熊野古道で心整う!SEN.RETREAT.TAKAHARA

SEN.RETREAT TAKAHARA

あなたは「リトリート」という言葉を聞いたことありますか?

最近、よく耳にするようになったこの言葉。諸説ありますが"忙しく過ごす日常から離れて、疲れた身体と心をリフレッシュするべく過ごすこと"
と書いてありました。

実は、この「リトリート」を関西のそれも熊野古道で体験することができるのです。熊野古道といえば、2004年にユネスコ世界遺産にも登録され、古来より先人たちが歩いた巡礼の道でもあります。

森深い熊野の山奥で荘厳な熊野三山の力を感じながら、澄んだ空気を身体いっぱいに吸い込んで元気をチャージしてみませんか?

目次

山の一軒家までのアクセス

案内板

私が今回宿泊した『SEN.RETREAT.TAKAHARA』は、車で山道を登って高原地区にたどりつき、高原熊野神社を少し上がったところにあります

高原熊野神社を越えると参詣道沿いに民宿やカフェなどもあり、朝の散歩はどこに寄り道しようか・・?なんて想像も膨らみますね。

外観

坂を上がり少し開けた所に、門に『SEN.RETREAT.TAKAHARA』の表記と大きい一軒家、電話ボックスのようなもの(これは重要!!)が見えてきます。

トレッキングしない場合は車で直接施設に向かうと思いますが、公式サイトのアクセスの中にある動画を見ていただくとイメージがしやすいと思います。(展望台での切り替えしが必要です)

ちなみに近くにスーパー・コンビニはなく、鮎川のローソン田辺大塔店が最寄りになりますので、購入品がある方はご注意ください。

ちかつゆ

こちらは、後述する『SEN.RETREAT TAKAHARA』より中辺路ル-トを熊野本宮大社に向かって進んだ先の【近露エリア】にある「古道歩きの里ちかつゆ」という大きなスーパーとお食事処やお土産屋さんが一緒になったドライブインです。ここの向かいにSEN.RETREAT.CHIKATSUYUが建っていますので、迷った場合は「古道歩きの里ちかつゆ」を目指していただくと良いと思います。

美味しいものを買ったり、食べたり、こだわりのお土産も購入したり!!新しくて綺麗なドライブインちかつゆ!わたしイチオシです!!

>>古道歩きの里ちかつゆ公式サイトはこちら

現在『SEN.RETREAT.』シリーズ(?)はこの2つの施設ですが、今後中辺路ルートにまた新しいSEN.RETREAT.ができる予定があるそうで、どんな施設かできるのかこの先もとても楽しみですね♪

ハイテク!?非接触??未来型チェックイン

チェックイン

さて、ここで先ほどの電話ボックス(年齢がバレる。。)の様な不思議なボックスに歩み寄りましょう。なんと!!SEN.RETREAT.には、現地にフロントスタッフや管理人さんはいません。

ここから、チェックインについて詳しく説明しましょう!

宿泊の数日前に(私は3日前でした)に予約時に登録したメールアドレスにチェックインボックスのパスワードが記載された<チェックイン前のご案内>というタイトルのメールが届きます。

チェックインパスワード

まずは、ボックスの扉についているインターホンのような画面にワンタッチして、このチェックインボックスのパスワードを入力します。最後のチェックボタンも忘れないでくださいね!

チェックイン

すると、扉が開場しますので中に入り左側にあるタブレットの電源を入れて画面に表示されるQRコードを自身のスマートフォンで読み取り、スマートフォンに表示されたwebページに必要事項を入力し送信します。

チェックイン

続いて右側のタブレットの電源をオンにし、Skypeをタップして画面にオペレーターさんが出てくるのを待ちます。

オペレーターさんが、先ほど送信した情報と予約情報を確認し、施設の開場パスコードを教えてくれます。(タブレットの画面に表示されますので、撮影しておくと安心ですね)

これでチェックイン作業が完了です。

ちょっとドキドキしましたが、自分のペースで進められるのがいいですね。また、チェックアウトも同じような手順になります。うまくいかない時は<チェックイン前のご案内>に記載されているオンラインコンシェルジュチームまで問い合わせてみましょう!!(私はチェックアウトの時にうまくできず、電話しました。24時間繋がりますので何かあっても安心ですね)

チェックイン

さあ入室です。

ちょっと不思議な扉(しっかりした網戸が虫の侵入を阻んでくれます。しかし、あんまりのんびりしていると飛んできますので、開け閉めはてきぱきと!!)の横にインターホンみたいな画面がありますので、そこに施設の開場パスコードを入力します。今後、出入りする度に(扉を閉めると)この開場パスコードが必要になりますので注意しましょう。

