【イギリス】世界最大！ミリタリーエアショー【ロイヤルエアタトゥー】

パンデミックのために3年ぶりの開催となった世界的にも最も有名なイギリスの軍用機専門のエアショー、ロイヤルエアタトゥーに行ってきました！各国が腕を競うアクロバットエアショーを堪能したり、広大な会場に並ぶ軍用機を見たり、またマニアックなファンのコスチュームを観察したり、楽しみが尽きない夏の1日になりました。

世界最大のエアショー、ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー
毎年完売の人気チケット
最大のお楽しみは圧巻のアクロバット・エアショー
莫大な敷地には数えきれないほどの飛行機が並ぶ！
マニアにはたまらない！ミリタリー関連のおみやげ
イギリス人にとってのエアショーとは？

世界最大のエアショー、ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー

ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥーは、世界最大の軍用機のエアショーで毎年7月にイギリス、コッツウォルズ地方にあるイギリス空軍のフェアフォード空軍基地で開催されます。フェアフォード空軍基地は、ロケーションとしてはとても静かなコッツウォルズの合間にありますが、アメリカ空軍が展開することもできるヨーロッパでは唯一の基地で、湾岸戦争、イラク戦争の際にはアメリカ軍にとっても大切な基地であったと言われています。

＞＞ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥーの公式サイトはこちら

新型コロナによるパンデミックのため、2020年・2021年は中止になり、今年は3年ぶりに開催されました。3日間の開催で延べ17万人が来場したそうで、広い会場でしたがなかなか活気がありました。筆者も本来なら2020年に行く予定で購入していたチケットで、エアショーを楽しんできました！今回は、記録的な熱波到来中のイギリスで暑い観戦となりました。

毎年完売の人気チケット

気になる入場料は、1日大人64ポンド（約1万円、ただし18歳未満の子どもは無料）になっています。

入場料が1人64ポンド（約1万円）と聞くとなかなか高いように感じますが、丸1日楽しめるショーつきのテーマパークのようで、さらに18歳以下が無料のため子連れで夏休みのお出かけとしてはまあまあアリな値段だと思いました。

また、世界中からマニアなファンにはこのイベントのためにだけにイギリスに訪れるという人も多く、中には2日、もしくは3日通しでチケットを購入する人もいるほどです。軍用機の種類の豊富さ、エアショーのクオリティを考えれば当然という人も多く、チケットは毎回あっという間に完売してしまいます。

最大のお楽しみは圧巻のアクロバット・エアショー

一番の目玉は1日中繰り広げられる各国の軍用機によるアクロバット・エアショーです。各国30分～45分程度の持ち時間で朝10時頃から午後5時過ぎまで楽しめます。

観戦ができる広～いフィールドで、1日中のんびり観戦ができるように、おのおのピクニックシートやお弁当を広げて楽しみます。記録的な熱波が到来中で、最高気温が30℃を超えた当日は暑い日差しを避けるために小さなテントやパラソルを広げる人も多かったです。

毎年、一番の人気はイギリスのレッドアローズ（イギリス空軍のアクロバット飛行隊）です。なんと、今年はイギリスのレッドアローズと韓国のブラックイーグルスのコラボがあり、一番の見どころでした。

カラフルな飛行を見せてくれたイタリアのチームも大変人気でした。白、緑、赤の煙を使って空にイタリアの国旗を描いたり、ハートを描いたり、遊び心のある演出もありました。

莫大な敷地には数えきれないほどの飛行機が並ぶ！

全長約3kmの会場には所狭しと軍用機が並びます。最新のものから世界大戦中に使われていたものまで時代もさまざまです。また、日本の自衛隊からもボーイングのエンジンを装備した給油飛行機の展示がありました。

やはりここでも（特に子供たちからの）一番の人気はイギリスのレッドアローズ（空軍所属のアクロバット飛行隊）。レッドアローズはイギリス空軍所属のアクロバット飛行隊で、実際に戦闘や救助活動を行うわけではなく、訓練に訓練を重ねたパイロットが息の合ったアクロバット飛行を各国のエアショーや皇室関連のイベントなどで披露します。イギリスの女王の即位70周年記念の式典など、国を挙げてのお祝い事には必ず登場するイギリス空軍を代表する飛行隊です。案外小さなレッドアローズの飛行機展示では、コックピットにも座れ、実際にハンドルを握ったり、写真撮影したりできます。

マニアにはたまらない！ミリタリー関連のおみやげ

ミリタリーエアショーというだけあってとにかくマニアックなお土産屋さんが並びます。

まずはオフィシャルなお土産グッズ。キーリングやマグカップ、Tシャツなど定番が並びます。

人気のレッドアロー関連。

大人も夢中になれるプラモデル。

誰がいつ使うのか？というような本格的軍装備。

イギリス人にとってのエアショーとは？

イギリス国内のみならず、世界中からこのエアショーを見るためだけにイギリスを訪れるほどの人がやってくる世界的にも大人気のエアショーを堪能した一日でした。

イギリスでは、夏には毎週末に各地で「エアショー」が開催されます。規模は様々ですが、たいていビーチやイギリス各地の駐屯地が会場で、時間も1時間程度の短いものから今回のように2～3日続けて開催される国際的なものまであります。

（一般的な）イギリス人にとってのエアショーは、実は日本人にとっての「夏の花火大会」に似ているところが多々あります。広々としたところで空を見ながら家族でレジャーシートを広げて、お弁当やおやつをつまみながらエアショーを鑑賞するのは「夏の風物詩の花火大会に家族で行く」日本での感覚にとても近いものを感じました。