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八重山諸島の主島・石垣島の魅力を徹底解説します。
沖縄県の八重山諸島の主島の石垣島は、遠いように見えて都内や関西地方から直行便が出ているので、本当に近いリゾートアイランド。ゆったりとした空気が流れるこの島は、意外に大きくレンタカーで数日かけて回る必要があります。
今回はレンタカーで回れる石垣島の穴場を含めたおすすめスポット・その魅力を紹介しましょう。
目次
- 石垣島へのアクセス方法
- 島内のバスとレンタカー
- 石垣島の魅力1:川平湾
- 石垣島の魅力2:最北端・平久保埼灯台
- 石垣島の魅力3:玉取崎展望台
- 石垣島の魅力4:バンナ公園
- 石垣島の魅力5:フルスト原遺跡
- 石垣島の宿泊施設について
- 意外に近い南国の島でゆったりしたひとときを
石垣島へのアクセス方法と空港の施設
石垣島へのアクセスは、2021年現在飛行機のみになっており、フェリーは貨物船だけ。那覇からは毎日25便の飛行機が所要1時間で運行しています。
本土からの直行便も多く、東京羽田から1日4便、成田から1日2便、中部から1日3便、関西から1日5便、福岡から1日1便と、大変便利。そのほか宮古島から1日2便、与那国から1日3便の飛行機が出ています。
離島ながらも飛行機が多く発着する石垣島空港は施設が充実しています。1階には15、2階にはふたつの売店。また1階には5つの飲食店があります。販売している物は、特産品のお土産を中心に、酒やスィーツ、お菓子、民芸品や服など多種多様。
また飲食の方も八重山そばをはじめカフェ、寿司、石垣牛のステーキを扱っています。そのほか1階にはATMや楽天Edyチャージ機、充電ステーションや、サポートステーションなど、2階には琉球マッサージの店があり、旅人のサポート体制が揃っております。
島内のバスとレンタカー
石垣島を経由して八重山諸島のほかの島に行く場合、飛行機の便がある与那国以外は、いったん石垣港まで行くしかありません。空港と港を結ぶバスは30分に1本出ており、1人520円。タクシーだと3,000円以上かかります。
石垣島には全国の大手から、那覇が本社のところ、あるいは小さなところまで数多くの会社から選べます。各社様々なサービスがあり、主に石垣空港近くや石垣港の近くにありますが、離れているところでも送迎してもらえるでしょう。
ただ会社によって免責保障などの条件が違いますので、レンタル料金と照らし合わせながら調べておきたいところ。またピーク時にはすぐに希望車種が不足することがあるので、石垣島に行くことが決まれば早い段階で申し込むのがベターです。
石垣島の魅力1 :川平湾
川平湾(かびらわん)は、石垣島に来たならぜひ行っておきたいスポット。島の北西部にあり、湾内が川のように細長くなっていて、光の加減や潮の満ち引きによってさまざまな色を見せます。
湾内には小さな島が点在し、そこには多くの岩礁珊瑚が群落を形成しています。この美しい景観は、1997年9月11日に「川平湾及び於茂登岳」として国の名勝に指定されました。
川平湾は、高台からの見える風景も素晴らしいですが、やはりグラスボートに乗りたいところです。グラスボートは、当日の事前予約制。湾に行く前に駐車場の近くにチケット売り場があります。そこでグラスボート乗船の予約をしましょう。
時間の5分くらい前に、湾のビーチに降りると、グラスボートが待っています。
グラスボートは、川平湾のサンゴ礁スポットを巡回に回っていき、その場に来ると、様々なサンゴ礁を背景に、湾内を優雅に泳ぐ熱帯魚の姿が見られます。グラスボートの下は本当に天然の海なので、何がいるかはそのときでないとわかりません。運が良ければ、人気のカクレクマノミの姿が見られます。
船は揺れにくいので、船酔いが心配な人も安心。ダイビングやシュノーケリングをしなくても、気軽に海の生き物に会えます。
石垣島の魅力2 :最北端・平久保埼灯台
県内では沖縄本島、西表島に続く3番目の面積を持つ石垣島は、レンタカーで走っても南北で相当な距離があります。港のある島の南部が最も開けていますが、島の北部に来ると他の離島のような雰囲気が残っている地域。その中でも最も北にあるのが平久保崎灯台(ひらくぼさきとうだい)です。
平久保崎灯台の歴史は古く、17世紀に平久保遠見台が置かれたところから始まります。ちなみに遠見台は、先島諸島火番盛のひとつとして国の史跡に指定されました。
灯台ができたのは、本土復帰前の1965(昭和40)年に、琉球政府が建設して点灯しました。光達距離は12.5海里(23.15km)です。塔の高さは13mで、灯火地点の標高が74m。2016年には沖縄県で初めて「恋する灯台」に認定されました。
灯台の中には入れませんが、すぐ近くに石垣島最北端の碑があります。ここからは水平線が広がる絶景。訪問したときは小雨模様だったのか、ときおり白波が立っていました。
石垣島の魅力3 :玉取崎展望台