私の訪問した日はすごく良いお天気で太陽が眩しく、この画面の数字がよく見えませんでした。そういう時は、手などで少し影を作ってあげると数字が見えやすくなりますよ。

別荘のような実家のような

玄関

玄関を入ってすぐのところに、左側にバーベキューや焚き火のグッズ。右側の棚の上にアメニティ一式が置いてありました。

公式サイトによると、アメニティの一覧は、歯ブラシ・ドライヤー・浴衣・ハンドソープ(お風呂場には兼ボディソープ)・シャンプー・リンス・フェイスタオルです。シャンプーは優しい良い香りがしました。フリーWi-Fiも完備です。

焚き火やバーベキュー、電化製品の使い方の説明書もここに置いてあるので、見ながらチャレンジしてみましょう。

リビング

リビング

入ってすぐのリビングは、木の風合いが優しいくつろぐ空間で奥は対面式のキッチンもあります。

お皿の種類もたくさんあって、お食事にそれぞれ合わせられるのがいいですね!キッチンペーパーなどちょっとしたものも用意してあり、まるで寛げる我が家のようなキッチンです。歩き疲れた後は、お皿を洗うのもめんどくさくなってしまうので、食器洗浄機が付いているのも嬉しいポイント♪

冷蔵庫

大きな冷蔵庫を開けてみるとオールインクルーシブの地元の飲み物たち!!(地ビールもありますよ!)

ゆずのジュース(なかよし柚香ちゃん)や紀州・熊野じゃばらサイダーも美味しかったな~ジンジャエールは、ビールやウォッカで割っても美味しいそうなので、ウオッカお好きな方はぜひご持参下さい。(もしくは途中のコンビニで購入してパーティーしましょう!)

具材

そして、私はジビエのお鍋をチョイス。これから寒くなりますものね。

今日のお鍋の具材です。しいたけ(が好きなんです)が見たことがないサイズでした。

食材はそれぞれ地元ゆかりのもので、テーブルの小さな冊子に説明や特徴など書かれていて、特に猪肉のロングインタビューは、山奥で動物や植物を身近に感じて過ごす夜には染み入る内容でした。

鍋

私はお肉をちょっとずつ入れたので地味な仕上がりになっておりますが、たくさんお肉ありますよ!さっぱりしていてクセがなく美味しいーお肉でした!すごい高級でとろっとするけれど、さっぱりめの豚肉みたいなイメージでした。お出汁が美味し過ぎてお鍋の底まで雑炊で堪能します!!

パン

朝のパンは田辺市にある自然素材商品販売メーカーアセロラブースのブランドのパン。

あまりに美味しそうで夕方1つつまんでしまいました。トースターでチンしておしゃれなモーニングを楽しめます。みかんジャム(美味しくて残り持って帰って来た)や数種類のチーズも冷蔵庫にありますので、見逃さないでくださいね。

お菓子

地元のお菓子もこんなにあります!

どれも美味しくて、父がマルサさんのうつぼを「こんなに上品な味付けなかなかない!」と絶賛していました。ご賞味あれ。

そして、地元田辺市の地元の昭和2年創業のコーヒー卸業者モリカワさんのコーヒー&紅茶セット(1人で4種類全部飲んだよね)で、寛ぎタイムをまったり過ごすのも極上の時間です。

本棚

大きなテーブルで本棚にある普段手に取らない分野の本を読んでみたり、TVでYouTubeやNetflixを見てみたり...。ここで普段とはひと味違う文化的時間をゆったり過ごすのもステキです。

和室

SEN.RETREAT.TAKAHARAは、寝室が1階に2部屋と2階に1部屋あるんですよ。

洗面

それぞれに洗面とお手洗いが付いていますので、複数のファミリ-で宿泊しても大丈夫!

団らんの時は、みんなで集まってわいわいして就寝から起床まではそれぞれのお部屋で過ごせますので、プライバシーも守られてオンオフが切り替えしやすいかも。

布団

お部屋はいずれも和室で、自分で布団にシーツを付けて敷きます。枕もふかふかで、不眠で名高い??私でも夜は快適でした。浴衣もお宿に来たな~と気分が高まります。

シャワー

共有部分は、屋内にシャワー室が1つ。屋外に2つあります。

シャワーだと、気軽に何度でも汗を流せるので山歩きの後は嬉しいですよね。大人数で宿泊しても回転早いです。よく考えられています。

洗濯機

私!!今回、1番嬉しかったかもしれない洗濯機と乾燥機があるんですよ。

これ!連泊しながら歩かれる方やご家族など大人数で宿泊の方、お家に帰るまでに洗濯が仕上がっているのって、めちゃくちゃ嬉しいですよ(実感)。洗剤と柔軟剤も洗濯機に設置されている準備万端ぶり!!です。

汚れ物が無いとお家に帰った時の疲れが全然違いますよ~!

