ベルリンで無料で楽しめる美術館・博物館5選!

ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス

海外旅行でベルリンを訪れた際に気になるのは、旅行にかかる費用かもしれません。日本から海外に向かうだけでかなりの費用がかかります。そのため考えたいのは無料で訪れられる場所です。ですが無料でも内容が乏しければ、海外での貴重な時間を無駄にしてしまうでしょう。

そこで紹介したいのはベルリンにある無料でも充実した内容の施設です。今回は5か所の施設を紹介しますので参考にしてみて下さい。

目次

1. ベルリンの壁が本来の構造で残された場所、ベルリンの壁メモリアル

ベルリンの壁メモリアル

ベルリンと言えば、ベルリンの壁が築かれた歴史を忘れてはいけません。ベルリンの壁が崩れて30年以上の月日が流れて、壁は街からほとんど消え去りました。こうしたベルリンの壁を当時のままに残し、その歴史を紹介する施設があります。それはベルリンの壁メモリアルです。そこでは、境界に建つ壁、壁に接近させない壁、監視塔、無人地帯など、ベルリンの壁の構造をそのまま残しています。

壁の脇には展示施設があり、壁の歴史を説明する場所になっています。このような施設には展望台が併設されており、壁の構造を上から眺められるのです。そのため壁の構造を理解することができ、壁がいかに街を分断していたかを想像できるでしょう。他にもベルリンの壁を見せる場所は数か所ありますが、ここだけが本来の壁の構造を残しており、その歴史を学べる場所なので、訪れる価値があると思います。

ベルリンの壁メモリアル

ベルリンの壁メモリアル / Gedenkstätte Berliner Mauer

  • 所在地:Bernauer Str. 111, 13355 Berlin
  • 開館時間: 屋外スペース 8:00〜22:00、展示スペース・展望台 10:00〜18:00
  • 休館日:月曜日 (展示スペース及び展望台)
  • 公式サイト:ベルリンの壁メモリアル

2. 空間で感じる迫害の歴史、ベルリン・ユダヤ博物館

ベルリン・ユダヤ博物館

ベルリンには暗い過去の歴史があります。それはナチス時代のユダヤ人への迫害です。ベルリンを訪れることはユダヤ人への迫害を知る良い機会かもしれません。そんな機会にぜひ訪れて欲しいのはベルリンのユダヤ博物館です。こちらは展示のリニューアルを経て常設展が無料となり、気軽に訪れられるようになりました。

ユダヤ博物館の特徴は特別な建築です。著名な建築家ダニエル・リベスキンドが手がけており、特別な空間が生み出されています。その1つが「ホロコーストの塔」と呼ばれるもので、暗闇に満たされた吹き抜けの空間に微かな光が差し込む場所になっています。それは第二次世界大戦時の希望が失われたユダヤ人の心境とも言えるものでしょう。ユダヤ博物館にはホローコストについて説明をする展示がある一方で、言葉わからなくても体験できる特別な空間がいくつか用意されています。こうした空間でベルリンで起きた出来事を感じることができるでしょう。

ベルリン・ユダヤ博物館

ベルリン・ユダヤ博物館 / Jüdisches Museum Berlin

  • 所在地:Lindenstraße 9-14, 10969 Berlin
  • 開館時間:10:00〜19:00
  • 休館日:ユダヤの祝日
  • 入館料:常設展のみ無料、企画展は有料
  • 公式サイト: Jüdisches Museum Berlin

3. モダニズム建築の建築空間を楽しむ、ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス

ベルリンには多くの有名建築があります。その中でも重要なのはミース・ファン・デル・ローエの建築です。ミースは20世期半ばに活躍したドイツ出身の建築家で、機能性や合理性を重視したモダニズム建築の巨匠として知られています。ベルリンには幾つかミースの建物がありますが、そのうちの1つが無料で訪れられる美術館として解放されています。

ベルリン郊外の湖畔に建つのが、ミースが手がけた建物を使った美術館ミース・ファン・デル・ローエ・ハウスです。1932年に住宅として建てられた建物ですが、今では美術作品を展示するスペースになっています。決して大きくはないのですが、大きな窓、解放的な空間、シンプルな構造など、ミースらしい特徴的な建築空間を体験できるでしょう。もし建築が好きな人であれば、おすすめしたい場所です。

ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス

ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス / Mies van der Rohe Haus

  • 所在地:Oberseestraße 60, 13053 Berlin
  • 開館時間:11:00〜17:00
  • 休館日:月曜日
  • 公式サイト:Mies van der Rohe Haus

※8人以上のグループでの訪問の場合には事前連絡が必要

4. 多くの実物の戦闘機を間近で見れる、空軍博物館

空軍博物館

ベルリンには特別な博物館があります。それがあるのは街の中心部から電車やバスを乗り継いで1時間半ほどの郊外のエリアです。その場所にたどり着くと見えるのは、空港とそこに並ぶ多くの飛行機です。しかし実際に飛行機がそこから動くことはなく滑走路の上で展示されているのです。この場所は、かつては空軍基地として使用された場所で軍用機などの飛行機を展示する博物館になっています。

空軍博物館と呼ばれるこちらの施設では、滑走路や格納庫に155機の機体が保管展示されています。機体は20世期初頭のものから冷戦期のもので、その多くがドイツのものになっています。実物の機体がこれほど多く展示されている場所は珍しく、しかも機体に近付いて、じっくりと観察することもできるのです。また入場料は無料であるため、郊外に訪れる時間があれば、訪れる価値のある場所だと思います。

空軍博物館

空軍博物館 / Militärhistorisches Museum Flugplatz Berlin-Gatow

  • 所在地:Am Flugplatz Gatow 33, 14089 Berlin
  • 開館時間:10:00〜18:00
  • 休館日:月曜日
  • 公式サイト:空軍博物館

5. ベルリン中心部で現代アートを楽しむ、パリポピュリア

パリポピュリア

ベルリン中心部には目抜き通りウンター・デン・リンデンがあります。そこにはフンボルト大学、ベルリン国立歌劇場、ドイツ歴史博物館など多くの施設が建ち並んでいます。その中にあるのが無料で訪れられる美術館パリポピュリアです。こちらはドイツ銀行が運営していた美術館ドイツ銀行クンストハーレの後継として、名前と建物を変えた美術館になっています。

こちらの美術館ですが、展示されているものは主に現代アート作品です。展示は企画展のみであるため、常設展のように常に見れる作品はありません。ですが様々な有名アーティストの作品を組み入れた企画展を開催しており、無料とは思えない充実した展示を楽しむことができるでしょう。現代アートが好きな人であれば、ぜひ訪問をおすすめしたい場所です。

パリポピュリア

パリポピュリア / PalaisPopulaire

  • 所在地:Unter den Linden 5, 10117 Berlin
  • 開館時間:11:00〜18:00(木曜は〜21:00)
  • 休館日:火曜日
  • 公式サイト:PalaisPopulaire

※本記事は、2022年6月の情報を元にしています。最新情報は、公式サイトなどでご確認をお願いします。

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K.Hayashi

大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。

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