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シュールな観点から伝える日本とアルジェリアのココが違う!
世界の中でも様々な分野で特にユニークな国とされる日本。そんな日本に住んでいる私たちにとって、他国はほとんど全てが異なってみえるといっても過言ではありません。
今日、「行ったこともない国」の情報は日本にいてもネットやニュースで簡単に分かってしまうものです。しかしながら、実際に生活してみると思いもしなかった意外な点が続々とみえてくるのです。
今回はアルジェリアの公にならないもっとマイナーな情報を見ていきます。
目次
アルジェリア生活で気づく様々な違い
ある程度想像していた海外生活。しかしながら実際にアルジェリアで生活していると、思いもよらなかった違いを目の当たりにします。
ビニール袋のクォリティ
日本ではビニール袋が有料化され、エコバッグが当たり前となっている今日。アルジェリアでは未だビニール袋を何枚もらっても無料です。
しかしこのビニール袋、どれもかなり薄くすぐに破れるのはもちろん、よく見てみると底に既に小さな穴があったり破れていることもしばしば、、、
ちなみに、アルジェリアではスーパーでも袋詰めは基本店員さんがやってくれます。
牛乳の常識
アルジェリアの牛乳は冷蔵ではなく常温保存で売られています。そして賞味期限はかなり長いのです。
ただ、味は日本の牛乳より薄く、脱脂粉乳を思い起こされる方も多いです。同じカフェオレでも味が全然異なります。
そしてほとんどの人は1Lの牛乳をケースごと、つまり6本まとめて買って行きます。常温で長持ちする牛乳ならではの考えですね。
飲み物を洗う
アルジェリアで買い物をした時に気づくのは、ほとんどの商品が砂埃をかぶってしまっていることです。
アルジェリアは面積の大半が砂漠を占める国のため、荷物を運んだりドアや窓が開いていたりするとすぐに砂埃が積もってしまいます。
そんなアルジェリアでは、特にスーパーなどで販売されているカンの飲み口にも砂埃があり、購入後そのまま飲むことは避けている方が多いです。
購入後はきちんと洗う人が多く、レストランなどで販売してあるものも既に洗われています。
猫の実態
アルジェリアを歩くと野良猫の多さに驚きます。日本とは比較にならないほど猫が多いのですが、交通量に比べ意外と猫と車の事故は見ないものです。
この猫たちに実はアルジェリア人たちはよくエサをあげています。そのため一度エサをもらった場所には頻繁に行き来し、居座ってしまうことも。レストランの中に入ってくることもよくありますが、アルジェリア人たちは温かい目で見守っています。アルジェリアにはカラスはあまりいませんが、このような猫たちがゴミを漁ることがよくあります。
業者さんは土足
アルジェリアでは家の中の何か修理や工事があった際はまず自分で作業する人も多くいますが、やはりどうしようもない時には業者の人を呼びます。
しかしこの業者さん、基本的には皆土足で家の中に入ってきます。もともとアルジェリアでは家の中に入るときは靴を脱ぐ人も多いのですが、廊下は土足で部屋だけ脱ぐ人や招待客は土足で上がらせるような暗黙の了解のようなものがあります。
もちろん気を遣って靴を脱いでくれる人もいますが、基本的には土足で入ってくるので業者さんが帰ったあとはまず床の掃除が必須です。
ライトはオレンジが基本
アルジェリアの街灯や家の中のライトを見てみると、ほとんどオレンジ色が強いライトです。
ロマンチックで良いと思う方もいますが、高速道路のライトもオレンジ色が強く、そして見づらいため少し危険です。家の中のライトも真っ白な蛍光灯はあまりありません。
在日アルジェリア人から聞く日本のヘンなところ
反対に、日本に来たアルジェリア人が思う日本のなぜ?をご紹介します。
車が四角い
日本のアニメも人気なアルジェリアですが、特に初めて日本に来たアルジェリア人は、街並みがアニメと同じと目を輝かせる人も多いです。そんなアニメで見たお馴染みの光景ですが、やはり現実だと不思議に思ってしまうのが車の形です。
日本にはとにかく四角いワゴン車が多く走っています。アルジェリアではあまりワゴン車は人気がなく、こんなにワゴン車がある光景に驚くようです。
カワイイがあちこちに
Kawaii文化の発信地でもある日本ですが、あちこちにカワイイポイントがありアルジェリア人を驚かせているようです。
たとえばご当地マスコットなどは市役所などのポスターにもよく見かけますし、なにかとキャラクターが描かれている包装やスーパー独自のカワイイアップテンポの音楽も多いです。
アルジェリアではそういったマスコットなどのアイデアはなかなかないので目を引くようです。
トイレが至る所にある
アルジェリアにいるとトイレは少し問題です。もちろん日本の公共のトイレの清潔さは有名ですが、それ以上に数が多いということです。
日本は外を歩いていてもスーパーの中や駅、山の中でさえもトイレがきちんとあります。アルジェリアではこれらの場所には一般の方が入れるようなトイレがなく、必要であればスタッフの方に申し出て貸してもらわなければなりません。
ただし、人がいてもそこに本当にトイレがあるかは保証できません。
レストランにはほぼ確実にトイレがあるため、そこで行くのが一番良い手段です。
トイレによく行く日本人
上記のトイレ事情にも関係がありますが、アルジェリアはトイレの数が多くないためか、アルジェリア人はあまり頻繁にトイレに行かない人が多いです。
日本人は日本のトイレ事情に恵まれているせいか、トイレに関してあまり我慢をしない生活をしていると考えられます。
もちろんこれが我慢の問題ではなく既に習慣的な考え方になってきているかもしれません。
意外にもココが似ている!?
おもてなし
オリンピック開催地決定の際のスピーチでも話題となったおもてなしという言葉。お客さんのことをこんなに考えているのは日本人だけと思ってはいけません。
実はアルジェリアにも日本に負けないほどのおもてなし精神が宿っています。お客さんが来た時にはたくさんのお菓子を用意し、家に初めて来た人には手ぶらで帰すまいと、手土産のようなものを渡す文化があります。用意するモノや量など見ても日本のおもてなし文化に負けず、手が込んでいるものばかりです。
嫁姑問題
日本にも昔からあるのが嫁姑問題。実は遠く離れたアルジェリアでもこの問題は至る所で起きています。その他アルジェリアでは子供の数が多いため親戚が多く、親戚間の問題も多発しています。
まとめ
海外生活では事前に調べてきたこと以外にもたくさんの発見があり、問題も数多く発生します。これらの問題に柔軟に対応するためには最初からあまり期待せずにいると良いかもしれません。
これらの発見も楽しむことができれば海外生活が楽しめること間違いありません。
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川面 朝美
- 神奈川県出身。旅行好きな両親のおかげで幼い頃から外国に行く機会があり、自然と海外に興味を示す。大学ではフランス文学科を専攻、アメリカとフランスでの語学留学を得て、異文化コミュニケーションの大切さを学ぶ。その後ファッション業界に就職したのち、日本で出会ったアルジェリア人と意気投合。2018年11月に結婚し、現在はアルジェリアの首都アルジェにて刺激的な毎日を送っている。趣味: ダンス、テニス、ジム、旅行