【インド】何度いっても楽しめるウダイプル周辺と世界遺産

ウダイプル周辺

こんにちは、田澤ともきです。

2022年、今年こそは海外へ!と思っている方は多いのではないでしょうか。コロナ禍で今は国内旅行がメインになっていると思いますが、インドでも海外に行く代わりに国内旅行を楽しむ人が増えてきました。

今日は、ラジャスタン州にある「東のベニス」言われるウダイプルとなかなか見れないジャイナ教の寺院をご紹介します。

目次

ラジャスタン州ウダイプルとは

  • 行き方:ニューデリーから車で約11時間、または飛行機で1時間
  • 概要:ラジャスターン州の一つの都市で人口は約600万人。ウダイプルの主要パレスはシティパレス、タージレークパレス、モンスーンパレス
  • 近隣の都市:チットールガル、クンバルガルなど

今回は、ニューデリーからウダイプルを中心にした車の旅にしました。650kmのラジャスタン州ドライブは、思ったほど時間がかからず空いていました。ルートはNH48というニムラナ、ジャイプル、アジメールを経由していく高速道路です。途中乗り換えでNH58を通り、ウダイプルにつきました。

道路の混雑がなかったこともありますが、今年のシーズン観光客を見込んだのか、道路が非常にきれいに装備されており、高速はどこよりも快適でした。途中にドライブインも豊富にあります。

飛行機でも1時間でいけますので、時間を有効に使い方はそちらもおすすめです。コロナ禍で国内線のフライトには必ずワクチン証明書、またはPCR検査の陰性証明が必要です。また、フライトで感染するケースはかなりの確率で高く、特に国内線は乗客の素性がわからないためリスクも伴います。

ウダイプルの見どころ

ウダイプル

ウダイプルは、「東のベニス」とも言われた水の都でもあります。アクバル王がラジャスタンを侵略しようとしていた中、16世紀にチットールガルから来たメーワール王国の王がここを首都と定めました。

ウダイプルで今回ご紹介したいのは、何度行っても楽しめる穴場的スポットの数々です。

レイクパレス、シティパレス、モンスーンパレスはウダイプルに来たら必ず訪れてほしい場所です。シティパレス周辺の旧市街もにぎやかでたくさんのお店がパレス周辺に集まっています。

写真はファティーサガル湖。ここからながめる夕焼けで町中がピンクに見えました。遊覧船で湖の真ん中にある公園に連れていってくれます。乗車料金は外国人で200INR(2021年12月)。

世界遺産クンバルガル要塞

クンバルガル要塞

主人に「インドにも万里の長城があるらしいから行こう!」と言われて来たのは、クンバルガル城塞。2013年に世界遺産の一つに制定されました。この他に、アンベール城、チットールガル城、ガグロン城、ジャイサルメール城、ランタンボール城がラジャスタン州宮殿群として知られています。日本のいわゆる戦国時代のお城のようでその建築デザインや豪華絢爛な装飾は、当時の豊かさを反映しています。

この壮大な映画のセットのようなお城が今でも現存しているのですから、インドは本当に歴史ある国です。先ほどのウダイプルより車で2時間ほど山に向かいます。

しかし、どこへ行くのも本当に広い!国土が日本の約10倍あるのもうなづけます。個人的にインドを旅行するときのおすすめは、やはり時間に余裕を持つことです。車でも電車でも飛行機でも!遅延や運航停止は実はインドではつきものです。

面白いことに、その突然のアクシデントを「いかに楽しむか」でインドの旅の印象はガラっとかわるでしょう。まるで自分を試されているかのような旅なのです。

クンバルガル要塞はどこにあるか

クンバルガル要塞

ウダイプル市内からクンバルガル城塞までは車で約2時間10分。

かなりの山道を通ります。現地のレンタカーを借り切っていくのがいいでしょう。また、車をおりてからお城の頂上(なんせ山の上にあります)までの道中には、お店がありません。

門の入り口付近にレストランとお土産屋さんがあるだけなので、軽食や水を持参してください。

城塞までの山道は非常に交通がよくないので、ウダイプル、又は城塞ふもとのホテルで前のりして訪れることをおすすめします。

クンバルガル要塞

こんな風に城壁がずっと続いています。その長さ約36km。万里の長城は現存だけでも数百kmですが、世界で2番目の長城なのだそうです。

クンバルガル要塞

これは城壁の中にあるヒンズー教のお寺の入り口です。16世紀の混沌とした時代に、人々は何を思い、そして祈ったのでしょうか。

クンバルガル要塞

入り口の門からみた城塞の全体。入り口から頂上へは徒歩のみです。ゆっくり歩いて1時間ぐらいかかります。

クンバルガル城塞には、NHK大河ドラマのような歴史が存在します。

現在、日本でもインド映画が静かなブームになっていますが、日本でも公開された「パドマーワト女神の誕生」(主演:ディピカ・パドコーン、ランビール・シン他)の背景もチットルガルという都市で起こった物語です。

