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イギリス人の憩いの場・ガーデンセンターの魅力
イギリス人にとってガーデンセンターは、新型コロナによるロックダウン中も開店が許されていたほど、生活になくてはならない憩いの場です。イギリスの典型的なガーデンセンターは日本人からするとガーデンセンターの域を超えていると思うでしょう。その充実ぶりをご紹介します。
目次
- イギリス人にとってガーデンセンターとは?
- ガーデンセンターの王道!充実の園芸品
- 素敵なインテリアグッズや小物で気分をアップ
- 日本では想像できないイギリスならではのものも...
- ファームショップで地元の旬を楽しむ
- 1年中楽しめる広大な敷地
- 今回の購入品
- イギリス人にはなくてはならない場所、ガーデンセンター
イギリス人にとってガーデンセンターとは?
イギリス人にとってガーデンセンターとは、単なる花や野菜の苗を買いに行く場所ではありません。雨になってしまった週末や、実家に帰省して両親や祖父母と訪れる場所として、イギリス人には欠かせない場所なのです。
ちなみに、2020年の最初のロックダウンの際も、スーパーマーケットや薬局などのエッセンシャルなお店以外で一番最初に開店の許可が下りたのはガーデンセンターでした。また、2021年年明けからの3回目のロックダウンの際には「ガーデンセンターは必要不可欠、エッセンシャルな場所」というお墨付きになり、スーパーマーケットや薬局とともに開業が許されている数少ない場所でした。
どんよりと灰色の雲に覆われて風も強く雨になってしまった日曜日にオックスフォード近郊のガーデンセンターMillets Farm(ミレッツファーム)に行った様子をご紹介します。
ガーデンセンターの王道!充実の園芸品
イギリス人はガーデニングが大好き。自宅の庭を季節の花や植物できれいにすることはもちろん、単純に春から夏の日が長い季節を外で過ごすための趣味としている人もたくさんいます。
現在は、春に向けて寒さに強い花やフルーツの苗木などが充実。
室内用観葉植物で暗くなりがちな部屋に緑を。
家庭菜園が大人気のイギリスでは種の種類も豊富。
イギリス人の主食じゃがいもは、種イモも様々な種類から選べます。
素敵なインテリアグッズや小物で気分をアップ
イギリスのガーデンセンターにはガーデニングにはまったく関係ないものもたくさんあります。日本のホームセンターとデパートを掛け合わせたような感じです。素敵なインテリアグッズや小物は生活を豊かにするヒントになり、クリスマスやお祝いのプレゼントとしても便利です。
カントリー風の暖かい風合いのものが多い家具。
チャールズ王子やウィリアム王子が、オフの時間やアウトドアに着ている姿を見かけるようなアウトドア関連の洋服や小物もお買い得品多数。
キッチン用品も実用的かつ質のよいものが揃っています。
キャンドルやバスボム、ハンドクリームなどクリスマスやバレンタインなどプレゼントに重宝しそうなものがたくさん。
日本では想像できないイギリスならではのものも...
日本ではなかなか見かけないイギリスならではのものもイギリスのガーデンセンターには多くあります。
天気がさほど良くないわりにイギリス人はBBQが大好きです。かなり大がかりなBBQ道具を持っている人もたくさんいます。
野鳥も大好きなイギリス人。特に窓から外を眺めてお茶をしている時間が長いお年寄りに、鳥の餌づけグッズが大人気です。鳥の餌を置くためのお皿もなかなか趣があります。
個性的な趣味を持つ人が庭に置くオーナメント(置物)。不思議の国のアリスにちなんだものも。
ファームショップで地元の旬を楽しむ
ガーデンセンターにほぼ確実に併設されていることが多いのがファームショップ。地元でとれた旬のものや、いつもよりちょっと贅沢をしたいときに利用します。日本でいうデパ地下を使う感覚に似ているかもしれません。
新鮮な季節の野菜。
ファームショップオリジナルのソーセージロールやパイ。
お家呑みには欠かせないサラミやチョリソー。
オーガニックで質の高いお肉屋さん。
スーパーマーケットなどでは見かけることのない、小さな蒸留所から取り寄せたイギリス各地の地ビールやサイダー(リンゴ酒)。
夏に地元で採れたカットフルーツの冷凍を量り買いも可能。スムージーやお菓子作りに人気。
ティールームでリラックスタイム
ガーデンセンターと言えば!併設のティールーム(最近はカフェと呼ばれることも増えています。)でくつろぐお茶タイムが欠かせません。朝はイングリッシュブレックファースト、お昼にはサンドイッチ類やフィッシュ&チップスなどのランチ、またイギリスならではスコーンで午後の紅茶を楽しんだりと一日中大人気です。
筆者家族はカプチーノとビクトリアスポンジ(日本のショートケーキのようなもの)とアーモンドスライス、チョコレートティフィンでカロリーをたっぷり補給しました。
1年中楽しめる広大な敷地
すべての世代で楽しめるようにと小さな子供がいるファミリー向けにプレイエリアもあります。この日はあいにくの天気だったので、さすがのイギリス人もいませんでした。また、夏になるとイチゴ狩りやアスパラの収穫、クリスマスにはスケートリンクができるなど、一年中楽しめる工夫がされています。
今回の購入品
今回、私が買ったのは家庭菜園が趣味なので種をいくつか。大根の種もありました。
ジャガイモの種イモ2種類。イギリスではメジャーなキングエドワードという大きくてオーブン料理に最適なものを購入。まだまだガーデニングというには寒すぎるイギリスですが、はやく春にならないかな、と楽しみです。
イギリス人にはなくてはならない場所、ガーデンセンター
イギリスのガーデンセンターは、子供からお年寄りまで世代を超えてすべての人が楽しめるように工夫されている万能の場所で、もはや「ガーデンセンター」を超えたイギリス人のライフスタイルの一部と言えるほど大切な場所です。
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ちき
- イギリス、オックスフォードにイギリス人の夫と4歳の男の子と暮らしています。好きなことは、見晴らしのよいところ、ワイン、マーケット(蚤の市)散策。