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ドイツのクリスマスを"クリスマスマーケット以外"で感じる7つのコト
寒くどんよりした11月のドイツ。冬時間で夕方にはもう暗くなり、心が鬱々としてきます(泣)
そんなとき、心をぽっと明るくさせるのが、クリスマス支度の始まる気配。お店のショーウィンドウがクリスマス仕様になったり、街中にイルミネーションが設置されたり、クリスマスマーケット会場にツリーが運び込まれたり...。暗い冬を打ち破るように、ちょっとずつ、ゆっくりと、クリスマスムードが高まっていき、そして11月末頃になると、ようやく各地で華やかなクリスマスマーケットが始まります!
メインはやっぱりクリスマスマーケットなのですが、今回はそれ以外でドイツのクリスマスを感じるコト7つをご紹介します。イルミネーションきらきらの東京とは違って、ド派手さはないけれど、素朴で温かなドイツならではの光景をお届けしますよ〜。
<レーマー広場のクリスマスツリーに飾りつけの最中。少しずつ華やいでゆく>
目次
- パン屋さんを覗いてみる
- スーパーなどのお菓子コーナーを物色する
- 花屋さんの前で立ち止まる
- 薬局のショーウィンドウを見る
- デパートなどでアドベントカレンダーに遭遇する
- 生木のクリスマスツリー売り場で匂いをかぐ
- 建物全体が"アレ"を目の当たりにする
- まとめ
パン屋さんを覗いてみる
この時期パン屋さんを覗くと、お店の一角に特設コーナーが作られています。いろんな味や形のクッキー、ナッツ類のお菓子、クリスマスを心待ちに毎日薄く切って一切れずつ味わっていくシュトレンなど、ドイツのクリスマスならではのお菓子やケーキがズラリ!ドイツの家庭では、クリスマスシーズン、お家でクッキーを焼いていつでも食べられるようにスタンバイしておくのが一般的だけど、パン屋さんで買ってしまうのも手ですよね。
<"クリスマスのパン屋さん"というポップ付きで大々的なコーナーを展開!>
<別のお店では、お菓子でできたお家がいっぱい並んでた!かわいい!>
<そしてこれでもか!というほどクッキーたちが山積みに>
スーパーなどのお菓子コーナーを物色する
スーパーやドラッグストアなどにも、もちろんクリスマスのお菓子コーナーができています。
ラインナップは、やはりクッキーやナッツ類のお菓子ですが、種類がもっと豊富にあるほか、なんと1€以下〜3€というお手頃価格でそろっているのが魅力。シュトレンやレープクーヘンといった王道のクリスマス菓子も小さめサイズや異なるブランドから出ていたりするので、気軽に試せるのも嬉しい!
<おんなじポーズをしたサンタ人形とともにサンタのチョコがおでまし>
<左から、ショウガのチョコがけ、シナモン味のアーモンド、ローストしたヘーゼルナッツ、フルーツポンチのお菓子>
<Bioスーパーのクリスマスコーナーもいろんなアイテムがぎゅうぎゅう詰め!>
花屋さんの前で立ち止まる
季節に合わせたアレンジで楽しませてくれる花屋さん。クリスマスローズといった季節の花々や、可憐にクリスマスデコレーションされたものもあるけど、やはり1番目をひくのは、アドベントクランツ。もみの木など常緑の枝のリースにキャンドル(伝統的には4本)を飾ったもので、クリスマスの4週間前からクリスマス直前まで、毎週日曜日に1本ずつ火を灯していきます。
どの花屋さんでもこの時期主力商品として店先に置いていますが、花屋さんごとにガラッとイメージが異なるので、あちこちの花屋さんで足を止めてみてください♪
<クリスマスリースよりもアドベントクランツの方が大きなスペースを占めています>
<リースやアドベントクランツを自分で作る方のために、グリーンの詰め合わせセットも>
薬局のショーウィンドウを見る
ドラッグストアとは違う、いわゆる昔ながらの薬局(薬関連だけを取り扱っている)は、季節やイベントごとに、ショーウィンドウが彩られていることが多いです。
