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ベルリンで鉄道ファンにおすすめな場所5選
ドイツの首都ベルリンは様々な魅力を持つ都市です。
例えば多くの美術館や博物館があるため、文化が好きな人にはおすすめの街です。それだけでなく「ベルリンの壁」といった世界に大きな影響を与えた場所もあり、歴史に興味がある人も十分満足できるでしょう。このように様々な魅力を持つ街ですが、見逃していけないのは鉄道の文化です。ベルリンには大ターミナル駅や多くの鉄道車両を展示する博物館があり、また魅力的な廃線も残されています。
そこで今回は鉄道ファンにおすすめしたいベルリンの場所5選を紹介したいと思います。
目次
- 1. ドイツの鉄道の歴史を学べる「ドイツ技術博物館」
- 2. 多くの列車が行き交う大ターミナル駅「ベルリン中央駅」
- 3. 旧式の路面電車が今も運行する「ヴォルタースドルフ電気軌道」
- 4. 伝説の東ドイツの特急が残る「リヒテンベルク駅」
- 5. 美しく整備された廃線「パーク・アム・グライスドライエック」
1. ドイツの鉄道の歴史を学べる「ドイツ技術博物館」
鉄道ファンであれば、ベルリンで絶対に訪れておきたいのはドイツ技術博物館です。
こちらの博物館では実物の飛行機や船などと共に鉄道の車両が多数展示されています。展示されているのはドイツ鉄道の黎明期の車両、蒸気機関車、そして戦後に使われていた車両など。中には第二次世界大戦の際にユダヤ人迫害の際に使われた車両などドイツの歴史に直接繋がりのあるものも展示されています。こちらの博物館の敷地は鉄道の車両基地として利用された場所であるため、残された車庫や転車台などを活かした形で車両が展示されています。こうした展示ではドイツの鉄道史を車両を通じて学べるだけでなく、貴重な車両を間近で眺めることができます。
そのため、鉄道ファンでなくともぜひ訪れてほしい場所です。
<@Deutsches Technikmuseum / SDTB / H. Hattendorf>
ドイツ技術博物館(Deutsches Technikmuseum)
- 開館時間:火~金 9:00~17:30、土日祝 10:00~18:00、月曜休館
- 入場料:8ユーロ
- 住所:Trebbiner Str. 9, 10963 Berlin
- 公式サイト:ドイツ技術博物館
2. 多くの列車が行き交う大ターミナル駅「ベルリン中央駅」
ベルリン中央駅はドイツの首都にある巨大ターミナル駅です。ドイツ版新幹線であるICEやその他の特急、ドイツ国外の都市とを結ぶ国際列車、そしてベルリン市内の鉄道など多くの列車が集まる重要な場所になっています。
このような巨大な駅には16ものプラットフォームがあるため、ここでは多くの列車を簡単に見ることができるでしょう。またベルリン中央駅はベルリン市内の交通手段が集まっているため、路面電車や地下鉄、そしてバスも発着しています。そのため様々な乗り物を見ることも楽しむことができるのです。気軽にドイツで利用されている鉄道車両や鉄道以外の交通手段を知るにはもってこいの場所と言えるでしょう。
ベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)
住所:Europaplatz 1, 10557 Berlin
3. 旧式の路面電車が今も運行する「ヴォルタースドルフ電気軌道」
ベルリンには街の東部と隣町を結ぶおよそ6kmの短い路面電車の路線があります。それは「ヴォルタースドルフ電気軌道」と呼ばれるもので、多くの鉄道ファンが訪れる人気の路線です。その魅力は1950/60年代の旧型の車両の営業運転にあります。多くのドイツの街では路面電車が人々の足として利用されていますが、バリアフリーや近代化のため次々と旧型の車両は引退しています。そんな中で、こちらでは時代を感じさせる古い車両が今もなお人々を運んでいるのです。ここでは貴重な旧型車両が運行しているため、その雰囲気や乗り心地を楽しむことができるでしょう。
ここは路面電車のファンには見逃すことのできない場所なのです。
ヴォルタースドルフ電気軌道(Woltersdorfer Straßenbahn)
- 運行時間:4時台から23時台まで(2022年4月現在)
- 公式サイト:ヴォルタースドルフ電気軌道
4. 伝説の東ドイツの特急が残る「リヒテンベルク駅」
ベルリン中心部には旧東ドイツのターミナル駅となっていたリヒテンベルク駅があります。ターミナル駅であったため多くの線路が敷かれていますが、そのうちの一つに古めかしい車両が停められています。
それは東ドイツで使われていた特急車両のVT18.16型気動車です。1960年代から2000年代まで運用されていたものの一つで、その流線型のフォルムからは時代を越えた美しさを感じることができるでしょう。
残念ながら、車両内部は公開されていませんが、駅のプラットフォームや近くの高架橋から眺めることができます。東ドイツの特急車両という貴重なものであり、駅近くで簡単に訪れることができるため、鉄道が好きな人には訪れることをお勧めしたいです。
リヒテンベルク駅(Bahnhof Berlin-Lichtenberg)
- 住所:Weitlingstraße 22, 10317 Berlin
5. 美しく整備された廃線「パーク・アム・グライスドライエック」
鉄道が好きな人には、車両だけでなく廃線が好きな人もいるでしょう。そんな人におすすめしたいのはドイツ技術博物館の南側に広がる広大な公園です。ドイツ技術博物館の敷地にはかつて車両基地があり、それに隣接する公園にそこへと伸びる線路が敷かれていたのです。車両基地が本来の役割を終えた後、広大な敷地は自然へと帰っていきました。
ですが、今この場所は美しく整備され、今では誰もが利用できる公園に生まれ変わっているのです。印象的なのは木々の間に残る線路。そのまま残されたものもあれば、遊歩道に変えられたものもあります。こうした線路を眺めれば、廃線が感じさせるロマンに浸ることができるでしょう。
パーク・アム・グライスドライエック(Park am Gleisdreieck)
- 住所:Möckernstraße 26, 10963 Berlin
- 公式サイト:パーク・アム・グライスドライエック
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K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。