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日本でココだけ!川の中まで水族館「サケのふるさと 千歳水族館」

記事投稿日:2022/03/02最終更新日:2022/03/02

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北海道・千歳市は、空の玄関として有名です。フライトまでのひと時を新千歳空港で過ごすのもよいですが、街には立ち寄ってみたい観光施設がたくさんあります。その中のひとつ「サケのふるさと 千歳水族館」は、淡水では日本最大級の水槽を有し、サケの仲間や北海道の淡水魚を中心に世界各地の淡水生物を観察できます。

目次

北海道最大の淡水魚水族館

サケのふるさと 千歳水族館
<2015年にリニューアル>

千歳川では、古くから人工ふ化放流事業のために捕魚車(インディアン水車)によるにサケ・マスの捕獲が行われていました。水車の籠に鮭が入ると、水力による回転で水揚げされる装置で、日本では北海道庁初代水産課長・伊藤一隆が、北米から設計図を持ち帰ったのが始まりとされています。遡上するサケの群れを捕獲する風景は、千歳市の秋の風物詩となっており、観光客の目を楽しませていました。

千歳市は1979年に「サーモンパーク基本構想」を策定、1994年に千歳サケのふるさと館をオープンしました。2015年に「サケのふるさと 千歳水族館」と改称してリニューアルオープンしています。

サケ
<道の駅「サーモンパーク千歳」に隣接>

建物面積は1,511平方mで地上2階、地下1階建。サケの仲間や北海道の淡水魚を中心に、世界各地の様々な淡水生物が集められています。道の駅「サーモンパーク千歳」に隣接しているので、ドライブの途中や道外からの観光であればレンタカーの返却までの立ち寄りどころとしても最適です。

サケの成長を見ながらスロープを下る

サケのふるさと 千歳水族館
<北海道最大の淡水魚専用水槽に続く>

1階のエントランスを抜けると、緩やかなスロープを下ってサーモンゾーンに向かいます。サケの仲間が稚魚から幼魚へ変わる姿を見ながら歩みを進めると、北海道最大の淡水魚専用水槽(深さ5m、水量約300トン)が現れ、成魚に辿り着きます。水槽内にはサクラマスやギンザケ、日本では北海道の限られた場所だけに生息する幻の魚と呼ばれるイトウ、ヨーロッパ原産のブラウントラウトなどサケの仲間の他、巨大なチョウザメの仲間たちが悠々と泳いでいます。

サケ
<幻の魚「イトウ」も悠々と泳ぐ>

サケ科の魚には、同種の中で2つの生活パターンをもつものがいます。例えばサクラマスには海に下る降海型と、川で一生を過ごす河川残留型があり、後者は「ヤマメ」と呼ばれます。サケやマスの仲間は、氷河期に淡水魚が餌の豊富な海を求めて降海性を強めたものと考えられており、川で生活をほとんどしなくなったサケやカラフトマスが一番進化した種類だと考えられています。

支笏湖ブルーの湖底を再現

支笏湖ゾーン
<支笏湖の湖底をイメージ>

サーモンゾーンの隣の「支笏湖ゾーン」では、直径7.2mの水槽に「支笏湖ブルー」と呼ばれる碧く美しい湖底を再現。水草の周りを泳ぐヒメマスは、地元では「チップ」と呼ばれています。支笏湖は1年を通して水温が低く、そこに棲むチップは、豊かな脂と引き締まった身でとても美味。支笏湖畔の飲食店で寿司、天ぷら、姿焼きなどで味わえます。

カイツブリは潜水の名人

カイツブリ
<水中に潜る姿を見せてくれる>

「体験ゾーン」は、全周透明アクリルのタッチプールや、ドクターフィッシュの体験水槽など生き物たちに触れることができる人気のエリアです。また、開放型展示では水鳥のカイツブリの姿を見ることができます。その名の由来は、「掻きつ潜り(カキツムグリ)」が転じたとする説、水を掻いてひょっこり頭を出すことから、「掻き頭潜り(カキツムグリ)」が転じたとする説など諸説あります。海面で過ごすことが多く、時々潜水を見せてくれます。

自然の川を泳ぐ魚たちを観察

水中観察ゾーン
<窓の向こうは自然の川>

「サケのふるさと 千歳水族館」最大の見どころは、なんといっても日本初の「水中観察ゾーン」です。窓の向こうは千歳川の水中で、泳ぐ魚は自然そのもの。春は海へ旅立つサケの稚魚、夏は産卵するウグイの仲間、そして秋にはサケの群れなど、四季を通じて魚たちのドラマが繰り広げられています。川に生きるのは魚だけではありません。キンクロハジロやホオジロガモがエサを求めて潜っていたり、時にはミンクが現れることも。川に生息する生き物のリアルな姿に心を揺さぶられました。

サケの躍動感あふれるインディアン水車

サケ
<サケがダイナミックに飛び跳ねる>

8月下旬から12月中旬まで、インディアン水車が設置され、さけ・ます人工ふ化放流事業に用いるサケの親魚を年間約20万尾も捕獲しています。大きなサケが飛び跳ねる光景は大迫力。1日に1万匹以上捕獲されることもありますが、まったく捕獲されない日もあるなど、見られるかどうかは運次第。台風通過の翌日などは特に狙い目です。豊浦町・貫気別川や、標津町・標津川などでもインディアン水車による捕獲が行われていますが、水力だけで回転するインディアン水車は北海道では千歳川が唯一の施設。サケを生け簀から取り出してトラックに積み込む作業も迫力があります。チャンスがあれば訪れてください。

まとめ

「サケのふるさと 千歳水族館」で、ガラス越しに流れる川を観察していると、遡上するサケの周りに、たくさんの落ち葉が流れていることに気付きました。近年サケの漁獲は、温暖化などにより減少傾向にあるといわれていますが、千歳川では良好なサケの遡上が維持されているのは、この豊富な落ち葉に象徴される、上流域の豊かな森林環境も一役買っているのだろうと感じました。

サケのふるさと 千歳水族館

  • 所在地:千歳市花園2丁目312
  • 電話番号:0123-42-3001
  • 開館時間:9:00~17:00【冬季時短営業】10:00~16:00(2021年12月1日~12月28日、2022年 1月2日~ 1月10日、2022年 2月1日~ 2月28日)
  • 休館日:年末年始(12月29日~翌年1月1日)※そのほかメンテナンス休館日あり
  • HP:サケのふるさと 千歳水族館
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この記事を書いた人
吉田匡和
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記事投稿日:2022/03/02最終更新日:2022/03/02

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