玉取崎展望台は、石垣島の北部東側の海に面したところにあります。石垣空港からレンタカーを借りた場合、非常に近いので最初に立ち寄ってみましょう。
すぐ北側には西側の伊原間湾が大きく東に食い込む、島の中でも最も細い部分「ふなくやー(舟越)」があります。その部分が展望台から良く見渡せ、東西の海が同時にみられます。
ちなみに細いところから先は、平久保半島と呼ばれる地域で、「シーサーのしっぽ」との異名を持ちます。
駐車場から展望台までは徒歩10分ほどですが、ここは南国の花が咲き乱れる遊歩道。特にハイビスカスの開花時期(5~10月)は、その美しい姿が見られます。
石垣島の魅力4 :バンナ公園
石垣島でレンタカーを使うならバンナ公園に行ってみましょう。ここは石垣島の中央にあるバンナ岳にある県営の公園です。標高230mの山の斜面には、海が見える方向に広大な公園。非常に広大な公園で広さは292.1haです。
バンナ公園は5つのゾーンに分かれており、それぞれ「Aゾーン:バンナ森といこいの広場」「Bゾーン:バンナスカイライン」「Cゾーン:森林散策広場」「Dゾーン:自然観察広場」「Eゾーン:ふれあい子供広場」になっています。
あまりにも広大な公園なのですべては回れません。回ったのはセイシカ橋の横にあるカンムリワシ展望台。ここからは石垣ダムの絶景が見渡せました。
そして、バンナスカイラインです。石垣島の山を車で爽快に上っていけます。そして南の島の展望台に到着。ここからは、岩でできたような展望台があります。スロープで登れるようになっていて車いすでも安心。そして展望台からの絶景は、遠く海まで見渡せます。
石垣島の魅力5 :フルスト原遺跡
島の南部、町の中心部の近くにありながら、場所が分かりにくいため穴場になっているスポットがあります。フルスト原遺跡への入り口が分かりにく、近くまできて少し迷いました。さらに尋ねてみた地元の人もわかりにくい場所。そんな穴場ですが、遺跡北側の幹線道路(市道タナドー線)から直接車葉入れることが分かりました。
宮良湾を望める標高約25mのこの遺跡は、森の中の未舗装の細い道を通る必要があります。そして突然視界が開けると、遺跡群が目の前に。古くから八重山諸島を支配し、琉球王国と戦って敗れ去ったオヤケアカハチの居城跡との言い伝えがあります。
最近の発掘結果により、オヤケアカハチが活動する15世紀後半以前から存在することが分かりました。また城(グスク)ではなく、屋敷があった石垣跡ともいわれています。
本来もっと多くの石垣がありましたが、その多くは旧石垣空港の戦争による爆弾跡を埋めるために持ち出されたり、近くの畑で利用されたりしており、現在は15基中、7基の石積みが残っています。中心部から近い、穴場スポット。ぜひ立ち寄ってみましょう。
石垣島の宿泊施設について
石垣島には中心部と川平湾を中心にリゾートホテルが立ち並んでいます。中心部で遊びたいなら中心部近くのホテルや宿泊施設。ホテル内でのんびり過ごしたいなら離れたところにあるリゾートホテルがおすすめ。今回は川平湾近くにある石垣シーサイドホテルに宿泊しました。
石垣島シーサイドホテルは、川平湾観光には最適なホテル。客室はスタンダードツイン、バーシャルオーシャン、オーシャンエグゼクティブから選べます。いずれも窓からビーチが見える部屋となっており、日々の疲れを癒してくれる空間。1泊利用ではもったいない気がします。
またレストランでは、朝食、ランチ、ディナーが食べられます。
敷地内にはプールとプライベートビーチが広がっています。またいろんなマリンアクティビティが体験できるようになっていて、バナナボードやウェイクボードをインストラクターとともに満喫。
シュノーケルやシーカヤックのレンタル、そのほか波の音を聞きながら体験できる朝ヨガもあります。
石垣シーサイドホテル
- 住所:沖縄県八重山郡竹富町南風見仲36−5
- TEL:0980-85-5357
- チェックイン12:00
- チェックアウト10:00
- HP:石垣シーサイドホテル
意外に近い南国の島でゆったりしたひとときを
石垣島は、八重山諸島の玄関口に当たる島。都内や関西等の主要都市から直行便があるので、驚くほど気軽に行けます。そして石垣港から八重山の各島にアクセスが容易。しかし石垣島そのものにも楽しめるスポットが数多くあります。
石垣島は港のある中心部が都会のように賑わっていますが、レンタカーで島を巡回すると、とくに北部の方では昔ながらの八重山の雰囲気が色濃く残っています。ぜひレンタカーで穴場スポットや北部の雰囲気を味わってみましょう。
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万代正平
- 旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ(英国、ベルギー、アイルランド)アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。