今は平和で観光客が訪れるラジャスタン州の宮殿群も、異教徒の侵略や植民地などの歴史を経て今に至ります。そんな風に考えると、この城塞も一体どんな人々がここを歩いたのか想像するだけで鳥肌が立ちます。

クンバルガル要塞

お城にあがると、この景色。この城壁がぐるっと続いています。

他にも、当時の大砲やヒンズー教の寺院などがあります。年に一度このお城でのイベントが3日間開催されます(毎年だいたい11月頃)。地元民がにぎわうお祭りで、音楽やダンスなどがあります。

ジャイナ教って何?

今回のウダイプルでのもう一つのハイライトは、ジャイナ教寺院でした。

ジャイナ教は、あまりご存じない方もいると思いますがインドの中でも特に商人として才覚を発揮した宗教と言われています。その例えは「人口の1%に満たないジャイナ教の資産はインドの資産全体の8割を超える」というのですから非常に興味深いです。

ジャイナ教

インドは多宗教の国です。多くはヒンズー教ですが、イスラム教、キリスト教、シーク教、仏教、ゾロアスター教、そしてジャイナ教が主な宗教です。

日本では、「海外で宗教と政治の話はタブー」などと言われますが、インドでは全ての宗教観を受け入れ共存している国です。それぞれ違う宗教のお寺は他の宗教の方でも入れます。インド人同士も、ヒンズー教の人がジャイナ教寺院やイスラム教寺院に行くこともあります。違った理念や文化を受けいれながら生きる、というインドの素晴らしい点の一つです。

ジャイナ教のお寺は全て真っ白な大理石でできています。すべて手掘りです。職人さんがミノとやすりでこの像を掘っていくのです。虫すら殺さない「非暴力」を信念としているジャイナ教は、歩く時に虫を殺さないように箒で掃いて虫をよけるという習慣があるそうです。

ジャイナ教寺院

今回は有名なジャイナ教寺院があるラナクプルという町にも立ち寄りました。ラナクプルにあるチャウムカ寺院とその周りを訪れました。ジャイナ教の中では最大の寺院群ということもあり、周りは非常に整備されています。カメラの持ち込みは有料ですが、ぜひ館内の写真を撮ってほしいです。

ラナクプルジェイン寺院

  • 住所:Desuri, Ranakpur Rd, Sadri, Rajasthan 306702
  • アクセス:ウダイプルから車で約2時間
  • 朝9時から夜6時半まで(冬時間)

※季節によって開閉時間が異なりますので、詳しくは現地で確認してください。

ラナクプルジェイン寺院

この大きな寺院は敷地内4か所にあります。ピュアベジタリアンのレストランや売店も併設しています。

ジャイナ教は、虫も殺さない宗教としても有名です。食べ物は、菜食主義でさらに玉ねぎ、にんにくなども食べません。これは食べ物の性質が関係しますが、こうした禁止事項には全て意味があります。

さらに、寺院に入る際には、本革製品を全て寺院の外にあるロッカーに預け入れることになっています。殺生に対する姿勢がここでも伺えます。日本の神聖なる神社にいくようなものですから、ルールを守って静かに参拝してください。

ラナクプルジェイン寺院

このジャイナ教寺院は地元の人しか行かない小さな寺院でしたが、150年ぶりに改装をするそうです。完成までにあと3年かかるそうですが、特別に中をみせてもらいました。※カメラ禁止なので外側の柱の写真です。

この日は、天気がよく、青空にこの白い大理石が映えてとても美しかったです。

何度いっても楽しめるウダイプル周辺まとめ

今回のウダイプル旅行は、2回目ということもあり前回と異なる場所を中心に散策しました。ウダイプル市内以外にも訪れる所はたくさんあって、ラジャスタン州は車で1~2時間あればいろんな所を回れます。

最近では、日本でもインド映画を見る機会が増えています。映画をみて観光地を訪れる、またはその逆もしかりです。さらに、行った場所が新鮮に見えてくるので、その土地にゆかりのある映画をみたり、動画をみたりするのもおすすめです。

ラジャスタン州は日ざしが強く、12月でも30度を超える時がありますが、砂漠地帯なので朝晩は相当冷えます。ジャケットやショールなどを必ず持参し、冬場は10度以下になる日もあるので防寒対策もしながら楽しんでください。

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田澤ともき

アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。

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