【2024年】神奈川県でアートを堪能、「箱根」へ!

富士山

徐々に遠出ができるようになってきました!早く海外に行きたいものですが、日本国内もまだまだ見どころがたくさんです。

今回は、気になっていた神奈川県の箱根エリアにある美術館に訪問してみました!関西からだと少し遠く感じるものの、今回は東京からの日帰りで計画してみました。東京(品川)を起点として、東海道新幹線「こだま」に乗って小田原駅まで約35分。そこからはレンタカーで移動です。公共の交通機関もいろいろ用意されている模様ですが、本数に限りがあったりするようですので、事前に確認が必要です。

温泉や観光地として有名な箱根ですが、美術館の数が多いことでも知られています。有名どころでは、下記の美術館があります。

  • ポーラ美術館
    モネ、ルノワール、ゴッホなど西洋の印象派画家の作品を展示しています
  • 彫刻の森美術館
    室内だけでなく、屋外にも展示されている彫刻作品を堪能できる美術館です
  • 岡田美術館
    屋内展示面積が約5,000平方メートルと箱根最大級の美術館で、古代から現代までの日本・東洋アートが充実しています
  • 箱根美術館
    創設者・岡田茂吉が設計した美しい庭園のある陶芸作品を主に展示している美術館です
  • 箱根ガラスの森美術館
    ヴェネチアン・グラスを専門に展示している美術館です
  • 箱根ドールハウス美術館
    世界の2大コレクションも有する、実物の12分の1サイズのドールハウスのコレクションが充実した美術館です

このほかにもまだまだある模様です。どの美術館にも興味がありますが、今回は日帰りでの箱根ということで、上記に挙げた美術館のうち、「ポーラ美術館」「彫刻の森美術館」に行ってみることにしました

いざ、箱根へ!

目次

箱根「ポーラ美術館」

ポーラ美術館入口
<「ポーラ美術館」の入口サイン>

JR小田原駅から車で約40分。市街地から景色が徐々に緑の多い山中エリアに変わっていくとポーラ美術館があります。

2002年9月に開館したポーラ美術館ですが、化粧品の「ポーラ(POLA)」創業家2代目の鈴木常司氏(1930-2000)により、40数年にわたり収集された美術コレクションを展示・公開しています。特にアートアドバイザーを持たずに、独学で美術史を学び、19〜20世紀の西洋・日本美術の歴史を追うことのできる体系的な西洋絵画コレクションを作り上げたのだそうです。個人の収集とは思えない、豪華なコレクションの数々です。

建物がとても近代的で、洗練されたすっきりとした印象を受けます!

ここでのお目当ては、やっぱり西洋の印象派の作品群です。全てではありませんが、カメラ撮影できる作品があるのも嬉しいですね。

ピエール・オーギュスト・ルノワール 「レースの帽子の少女」
<ピエール・オーギュスト・ルノワール 「レースの帽子の少女」(1891年)>

ゲルハルト・リヒター 「抽象絵画(649-2)」
<ゲルハルト・リヒター 「抽象絵画(649-2)」(1987年)>

ルノワールやモネ、セザンヌやゴッホといった有名な西洋画家だけではなく、日本の画家レオナール・フジタ(藤田嗣治)や岸田劉生など、さまざまな作品を観ることができます。日本の画家達が、西洋の絵画に影響を受けていたことを感じることができますし、またその逆で日本の浮世絵などが西洋に与えた影響も観ることができ、とても興味深いです。

岸田劉生 「麗子坐像」
<岸田劉生 「麗子坐像」(1919年)>

白髪一雄 「泥錫」
<具体のダイナミックな作品、白髪一雄 「泥錫」(1987年)>

ひとつずつ、じっくり作品を鑑賞しているとあっという間に時間が過ぎていきます。

ちなみに、こちらの美術館には、「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトにした屋外の遊歩道が用意されています。ブナやヒメシャラなどの広葉樹林に囲まれた遊歩道を散歩すると、いくつかのアート作品の展示に出くわします。鳥のさえずりも心地よく、お天気が良ければ、ぜひ遊歩道の散策も行ってみてくださいね。

遊歩道
<ポーラ美術館屋外にある遊歩道>

しあわせな犬
<ポーラ美術館外にあるオブジェ niū 「しあわせな犬」(2016年)>

美術館は、何気にたくさん歩き回ります。足が疲れたり、喉が渇いたり、お腹が空いてきたらポーラ美術館内にあるカフェやレストランをぜひご利用ください。企画展が開催されている時などは、その企画からインスピレーションを受けたメニューが登場するの楽しみの1つだったりします。美術館の作品を見た後に、その余韻をじっくり味わうのもいいかもしれません!

スパークリングワイン
<レストラン「アレイ」 ではノンアルコールのスパークリングワインと、開催されていた企画展のパンフレット>

ポーラ美術館

  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
  • 電話番号:0460-84-2111
  • 営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 駐車場:有(1日500円)
  • 公式サイト:ポーラ美術館

箱根「彫刻の森美術館」

彫刻の森美術館
<彫刻の森美術館内にある1984年に開館した「ピカソ館」>

ポーラ美術館から車で約15分の「彫刻の森美術館」は、1969年8月に開館した国内で初めての野外美術館(オープンエアーミュージアム)です。広大な約70,000平方メートルの敷地内には、近・現代を代表する彫刻家の作品が約120点常時展示されています。野外ということで、お天気の良い時に訪問するのがより散策を楽しめる場所ではないかと思います。訪問した日は快晴!彫刻の森美術館鑑賞日和でした!