例えば冬なら、くしゃみしているマスコットの周りに風邪薬を並べたり、ドイツでぎっくり腰は"Hexenschuss(魔女の一撃)"というのですが、魔女が人間の腰に一撃を加えようとしているそのまんまな舞台が作られていたり(もちろん、ぎっくり腰の治療薬も添えて)、なかなか興味深い世界が広がっています。クリスマスもご他聞にもれず、クリスマス仕様に切り替わっているのでご注目あれ。クリスマスにちなんだ凝ったショーウィンドウもあれば、ただサンタと雪だるまを置いただけ、という手抜きバージョンもあるので、見比べてみるのも楽しいかも。
<これは10月のものだが、ウイルスを全面に押し出した風邪薬のディスプレイに恐れおののく>
<"咳と戦う"をコンセプトにしたディスプレイに、クリスマスツリーと雪だるまが何のストーリー性もなく入り込んでいる・笑>
<12月のディスプレイだけど、思いっきり紅葉!スポーツは健康的ですよ、とアピールしてます>
デパートなどでアドベントカレンダーに遭遇する
日本でもすっかりおなじみとなったアドベントカレンダー。24個の小窓がついていて、12月1日から毎日ひとつずつ開けていく。中の小さなプレゼントも嬉しいけれど、小窓が全部開くと、いよいよクリスマス!というワクワク感がたまりません。19世紀初頭、ドイツが起源というだけあって、チョコにはじまり、レゴなどのおもちゃ、コスメ、スパイス、ビールまで、じつにバラエティー豊か。デパート、ドラッグストア、スーパーなどさまざまな場所で取り扱っているので、行った先々で、意外なアドベントカレンダーに出会えるかも?!
<王道のチョコでも、お手頃価格のものから老舗ブランドの高級品まであり、選ぶのに迷ってしまう>
<ドラッグストアで紅茶のアドベントカレンダーを発見。24種類のうち、いくつ自分のお気に入りが見つかるかな?>
生木のクリスマスツリー販売所で匂いをかぐ
クリスマスツリーを飾る家庭の約8割が生木を選ぶというドイツ。このシーズンになると、ホームセンターやIKEAなどでツリー用の生木が店頭に並ぶほか、町のあちらこちらに、特設のクリスマスツリー販売所が出現します。生木は、大きさだけでなく、形の良さも重要なようで、じっくり品定めをしているお客さんが多い様子。我が家は、毎年買うのが面倒なので、フェイクツリーですが、販売所に来ると、森林浴をしているような、緑のいい匂いがするので、買いもしないのに、つい立ち寄ってしまいます。
みなさんも販売所に出くわしたら、もみの木の匂いをかいで、クリスマスの雰囲気に浸ってみては?
<でっかいサンタさんが目印の販売所。木を持ち帰る時は、ネットで包みコンパクトにしてくれます>
建物全体が"アレ"を目の当たりにする
フランクフルトのホルツハウゼン公園(Holzhausen Park)内に静かにたたずむ、ホルツハウゼン小城(Holzhausenschlosschen)。18世紀に建てられたバロック様式のこちらの建物が、12月1日より、巨大なアドベントカレンダーに変身!この日から期間中毎日、ひと窓ずつ、美しく点灯していきます。また、日によっては、ブラスバンドの演奏など、音楽イベントも開催予定。優雅な音楽とともに、アドベントカレンダーの柔らかな灯りを楽しんで。
ホルツハウゼン小城(Holzhausenschlosschen)
- 住所 : Justinianstrasse, 60322 Frankfurt
- 点灯期間 : 2022年12月1日〜26日、17:00〜19:00
- 公式サイト : Holzhausenschlosschen
<窓にはアドベントカレンダーよろしく番号がふられ、それぞれ異なる影絵がデザインされています>
まとめ
みなさん、いかがでしたか?
どれもささやかなものですが、こうして挙げていくと意外とクリスマスの雰囲気に浸れる機会って多いものですね。賑やかなクリスマスマーケットとともに、こういった身近なクリスマスも体感してみてくださいね。
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大越理恵
- ドイツ生まれの日本人夫にくっついてドイツへ移住!したものの、何年住んでもドイツ語初級なフリーライター。おさんぽ旅が得意。街の匂いや雰囲気、ちょっと傾いた建物、へんてこな模様、かわいいマンホールのフタなどなど。果てしない寄り道をしながら見つけた、ドイツの風景や日常、あれこれをお届けします。