焚き火と自然で寛ぎ時間

今回のリトリートで楽しみにしていたのが、焚き火体験でした。

最近癒される~などと動画が話題になっていますよね。ダウンのロングコート(やはり山の上は寒いです)もしっかり用意ありますよ!下界?とは特に朝晩の気温が違い、びっくりしました。

薪割り

薪割り、最初ちょっと躊躇しますがやってみると楽しい。つい追い薪してしまいました。パチパチと火が爆ぜる音を夕闇の中で見つめていました。真っ暗な外が不安な方は、夕方くらいから始めてみても充分雰囲気を味わえると思います。

星空

そして、夜が更けてくると贅沢な夜の満天の星空!!

時間を追うごとにキラキラと瞬く星が増えていって、何度も虫(部屋の中が明るいので扉に停まりがち)と戦いながら外に出て空を見上げました。良いカメラ(買うか迷ってるところなんですけど)を買っておけば良かったなーと思いつつ目に焼き付けました。

雲海

朝は雲海!

なんですが...私ちょっと寝坊しまして朝出遅れちゃいました...ですが、残っていました!雲がもわもわと。

朝の散歩は、徒歩10分もかからず高原熊野神社とその先の展望台に行けるのでおすすめですよ。ぜひ、早起きしましょう!(どの口が言うのか...)

夕方からは誰も会わなかったのに、意外と朝はみなさん早いのか?畑から「おはようございます!」と声をかけられ、そのおかげで目が冴えてシャキーンとしました。

コンテナホテル『SEN.RETREAT.CHIKATSUYU』

コンテナホテル『SEN.RETREAT.CHIKATSUYU』エリアマップ

ここで、前述したコンテナホテル『SEN.RETREAT.CHIKATSUYU』も紹介しますね!

こちら全体図です。今実際に宿泊できるのは5棟で、なんと!ワンちゃんも泊まれるお部屋やプライベートガーデンのあるお部屋もあるんですよ!すごい!

コンテナホテル

ベットルームから見える景色が既に絵画のよう。春には満開の桜が見えるお部屋もあるとか。。

ミニキッチン

こちらのキッチンもコンパクトですが、内容は充実しています。なんと!ホットサンドメーカーが!!これは朝も楽しみですよね!

棚の上にヨガマットもありますから、朝から自然の中で心も身体もほぐせそうです。

洗面

ライトの付く洗面所。名付けて女優ミラーです。リトリートですっきりしたお顔はさらに綺麗に見えるかも!?ちなみに、こちらは家族やグループごとの利用を想定しているため、バスタブ付きです。忘れてはならないドラム洗濯機があるのもテンションが上がります。

釜

食事をする際にピザの手作り体験(ピザ釜があるのです)もできます!麺棒の用意もありますよ!!

庭

ハンモックやチェアのあるプライベートガーデンからは川の流れも見えます。

寛ぎ

敷地内もいいんですけど、この裏道を下ったところにある川で夏は大人は魚釣り、子どもは水遊び、なんてことも可能です。さらに、川原で花火を楽しむこともできます。都会は花火ができる場所が少なくなってますから、きっとお子さん連れだと(いや、大人でも!)盛り上がりますよ。

川

綺麗な景色は何度も深呼吸がしたくなるほど!!ちょっと別世界でした!季節が変わればまた違う顔を見せてくれるのでしょうね。

熊野の離れで、五感リトリート

田んぼ

帰ってきてからも時々思い出すんですが、あれは、夢でなかったか?と思うくらい、美しくて広い景色が脳裏にどんどん浮かんで来るんですよね。また、行きたいなぁ。思い出しリトリートの日々です。

美しい景色を見て、川や虫の音を聴き、森の中を歩いて自分たちの手で薪を割り、料理を作り。身体中の器官をフル稼働で動かして楽しんだせいか、忘れがたい気持ちになります。我が家のように気軽に過ごせる施設で、ストレスの無い時間でした。

あなたも、トレッキングや女子旅、家族旅行の計画に既存の宿泊施設では味わえない新しい熊野古道のリトリート旅を体験してみませんか?

『SEN.RETREAT.TAKAHARA』の基本情報

  • 住所:和歌山県田辺市中辺路町高原1966
  • TEL:0739-64-0556
  • メールアドレス:takahara@sen-retreat.com
  • 駐車場:あり(4台)
  • チェックイン:15:00
  • チェックアウト:10:00
  • 公式サイト:SEN.RETREAT.TAKAHARA
  • 公式SNS:Instagram

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とうもと くみ

舞台観劇とスポーツ観戦(球技・格闘技)が趣味な、どこでも行っちゃう『インドア脳だけど、アクティブ派体験型トラベラー』です。旅しながら、少し昔の物語を書き続ける事が、夢。離島や、閉じられた館で事件が起こったり、時代劇の人情ものが大好物。

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