家庭の味が楽しめるアムステルダムの『KESSENS』

「KESSENS（ケッセンズ）」は、オランダの家庭料理や世界各地の伝統料理など、クラッシックなメニューを楽しめるカフェレストランです。厳選した素材を使い、昔ながらの味を守りつつ、彩り鮮やかにアレンジされた料理を堪能できます。

さわやかな1日の始まりは朝食から

＜©KESSENS＞

アムステルダムの下町ヨルダン地区にある「KESSENS（ケッセンズ）」は、朝食やブランチ、昼食を楽しめるカフェレストランです。スタイリッシュにまとめられた店内は明るく開放的で、いつも地元の人で賑わっています。

人気の朝食セットは、クロワッサン、トースト、熟成チーズ、ジャム、フレッシュオレンジシュース、お好みのホットドリンクがついて14.95ユーロ。卵料理とフルーツサラダを追加したセットは20.95ユーロで、贅沢な朝食が味わえます。

＜©KESSENS＞

観光客にとっては朝8時半（土曜日は9時）のオープンも嬉しいですが、KESSENSはそのロケーションも最高です。アムステルダムの人気観光地「アンネ・フランクの家」のすぐそばにあり、中心地のダム広場からも徒歩8分ほど。

ホテルでさっと朝食を済ませて観光に向かうのも良いですが、地元カフェでの美味しい朝ごはんもワクワクする経験です。

家庭で受け継がれてきたオランダの味

＜仔牛肉シチューのボローバン (€11)/©KESSENS＞

KESSENSでは仔牛肉やエビの「クロケット（コロッケ）」、「ボローバン（パイケースにシチューを入れた料理／上写真）」、「アップルタールト（りんごケーキ）」など、昔ながらのオランダ料理を味わえます。

デザートの「アドヴォカート」は、卵黄にスピリッツやブランデー、砂糖、バニラなどを加えて作るオランダ産の濃厚なリキュールで、ホイップクリームを添えていただきます。

オランダの祖父母世代にとってアドヴォカートは、昼下がりに家庭で食べるスイーツなのだとか。私も一度その味を覚えてから、ボトルを買って家でも楽むようになりました。

＜アムステルダムにあるヘット・アイ醸造所の地ビールBiRi/©KESSENS＞

オランダのビールにはハイネケンやグロールシュなど世界的に有名な銘柄がありますが、KESSENSではアムステルダムのビール工房で造られた地ビールがセレクトされています。

オイディプス醸造所のフルモルトのピルスナーや、ヘット・アイ醸造所のバナナの香りがするホワイトビール、バード・醸造所のトロピカルな風味のノンアルコールビールなど、地ビールの飲み比べを楽しめます。

世界各地から選ばれた食材とレシピ

＜©KESSENS＞

KESSENSではオランダ料理の他にも、スカンジナビアの伝統料理「グラブラックス（サーモンマリネ）」や南イタリアの家庭料理「茄子のパルミジャーナ」を使ったサンドイッチ、フランスの「クロックムッシュ（ハムやチーズをはさんでソースをかけたホットサンドイッチ）」をインド料理のチャツネでアレンジしたものなど、様々な国の料理を楽しめます。

自家製のジャムやマヨネーズ、フリーレンジ・エッグ（放し飼いされた鶏の卵）といった上質な素材に加え、スウェーデンのホットスモークサーモンや、キプロス島のハルーミ・チーズなど、オリジナルのレシピに欠かせない食材が各国から厳選されています。

＜KESSENSのオーナ夫妻、アンナとキャスパー/©KESSENS＞

KESSENSの国際色豊かなメニューは、オーナー夫妻のアンナとキャスパーが、旅先の食事で得たインスピレーションをもとにして考えたものです。お二人にお話を伺ったところ、「家庭や地域に伝わる味を守りながら、クオリティとシンプルさを大切にして料理をつくっています」と教えてくれました。

フランス料理の「ウフ・マヨネーズ（ゆで卵にマヨネーズをかけた前菜）」や「サラダニソワーズ（ニース風サラダ）」、スウェーデン料理の「トースト・スカーゲン（甘エビのオープンサンド）」のようなクラッシクなメニューも、伝統の味を残しつつ、彩りも鮮やかにアレンジされています。

＜トースト・スカーゲン (€14.5)/©KESSENS＞