箱根の山中にありますので、敷地内も起伏があります。歩きやすい服装や、帽子・日傘等を持参して訪問されることをおすすめします。

とても印象的な彫刻がたくさんありますので、ご自分のお好みの彫刻を探してみるのも楽しいですね。

樹人
<岡本太郎 「樹人」(1971年)>

ミス・ブラック・パワー
<ニキ・ド・サン・ファール 「ミス・ブラック・パワー」(1968年)>

また個人的に気になっていたのが「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。原案は、彫刻の森美術館初代館長であり、フジサンケイグループ会長でもあった鹿内信隆氏(1991-1990)によるもの。ステンドグラスは、ガブリエル・ロアールが製作したそうです。

森の中にそびえ立つ高さ18m、内径8mの塔の中に入ると、中央に螺旋階段があリます。その螺旋階段を登りながら眺めるステンドグラスで装飾されている塔の壁面は、万華鏡のように素晴らしい色彩を放ちます。

幸せをよぶシンフォニー彫刻
<ガブリエル・ロアール 「幸せをよぶシンフォニー彫刻」(1975年)>

また敷地内の「ピカソ館」には、ピカソの娘マヤさんより譲り受けた作品319点のピカソ作品を所蔵しています。ピカソ館では、絵画だけではなく、陶芸や彫刻、版画など、ピカソのさまざまな作品が展示されています。

世界的に有名な彫刻家達の作品を、身近にまとめて堪能することのできる「彫刻の森美術館」、おすすめです。

彫刻の森美術館

  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町二の平1121
  • 電話番号:0460-82-1169
  • 営業時間:9:00~17:00(年中無休、入館は16:30まで)
  • 駐車場:有(有料)
  • 公式サイト:彫刻の森美術館

箱根へのアクセス

箱根へのアクセスは、車、鉄道、バス等、さまざまな方法があります。滞在日数や行きたい場所によって、最適な交通機関をご利用くださいね。各美術館のウェブサイトにも、そこへ行くための便利なアクセス方法のご案内の記載があります。

個人的には、公共の交通機関利用であれば、関西・関東の両方面とも、新幹線等を利用して小田原駅まで行き、そこから箱根に行くのが一般的のように感じました。

>>箱根のアクセス・路線図(箱根ナビ)

箱根ナビによりますと、ポーラ美術館と彫刻の森美術館を結ぶ「観光施設巡りバス」という公共交通機関があるようです。

また、東京方面であれば、新宿から箱根湯本との間を約1時間半で運行している「小田急ロマンスカー」には、「展望席」という車窓の風景を堪能できる座席もあるようですので、鉄道好きな方はそんな特別車両を利用してみてはいかがでしょうか?

>>小田急ロマンスカー公式サイト

箱根周辺(小田原市)

今回は小田原駅を利用しましたが、小田原城の近くに、珍しい「ポンデケージョ」専門店があることを発見!

「ポンデケージョ」とは、南米ブラジルのミナスジェライス州が発祥とされるパンの一種で、小麦粉ではなく、キャッサバと呼ばれる根茎から作られるタピオカ粉を使用。基本、発酵させないパンです。ポンデケージョはポルトガル語で、「ポン」はパン、「ケージョ」はチーズを意味しています。特徴としては、中にチーズが詰まっていて、外側はもっちりとした食感を楽しめます。

こちらのお店では、スタンダードなポンデケージョ(チーズパン)以外にも、季節に応じて、チョコレートや、紫芋、ほうれん草、コーン等々、変わり種のさまざまな具材を利用したポンデケージョを作っていらっしゃいます。

甘くなく、食べやすい大きさなので、軽く食べるのに最適です!もちもちっとした食感が、とても食べやすいです。ワインにも合いそうです!

ポンデケージョ
<店頭のポンデケージョ>

入口
<お店の入口>

店内
<店内でも食べることができます>

ポンデケージョ・グリット(grit)

  • 住所:神奈川県小田原市本町1-11-14
  • 電話番号:0465-23-1927
  • 営業時間:11:00~18:00(売切れしだい終了)
  • 定休日:水曜・木曜日
  • 駐車場:なし
  • 公式サイト:グリット

そしてマンホール好きな私が今回見つけたのは、こちら!

マンホール
<小田原市のマンホール>

小田原市のマンホールは、歌川広重の浮世絵、東海道五十三次の「小田原・酒匂川」をモチーフにしたもの。江戸時代の酒匂川には橋がなく、マンホールの右下のふんどし姿の人物は、その当時、旅人や荷物を担いで渡った「人足」と呼ばれた労働者たち。背景にあるのは、「小田原城」と「箱根連山」。一番奥には「霊峰富士」も顔を覗かせています。

マンホールには、その土地の主要な産業や歴史を垣間見ることができるのが興味深いです!

マンホールについて、詳しくは『初心者のためのマンホールのフタ入門~白浜公平さんインタビュー~』をご覧ください。

まとめ

急ぎ足で訪れた箱根でしたが、まだまだ見どころがたくさんあることがわかりました。山中を訪れるので、季節によって、桜や紅葉、雪景色など色々な風景を楽しめるのかな、と思います。

アート好きでしたら、見どころ満載の箱根です。次回は宿泊もしつつ、ゆっくりと観光そして箱根の名物料理(何があるのかな?!)なども楽しみたいです!

ぜひ足を運んでみてくださいね!

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