の支流が流れていて、夜になるとディナークルーズ船に乗船することができるので、そちらがおすすめ。
また、カントー市場とナイトマーケットもその周辺で毎夜開催されるので、カントー観光の見どころは夜となるでしょう。また、カントーにはショッピングセンターが1つありますが、翌日以降に向かうチャウドックにはスーパーやコンビニの類がありませんので、買い物をしたい場合はカントーで済ませておくのがいいでしょう。
カントー観光最大の見どころ「水上市場」
カントーにおける最大の観光スポットは「水上市場(水上マーケット)」です。厳密にはカントーの隣町となりますが、タクシーで20分程度で行くことができます。カントー周辺には幾つか水上市場の開催地がありますが、「カイラン」で毎朝行われるマーケットが最も広く、また観光客が行きやすい場所となります。
山のように果物や野菜を積んだ大小の卸売船や観光船が行き交い、その様子は圧巻です。日本ではまず見られない光景に息を呑むばかり。観光客向けにヤシの実やフォー、バインミーを売っている小型船もあり、旅行者も朝食に買ってみるのもいいかもしれません。
水上市場は毎朝4~5時頃からはじまり、11時前後になるとほとんどの船が撤収してしまいます。そのため、前日はカントー観光をして、市街に宿泊した後、翌朝に水上市場見学。その後一休みしてチャウドックに向かうのがおすすめのプランとなります。
カントーからチャウドックへ。ローカル市場に癒されて
チャウドックの町の中心には「チャウドック市場」が立ち、現地の人々の台所となっています。スーパーやコンビニはありませんので、観光客もここで飲食をすることになります。衛生面に不安がある人は宿泊ホテル内のレストランを利用するのがいいでしょう。
チャウドックの見どころの1つとなるのが「バーチュアスー廟」。仏教の聖地と呼ばれるサム山の麓に建つ寺院です。旧正月になると遠方からも熱心な仏教徒が訪れる由緒正しきお寺となるので、いつ行ってもベトナム人で賑わっています。
また、バーチュアスー廟からバイクタクシーで5分ほどサム山を登った先には「ヌイサンロッジ(Nui Sam Lodge)」という4つ星相当のホテルがあり、こちらが外国人観光客に人気です。どこまでも続く田園風景を眺めながら、屋外プールに浸かったり食事をとることができます。
少数民族の村でチャム族から民芸品を買おう
チャウドックからタクシーで10分ほど走ると、ダーフック村と呼ばれる少数民族チャム族が暮らす村に行くことができます。イスラムモスクやハラルフードの食堂、高床式住居などを見学することができます。雑貨店では彼らの民芸品を買うことができるので、刺繍ポーチやヒジャーブ(スカーフ)はお土産としておすすめできます。
まとめ:2泊3日でカントー&チャウドック観光を計画してみよう
ホーチミン旅行者はカントーとチャウドックに1泊ずつの2泊3日の旅を計画することができます。2度目のホーチミン旅行や、ベトナム滞在が7日以上の場合、ホーチミン1都市だけだと時間を持て余してしまうかもしれません。そんなときは、ここで紹介したカントーとチャウドックに足を運んでみるのはいかがでしょうか。
日本では決して体験できないアジアンなひと時を過ごすことができます。
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古川悠紀
- ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!