【長野】令和初となる善光寺御開帳

善光寺

<トップ画像 提供:善光寺>

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。

令和4年春、七年に一度の盛儀「善光寺前立本尊御開帳」が始まりました。本来であれば、令和3年春の開催を予定していた善光寺御開帳ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期になっていました。仏都の春、御仏とのありがたいご縁が生まれます。感染症対策を講じて参拝者を温かくお迎えしてくださる善光寺御開帳へ参拝してみませんか!

【善光寺御開帳期間】令和4(2022)年4月3日(日)~令和4(2022)年6月29日(水)

目次

善光寺について

約1400年の歴史を有する善光寺は、無宗派の寺です。昔は女人禁制などの制約がある寺院が多く存在する中、善光寺は無宗派、無差別な寺院として今日まであり続け、「日本人のお仏壇」と言われるほど多くの人に信仰が溶け込んでいきました。宝永4(1707)年に再建された現在の善光寺の本堂は、江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されています。

>>善光寺公式サイト「紹介」はこちら

善光寺本堂
<令和4年3月9日撮影>

善光寺御本尊について

善光寺本堂の内陣(ないじん)左側の焼香台より内々陣(ないないじん)奥を拝すると、金襴(きんらん)のお戸帳が懸かるところが、瑠璃壇(るりだん)で、絶対秘仏の御本尊が安置されています。このお戸帳は法要時には上げられ、御本尊を安置する宮殿(ぐうでん)を拝することができます。善光寺御本尊の「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」は、欽明天皇13年に百済から日本へお渡りになった日本最古といわれる仏像です。御開山・本田善光卿によって皇極天皇の元(642)年、当地に祀られましたが、その後、絶対の秘仏となられました。

善光寺信仰は、日本仏教の根本ともいうべきこの御本尊に対する信仰で、そのため、宗派を超えてすべての人々を受け入れることを旨としてきました。瑠璃壇の手前には、御本尊の放たれた光明によって灯された永代不滅の常燈明(御三灯)が安置されています。

善光寺前立本尊について

善光寺の御本尊「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」は白雉5(654)年以来の絶対秘仏であるため、鎌倉時代に御本尊の御身代わりとして「前立本尊(まえだちほんぞん)」が造られました。普段は御宝庫に安置されていますが、七年に一度の御開帳の時だけ、特別にお姿を拝むことが叶います。

善光寺の文化財について

仁王門

定額山(じょうがくさん)の山号が掲げられている仁王門。仁王像は左に阿形、右に吽形が配置されているのは全国的にも珍しいと言われています。背後には三宝荒神(さんぽうこうじん)と三面大黒天(さんめんだいこくてん)が配置されています。

善光寺 仁王門
<令和3年4月8日撮影>

山門(重要文化財)

寛延3(1750)年に建立された間口・高さ約20m、奥行約8mの二層入母屋(いりもや)造りの門。善光寺と書かれた額は3畳分の大きさで、文字の中に5羽の鳩が隠されていたり、「善」の文字が牛の顔文字のように見えると言われています。

※山門参拝料:大人500円、高校生200円、小中学生50円

善光寺 山門
<令和年3月9日撮影>

本堂(国宝)

現在の本堂は宝永4(1707)年の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されています。

※本堂内陣参拝料:大人600円、高校生200円、小中学生50円

善光寺本堂
<令和4年3月9日撮影>

経蔵(重要文化財)

宝暦9(1759)年に建立された宝形(ほうぎょう)造りのお堂。八角の輪蔵(りんぞう)の中には仏教経典を網羅した一切経(いっさいきょう)が収められており、輪蔵の腕木を押し回すことで一切経を読んだのと同じ功徳が得られると言われています。

※経蔵参拝料:大人300円、高校生100円、小中学生50円

善光寺 経蔵
<令和4年3月9日撮影>

善光寺御開帳について

前述の通り、善光寺の御本尊「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」は絶対秘仏のため、御本尊と同じお姿をした前立本尊(まえだちほんぞん)を公開するのが「御開帳」です。阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸は五色の糸となってのびていき、さらに「善の綱」となって回向柱(えこうばしら)に結ばれます。回向柱のどこか一面に触れると、前立本尊とつながり功徳が得られると言われています。

>>御開帳に関するご案内はこちら

中日庭儀大法要
<写真提供:善光寺>※写真は前回(平成27年)の中日庭儀大法要(浄土宗)のものです

善光寺御開帳スケジュールについて

  • 令和4年3月27日(日)回向柱受入式(えこうばしらうけいれしき)
  • 令和4年4月2日(土)前立本尊御遷座式(まえだちほんぞんごせんざしき)
  • 令和4年4月3日(日)開闢大法要(かいびゃくだいほうよう)
  • 令和4年4月23日(土)中日庭儀大法要(ちゅうにちていぎだいほうよう)浄土宗
  • 令和4年5月7日(土)中日庭儀大法要(ちゅうにちていぎだいほうよう)天台宗
  • 令和4年6月29日(水)結願大法要(けちがんだいほうよう)
  • 令和4年6月30日(木)前立本尊御還座式(まえだちほんぞんごかんざしき)

※終了分も含みます。ご参考まで。

>>行事に関するご案内はこちら

善光寺で体験したい行事について

回向柱(えこうばしら)

前立本尊の右手に結ばれた金糸は五色の糸となってのびていき、さらに「善の綱」となって回向柱(えこうばしら)に結ばれます。回向柱のどこか一面に触れると、前立本尊とつながり功徳が得られると言われています。

お朝事(おあさじ)

