バスケの街、秋田県能代市はバスケットボールプレイヤーの聖地だ!

能代市

突然ですが、世界で一番競技人口の多いスポーツは何かご存じでしょうか。

サッカーでは?と思う方も多いかもしれませんが、実はバスケットボールで4憶5千万人におよぶと言われています。日本でも200万人を超えるという競技人口のバスケットボール。そんな日本のバスケットボールプレイヤーにとって聖地ともいえる「バスケの街」があることをご存知でしょうか?

それは秋田県能代市です。バスケを題材にした人気マンガ『SLAM DUNK(スラムダンク)』で、湘北高校が戦った最強・山王工業高校のモデルとなる能代工業高校(現・能代科学技術高校)があることでも知られています。

バスケ好きなら一度は訪れてみたい能代市はどんな街なのでしょうか?

目次

バスケの街、能代とは?

能代

秋田県の北西部、日本海に面した能代市は世界自然遺産・白神山地の玄関口にもあたる人口約5万人の地方都市。かつては「東洋一の木都」と呼ばれ、青森ヒバ、木曽ヒノキと並んだ日本三大美林のひとつ秋田杉で栄えた街です。

現在は安い海外産木材の輸入増大により、かつてのように「木都」として栄えているイメージよりも「バスケの街」というイメージが一般的なのではないでしょうか。

能代

市町村の名所やシンボル、特産品などと市町村名を一体化させた標識・カントリーサインもバスケットボールのデザインになっている能代市。標識にも「バスケの街」と記されていますが、こうした自治体をあげてのバスケの街づくりは、なんと1989年から行われてきたものです。それにはどんな経緯があるのかひも解いていきましょう。

高校バスケ界の名門・能代工業高校の存在

能代=バスケというイメージがあるのは、バスケの名門・能代工業高校の圧倒的な存在があるからでしょう。高校バスケにおける全国大会であるインターハイ(高校総体)、国体、ウインターカップ(選抜)における全国優勝は実に58回!そして同年における全国大会3つの優勝、いわゆる高校3冠は過去に9回記録しているのです。

シリーズ発行部数総計1億2,000万部を超える人気マンガ『SLAM DUNK』で、最強の存在として描かれていた山王工業高校のモデルもまた能代工業高校。ユニフォームもそっくりですし、プレイスタイルや戦術までも能代工業高校を彷彿とさせるものなのです。

能代駅

能代工業高校が強いことはおわかりいただけたと思います。では「バスケの街」がどんな風に表現されているのか、まずはJR能代駅(五能線)へ行ってみましょう。

フリースローができる唯一の駅!?

能代駅

能代駅

電車で能代まで来なかった人も、一度は入場券を買ってホーム内に入ることをおすすめします。一見普通の駅に見えますが、いろいろとバスケにちなんだモノを見ることができるのです!

能代駅

能代駅の駅名標、いわゆるノーマルバージョンは上記の形ですが、能代市オリジナルデザインの駅名標もあります。

能代駅

それがコレ!しっかりとバスケットボールがデザインされている駅名標でなかなかレアな感じです。背景には巨大な鯉飾りをのせた城郭のような灯篭が市内を練り歩く「能代役七夕(のしろやくたなばた)」の祭りが描かれた横断幕もありますね。なかなかインパクトのあるお祭なのですが、それを差し置いてバスケの街というイメージが演出されていますね。

能代駅

別バージョンの駅名標もありますが、やっぱりセンターに大きくバスケットボールがデザインされていますね。他にもホームにあるものを見ていきましょう。

能代駅

大きな切株を使った歓迎看板は「木都」であることを表現しています。しかしそこにもちゃんとバスケの街であることも併記されています。やっぱりバスケ推し!

能代駅

バスケットコーナーと題されたケースには能代工業高校のユニフォームや過去の戦績のデータ、そしてJRの駅だけにJR東日本秋田支社のバスケットボールチーム、ペッカーズのユニフォームや戦績も飾られています。

能代駅

ホームには大迫力の顔はめパネルがありますが、やっぱりバスケ。能代工業高校のユニフォーム姿に顔を出すことができます。

能代駅

そして能代駅はホームにバスケットゴールがあることでも有名!能代駅は、乗車中に様々なイベントや仕掛けがあることで知られる五能線の臨時快速列車「リゾートしらかみ」の停車駅でもあります。この能代駅では乗客は停車時間中、フリースローに挑戦することができるのです(1号3号のみ)!見事ゴールが決まれば記念品が貰えますよ!

能代駅

バスケの街を散策してみよう

バス停

能代市内にはバスケにまつわる景色が点在しています。なかなか他の街では見られないものばかりですので、よく目を凝らして探してみましょう。バス停のデザインもバスケットボールになっていますね。

街灯

これはかなり高い位置にあるので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが街灯がバスケットゴールのデザインになっています!

街灯

この街灯はプレイヤーの姿がついているタイプ。ちょっとカッコイイですね。

柳町ポケットパーク

柳町ポケットパークには石材のバスケアートがあります。サイコロの目が全部バスケットボールのデザインになっていて面白い!

マンホール

ご当地マンホールデザインはもちろん、バスケットボールのデザイン。

能代

能代

能代

能代市内には民間企業のバスケアートもあちこちで見ることができ、街全体でバスケ推しであることがよくわかります。あなたはいくつ見つけることができるでしょうか?

ストリートバスケ

またアートばかりではなく、ストリートバスケが楽しめるリングもあります。ありそうでなかなかない、ミニバス用のリングがある公園もあるのも能代ならでは。せっかくですので実際にバスケをプレイするのもいいかもしれませんね。

プレイヤー必訪のスポット

能代バスケミュージアム

能代バスケミュージアム

能代市には全国でも珍しいバスケ文化に特化した施設、「能代バスケミュージアム」があり、せっかく能代まで来たなら立ち寄っておきたいところ。

能代バスケミュージアム

能代バスケミュージアム

館内はバスケファンならずとも見入ってしまう展示品の数々があり、入館料が無料だというのが信じられないほど。

能代バスケミュージアム

また、バスケミュージアム内にもフリースローコーナーがありますのでチャレンジしてみては!?

秋田県立能代科学技術高等学校

秋田県立能代科学技術高等学校

そしてバスケの街能代の中心的存在ともいえる、能代工業高校にも足を運んでみましょう。実は能代工業高校は2021年4月に県立能代西高校と統合し、学校名が秋田県立能代科学技術高校になってしまったのはちょっと寂しいところ。

バスケの銅像

とはいえ、日本人初のNBAプレイヤー・田臥勇太ら錚々たるOBが名を連ねる能代工業高校。たとえ名前が変わったとしても、能代工業のDNAは引き継がれており、その存在感は不変といっていいでしょう。実は体育館は見学させてもらえるので、時間がある方は訪ねてみましょう。能代工業高校が強かった理由を垣間見ることができるかも・・・。

  • 住所:秋田県立能代市盤若町3-1

まとめ

バスケ好きのバスケ好きによるバスケ好きのための街、そんな風にも思える秋田県能代市。数々の勝利を重ねてきた名門高校、そして名プレイヤーを輩出してきた聖地、バスケットの街能代の―――――その空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていたのかなぁ...。

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