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鉄分たっぷり!鉄道ファン憧れの聖地「道の駅あびら D51ステーション」
「道の駅あびら D51ステーション」は、鉄道ファン憧れの道の駅です。かつて鉄道の街と呼ばれた安平町追分地区(旧追分町)に位置し、屋内に「デゴイチ」の愛称で親しまれた「D51型蒸気機関車」、屋外には北海道を代表する特急車両「キハ183」が展示されています。定期的に鉄道関係のイベントが開催されたり、グッズが販売されるなど、ファンを惹きつけてしまう鉄分がたっぷり。ひとときの鉄道旅行に出発しましょう。
目次
蒸気機関車の汽笛が絶えなかった追分のマチ
<鉄道の駅を彷彿とさせる道の駅>
「道の駅あびら D51ステーション」は、北海道胆振東部地震で被災した安平町の復興のシンボルとして2019年4月に開業しました。館内では安平町の特産品やパンの販売、ご当地食材を活かしたテイクアウトフードが楽しめます。また農産物直売所「ベジステ」には、安平町をはじめとした周辺地域の新鮮食材や加工品が販売されています。
<追分機関庫には数多くの蒸気機関車が配置されていた>
「道の駅あびら D51ステーション」がある北海道・安平町追分地区(旧追分町)は、かつて植苗(うえない)村アビラと呼ばれていました。1892年に鉄道が開通した際、室蘭本線と夕張線(現石勝線)の分岐点であることから「追分」の名がついたと言われています。古くから石炭輸送の大動脈の要衝で、追分駅構内には夕張から産出した石炭を満載した貨車がひしめき合っていた時代もありました。現在は広いヤードの後が当時の面影を残しています。
D51の迫力が存分に伝わる鉄道資料館
<保存会の手で整備されピカピカに輝いている>
道の駅に併設する鉄道資料館には、街の発展を支えた鉄道文化が紹介されています。D51型蒸気機関車はデゴイチと呼ばれ、貨物輸送を目的に太平洋戦争中に1,115両が製造されました。保存されているD51-320は、1939年に日立製作所笠戸工場で製造された後、北海道へ配備され、1970年に小樽築港機関区、1972年に追分機関区に転属し、1976年に廃車されました。「D」は動軸数4つ、51は機関車とは別に炭水車を連結していることを示し、最後の3文字は320番目に作られた車両であることを表しています。
<動輪の大きさに圧倒されてしまう>
車両は油や石炭の匂いを放ち、今にでも走り出すのではないかと思えるほどの迫力。室内展示のほか、年に数回だけコンプレッサーとディーゼル機関車(協三工業製10t動車)のけん引により屋外にも展示されます。
※屋外展示の日程は公式サイトでご確認ください。
<貴重な鉄道資料を展示>
そのほか追分駅やSL関連のプレートや行先票などが展示されており、鉄道の街として息づいてきた足跡をたどることができます。鉄道資料館は通常11月〜3月末まで休館になりますが、イベント開催時や土日祝日に限り特別開館しています。詳しくは公式サイトでご確認ください。
北海道中を駆け抜けた特急車両「キハ183」
<在りし日の雄姿(1983年撮影)>
屋外には「キハ183」が展示されています。エッジが効いたデザイン(スラントノーズ)が特徴的なこの車両は、初の北海道専用特急車両として1981年10月1日から運行を開始しました。一時は北海道内のディーゼル特急のほとんどに使用され、追分駅にも札幌〜釧路を結ぶ「特急おおぞら」が停車します。
<国鉄時代のカラーリングに塗装>
老朽化に伴い、キハ183は徐々に新型車両に置き換えられていきます。わずか5台となっていたスラントノーズ先頭車すべての廃車が決定すると、北海道鉄道観光資源研究会が保存のための活動を開始しました。クラウドファンディングによる資金調達に成功し、スラントノーズ先頭車2両を獲得。安平町の好意を受けて1両が「道の駅あびら D51ステーション」に展示されました。
<往年の鉄道ファンは懐かしさがこみ上げる>
車体は朱色とクリーム色の国鉄色に塗り直され、当時と同じくタンチョウがデザインされたヘッドマークが掲げられています。車内は定期的に公開されていますので、当時に思いを巡らせてみて下さい。
※公開の日程は公式サイトでご確認ください。
全部欲しくなる数々の鉄道グッズ
<オリジナルTシャツを着てイベントに参加しよう>
Tシャツやフーディー、キャップなどのアパレルからキーホルダーやステッカーなどの小物まで、鉄道ファンに嬉しいグッズを多数販売。鉄道廃品の即売会や鉄道模型走行会などのイベントも開催されています。
何度でもリピートしたくなる道の駅
<かわいい顔が描かれています>
キハ183とD51は「キハくんとデゴイチせんぱい」としてグッズ展開されています。マグカップ、アクリルキーホルダー、巾着袋など種類も豊富。公式ホームページのネットショップ「E-TRAIN SHOP」でも購入できるほか、ネット限定商品もあります。また、2022年3月のダイヤ改正で定期運行が終了したキハ283の限定記念グッズも販売されるなど、鉄道ファンなら見逃せない企画が盛りだくさん。鉄道に興味がない人でも一度足を運べば魅力に取りつかれること間違いありません。何度でもリピートしたくなる道の駅です。
道の駅あびら D51ステーション
- 住所:北海道勇払郡安平町追分柏が丘49-1
- TEL:0145-29-7751
- 営業時間:4~10月 9:00~18:00、11~3月 9:00~17:00
- 定休日:12月31日~1月3日
- 公式サイト: 道の駅あびら D51ステーション
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吉田匡和
- 札幌市在住のよろずライターです。美味しい食べ物から温泉、穴場スポットや定番スポットの知られざる楽しみ方など、地元ライターらしい視点でワクワクを紹介します。