日の出とともに本堂で始まる、善光寺全山の僧侶が出仕して勤める厳かな法要です。毎日欠かさず行われています。※開始時間は日の出に合わせて変わります。

お戒壇めぐり(おかいだんめぐり)

善光寺本堂の内々陣の右側を通って奥に進むとお戒壇めぐりの入口があります。御本尊の安置される瑠璃壇下の真っ暗な回廊を通り、中程に懸かる極楽の錠前を探り当てて、絶対秘仏の御本尊と結縁する道場です。

御印文頂戴(ごいんもんちょうだい)

御本尊と同じ閻浮檀金(えんぶだごん)で作られたとされる善光寺の宝印「御印文」。この印を額に押されたものは、極楽浄土への道が約束されると言われています。毎年1月7日から15日のみ行われていますが、御開帳期間中は特別に頂戴することができます。

回向柱ライトアップ(えこうばしららいとあっぷ)

御開帳期間中、毎日日没から午後9時まで本堂と回向柱がライトアップされます。本堂は極楽をイメージした色に照らされ、日中とは違った雰囲気の中、参拝することができます。

善光寺にて光触媒コーティングを実施

光触媒(ひかりしょくばい)

光触媒溶剤をコーティングし溶剤に含まれる酸化チタンナノ粒子と光が反応することで、ウイルスや菌を長時間にわたり酸化分解し無力化する抗ウイルス・抗菌対策です。また、光触媒には消臭効果もあります。

光触媒反応について

日本独自の特許技術で、食品にも使われる安全な素材「酸化チタン」を主成分とし、太陽光やLEDなどの光を吸収して強力な酸化力を生み、菌やウイルスの活動の不活性化を促進し、長期間(3~5年)効果が期待できます。

阪急交通社が施工します

阪急交通社では、旅行会社として長年にわたり、奈良への旅を造成し、たくさんの皆様をご案内してまいりました。世界遺産であり歴史的に貴重な国宝や重要文化財を多数有する薬師寺、ならびに全国から参拝される皆様のお役に立てればということで、光触媒コーティングを奉納施工をさせていただきました。

また、新型コロナウイルスの影響で「旅」の業務が大幅に減少したため、2020年11月に光触媒コーティングの専門チームを結成し、光触媒コーティングの厳しい研修を経て、阪急電車内、甲子園球場のトイレ、バス車内や事務所内で消臭・感染症対策を施し、安全安心な環境を作っております。

阪急交通社の施工作業は下請け業者に任せることはせず、旅行のプロである社員が現地に赴き、常に現場環境を見続けている厳しい目で施工しておりますので、安心してお任せください。何よりも自社社員が施工するため、比較的安価な費用で施工できるのが最大の売りでもあります。

※施工は令和4年3月9日から3月10日にかけて実施しました。

善光寺境内の参拝者用トイレをすべて施工しました。

善光寺 光触媒コーティング

本堂や山門の手すりを施工しました。

善光寺 光触媒コーティング

山門内の手すり。このような急な場所でもしっかりと施工しました。

善光寺 光触媒コーティング

参拝者が多く訪れる授与品所も施工しました。

善光寺 光触媒コーティング

さらにはおみくじの筒も施工しました。

善光寺 光触媒コーティング

施工が済んだ箇所にはこのようなシールを貼り付けました。(トイレ内)

善光寺 光触媒コーティング

後日、受納式が行われ、目録の交換を行いました。左が善光寺・庶務部長の小林住職様、右が阪急交通社・長野支店の中尾支店長です。

善光寺 光触媒コーティング 受納式

※善光寺では境内・堂内各所にアルコール消毒を設置しています
※善光寺では密を避けるため、入場制限を行う場合があります

■関連記事:【奈良】薬師寺の「抗ウイルス対策」と「お写経体験」をレポートします

善光寺の御朱印について

善光寺御朱印は御朱印所で授与していただけます。御開帳限定の御朱印をいただくこともできます。

>>御朱印に関するご案内はこちら

善光寺 御朱印

善光寺で頒布している御朱印帳です。

善光寺 御朱印帳

善光寺の宿坊について

善光寺には39もの宿坊があります。善光寺は無宗派の寺院ですが、護持運営するのは天台宗と浄土宗です。宿坊も2つの宗派があり、天台宗の宿坊には「院」、浄土宗の宿坊には「坊」が付いています。宿坊に宿泊して、精進料理を味わったり、写経や座禅などが体験できます。宿坊ごとに様々な特色がありますので、ぜひ宿坊体験をおすすめします。

>>宿坊のご案内はこちら

善光寺の基本情報

  • 住所:長野市元善町491
  • 開館時間:本堂内陣 5:00~17:00(御開帳期間)
  • 公式サイト:善光寺

料金

  • 三堂参拝(本堂内陣・山門・経蔵)・史料館・お戒壇めぐり共通券:大人1,200円、高校生400円、小中学生100円
  • 御開帳期間中:大人1,200円、高校生400円、小中学生100円
  • 山門参拝料:大人500円、高校生200円、小中学生50円
  • 本堂内陣参拝料:大人600円、高校生200円、小中学生50円
  • 経蔵参拝料:大人300円、高校生100円、小中学生50円

>>参拝券のご案内はこちら

アクセス

JR長野駅から善光寺までは、善光寺口バスロータリー「1番のりば(善光寺方面行き)」発の路線バス利用(長野駅→善光寺大門、所要時間約15分、運賃190円)。善光寺大門のバス停から善光寺本堂までは、徒歩5分程度です。

>>アクセス・駐車場のリアルタイム満車状況はこちら


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中尾勝

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