砂漠の扉へようこそ!in ブーサアーダ

ブーサアーダ

大半の日本人がまだ訪れていない地、それは砂漠です。日本とはまったく異なる情景に、いつかは砂漠に行きたい!と思う人もいるのでは?

世界で最も大規模な砂漠はサハラ砂漠ですが、アルジェリアの大半もその砂漠で覆われています。

そして今回ご紹介するのは、その砂漠の扉とされる小さな町ブーサアーダです。昔からアルジェリア国内では観光地とされてきたこの町の見どころを見ていきましょう!
 
ブーサアーダ

目次

砂漠の扉、ブーサアーダとは?

ブーサアーダ

ブーサアーダは首都アルジェから南東に約240km先に位置する町です。

"砂漠の扉"と呼ばれるのは、皆さんが想像する砂漠のイメージとは少し異なり、岩や雑草が多く茂る砂漠へとつながる場所のため、そのように呼ばれています。

他にも、水があるオアシスが存在するために幸福の都市とも呼ばれています。

行き方

アルジェから車で約3時間ほどで到着します。しかし昼間や夕方は交通量が増えるため5時間ほどかかることも、、、

ブーサアーダの見どころ

カスバ

カスバ

カスバというのは旧市街で主に住宅が密集している地帯で、アルジェのカスバは世界遺産にも登録されている有名な観光地です。

実は、こういったカスバはアルジェリア国内にもいくつかあり、ここブーサアーダにもカスバが存在します。

アルジェのカスバとの大きな違いは窓です。

アルジェのカスバを歩くと、プライバシーの観点から窓はあまりないのですが、ブーサアーダでは隣近所が主に親戚であるという点から、大きな窓があり、清々しく開けているところも珍しくありません。

モスク

モスク

ブーサアーダで一番古いモスクですが、とてもシンプルで、天井には木の縦組みが見えます。

モスク

ザウィア(Zaouia)

ザウィア

ザウィアとは日本でいうお寺のような場所で、宗教を学ぶためにそこで仲間と衣食住を共にしていく場所です。アルジェリアにもいくつかありますが、ブーサアーダにも有名なザウィアがあります。

初代創設者から現在の後継者の写真がありますが、現在後継者はアルジェのグランモスク(一番大きいモスク)の責任者でもあります。

ザウィア

パルメリー(ヤシの林)

パルメリー

砂漠にはオアシスという日本人でも聞いたことがある場所が存在します。

オアシスとは、草木が茂った水のある場所で、ヤシの木がたくさん生えたパルメリーが目印です。すぐ近くにはウェッドと呼ばれる河川や、滝があったりもします。

工芸品のメゾン (maison d'artisanats)

工芸品のメゾン

アルジェにも工芸品を販売するお店はよくありますが、ブーサアーダにはいくつものお店が集まった市場のような建物があります。ここに来ればお土産には困りません。

工芸品のメゾン

エチエンヌディネの美術館

エチエンヌディネの美術館

ブーサアーダを訪れた際に魅了されたフランス人画家エチエンヌディネは、その後イスラム教に改宗し、生涯をブーサアーダで過ごすことになりました。

彼の描くオリエンタリズムの絵はもちろん、実際に彼が過ごしていた家を見ることができます。

エチエンヌディネの美術館

ブーサアーダの衣食住

食べ物

ズヴィティ
<ズヴィティ(Zviti)>

工芸品のお店によく売られている細長い木でできた筒はこの料理のために使用されます。

伝統的な硬いパンにトマトや唐辛子などで味付けし、棒で潰すと、スパイシーなペースト状になるのですが、辛党の人には病みつきになること間違いありません。

棒

シャクシュカ
<シャクシュカ(Chakhchokha)>

アルジェでは一般的に、油をたくさん付けて焼いたパリパリの皮にトマトベースのソースをかけて食べる料理のことを差します。

ブーサアーダでは、皮がラザニアのように分厚くなっており、地域によって違いがあります。

伝統衣装

伝統衣装

男性の衣装では、ラクダなどの毛皮で作ったトップスが有名です。色々な色があるので迷ってしまいますね。

女性の衣装はチュニックのようなドレスで、さまざまな色があります。装飾はインパクトがあり、華やかでエレガントな印象です。

さらに、ブーサアーダでは伝統的な小さな剣があり、昔は日本の刀のように身につけていたんだとか。

伝統的な小さな剣

伝統衣装

ダンス

ブーサアーダの伝統的なダンスの一つに、結婚を前提にお見合いするようなダンスがあります。

男女ともに踊りながら、私は〜ができると手話で伝えていき、お互いに惹かれたら顔を表に出すというオチがあります。

たとえば女性であれば、"絹を織ることができる", "料理が作れる"といったことを伝え、男性であれば"お金がある", "ブレスレットを買える"といったように自身の能力を相手に伝えていきます。

まとめ

ブーサアーダ

ブーサアーダには雄大な自然とともに確かな文化があります。数々の著名人がブーサアーダに魅了された理由はそこにあったのかもしれません。

ぜひ異世界の砂漠の扉へ訪れてみてください。

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川面 朝美

神奈川県出身。旅行好きな両親のおかげで幼い頃から外国に行く機会があり、自然と海外に興味を示す。大学ではフランス文学科を専攻、アメリカとフランスでの語学留学を得て、異文化コミュニケーションの大切さを学ぶ。その後ファッション業界に就職したのち、日本で出会ったアルジェリア人と意気投合。2018年11月に結婚し、現在はアルジェリアの首都アルジェにて刺激的な毎日を送っている。趣味: ダンス、テニス、ジム、旅行

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