【タンザニア】ダルエスサラームでオンラインショッピング!

室内

今や生活に欠かせなくなったオンラインショッピング。実はこのタンザニアでも、最近はオンラインショッピングが手軽にできるようになってきました。まだまだ都市部限定ですが、着実にショッピングサイトが増えています。

今回はダルエスサラームのオンラインショッピング事情をご紹介します!

目次

タンザニアのネット状況

アフリカにはネットはもちろん、電気が通ってないところが多い...なんていうイメージ、ありませんか?布でできた民族衣装を着け、槍や杖を持って動物と共に生活し、草原をさすらう遊牧民。アフリカというとそんな固定概念があるかもしれません。

マサイ族
<遊牧民のマサイ族>

ところがどっこい、今や草原に住むマサイ族さんでさえ、携帯電話を持てる時代なのです。2020年の携帯電話所有率の調査によると、国民の約85%が何かしらの携帯電話を使っているとのこと。そのうちネットユーザーは約49%で、タンザニア政府は2025年までに80%がネットアクセス可能にすることを目標にしています。

ネットユーザーが多いのはやはり都市部。田舎では設備も整っていないので、ネットアクセス自体が不可能な所も多いです。それに対し大都市ダルエスサラームでは、スマートフォンを片手に歩く人々をよく見かけます。

スマホを片手に歩く人
<スマホを片手に歩く人>

10年ほど前までは、メッセージとボイスのやり取りだけできる小さな携帯電話が主流でした。携帯電話自体が貴重で、スリに盗まれる人も多くいたのを思い出します。しかし徐々に中国のHuawei社やアメリカのApple社などが人気を博し、スマートフォンが主流になります。2018年以降は4Gも使えるようになりました。

オンラインショッピングの種類

普及率の高いダルエスサラームでは、ネットを使ったショッピングも珍しくありません。どんなものがあるか、ちょっとご紹介します。

SNSでショッピング

タンザニアでよく使われているSNSはFacebook、WhatsApp、Instagramです。実際のお店はもちろん、オンラインのお店もこのいずれかのアカウントを持っていて、SNSを通して注文することができます。それぞれのページに電話番号が記載されているので、直接連絡を取ってバイクタクシーで商品を届けてもらいます。

SNSの広告
<SNSの広告。電話番号で直接注文します>

実店舗のサイトでショッピング

コロナの影響で発展しているデリバリー業界。これを受けて、外国人向けスーパーでも配達サービスを開始しました。スーパーのホームページで商品を見て、カートに入れて注文します。サイトを見るだけのネット代がない場合は、SNSや電話で直接注文することもできます。こちらもバイクタクシーがお届け。

スーパーのホームページ
<外国人向けスーパーのホームページ>

オンラインショッピングサイト

実店舗のないオンラインにのみ存在するお店で、幅広い商品を取り扱っています。タンザニア特有のサイトだけでも10以上あり、どれも海外から商品を取り寄せるグローバルショッピングができるようになっています。

ショッピングサイト
<検索すると出てくるタンザニアのショッピングサイトたち>

海外からタンザニアに進出しているショッピングサイトもあって、中国のAlibaba.comやkikuuが人気です。e-bayやAmazonといったアメリカのサイトも使われています。こうした海外のサイトはもちろんお取り寄せになるので、日数や配達料がかかることになります。集荷場まで取りに行く必要があります。

オンラインの問題点

上記のような種類のオンラインショッピング方法があるわけですが、利用している人はまだまだ少数です。その理由を考察してみます。

ネット代がかかる

ネット普及率が上がっているとはいえ、お金がなければネットを使うことはできません。一般的に携帯のSIMカードで、前払いのネットプランを使う時に選びます。月、週、日それぞれプランがありますが、使う時にその都度1日プランを選んだり、SNSは無料でできる格安プランを選んだりする人が多いです。

プラン例
<プラン例>

そうしたプランを選ぶと、写真がたくさん載ったホームページにアクセスして、商品を選んで買うことが難しくなります。やはりSNSで注文するのが、一番身近でネットをあまり使わずに済む方法になります。

住所がない

郵便配達制度のないタンザニアには、住所を細かに特定することができません。デリバリーの時には大まかなエリア、通りの名前で近くまで来てもらい、それ以降は電話で説明する必要があります。もしくはどこかで待ち合わせして商品を受け取ることもできます。こうした不便さも、オンラインショッピングを妨げる一要因かもしれません。

バイクタクシー
<住所がないと、お届けが不便>

決済方法が少ない

2021年の大手銀行の調査によると、クレジットカードを所有している人は国民の0.5%ほど。銀行の口座を持っている人も少ないのです。となると支払いは、商品と現金引き換えができるSNS注文が便利になります。モバイルアカウントで支払うことも可能ですが、すべての人が持っている訳ではありません。

信頼性に乏しい

ネットほど嘘をつきやすいツールはないのでは...と思うほど、詐欺が多いです。オンラインのサイト自体信頼できるものなのか、そこから確かめないといけません。本当に商品が届けられるのか、商品は満足の行くものなのか、間違った場所に届けられないか...などなど、不安要素がたくさんあります。サイトを選ぶ際には、できるだけ友人知人の口コミ情報を直接聞いて決定した方がいいようです。

こどもたち
<ネット情報を鵜呑みにしないように!>

終わりに

まだまだ発展途上のダルエスサラーム、日々目まぐるしい変化を遂げています。騙されないようにしながらも、便利なツールは利用していきたいものです。筆者は過去に一度中国サイトのショッピングサイトを使ったことがあるのですが、そのお話はまた別の機会にお伝えしたいと思います!

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