【ラオス】世界で最も何もない首都・ヴィエンチャンの楽しみ方

ヴィエンチャン 薬草サウナ

東南アジアのラオスと言えば、世界遺産の町ルアンパバーンが最も知られています。が、この国の首都はヴィエンチャン。観光ツアーでも単なる乗り継ぎ都市、また、多くの航空会社が各国の主要都市から直行でルアンパバーンへ就航しているのでスキップされることが多い不遇の町。

しかし観光名所は少ないものの、この町には一度ハマると抜け出せなくなる不思議な魅力があるのです。かく言う私もその一人。今回はそんなヴィエンチャンの過ごし方をご案内します。

目次

1. ヴィエンチャンってどこ? 

ヴィエンチャンはタイの東北地方との国境にあります。地図を見るとわかる通り、バンコクからだとなんとチェンマイより近い。空路では1時間で行くことができます。

2021年現在、日本からラオスへの直行便は運航されておりませんが、バンコク経由ならチェンマイやプーケットに行く感覚で訪れることができるのです。また、バンコクからは寝台列車でノンカーイまで行き、バスでメコン川を渡り陸路で国境を超えるというなかなか魅力的な方法もあります。

2. ヴィエンチャンに飛行機で到着したら

ヴィエンチャン

ヴィエンチャンは「何もない」だけではなく、"空港から市内まで歩いて行ける世界でも珍しい首都"という称号も得ています。ただし、歩けるといっても中心地までは30分以上かかります。

バックパッカーの人達は自分の旅の勲章として、あえて歩くことを選択しているらしいです。私はそんなことはせず、タクシーを使います。約10分足らずで町中のナムプー広場周辺に到着。中心地でも交通量は少なく、渋滞知らずでバンコクとは大違いです。

3. ヴィエンチャンでぜひ試したい麺料理と珈琲

ホテルに到着して荷物を置いたら早速腹ごしらえ。ラオス料理はタイ料理ほど辛くなく、ほとんどが優しくほっとする味付けなところがいいです。

カオピアックセン

いち押しは麺料理。カオピアック・センは太目のコシのある麺に鶏の出汁が効いたさっぱりスープ。日本のうどんのような感じです。お店ごとに麺やスープに特徴があるので、麺好きなら食べ比べするもいいかもしれません。

ラオス珈琲

食後はラオス珈琲。フランス領だったラオスは、珈琲文化もヨーロッパスタイル。お洒落なカフェもたくさんあります。カフェ・ヴィエナというのを頼んだらこんなのがきてしまいました。

昼食後ホテルに戻って昼寝。ラオスも東南アジアですからとにかく暑い。特に午後2~4時頃は日差しが強く、外を歩き回るとかなり消耗します。ゆっくり焦らず体力温存です。

4. ヴィエンチャン滞在のハイライト薬草サウナへGO!

サウナ

4時になったらさあ、行動開始。私がヴィエンチャンにハマってしまったのは薬草サウナのせい。ホテル選びも「サウナから近い」という点が最優先なんです。

サウナ

こちらのサウナは町の中心にあり、外国人でも行きやすく、しかも本格的な薬草サウナが体験できるおすすめの場所です。

サウナセット

受付で入浴料(だいたい300円くらい)を支払い、ロッカーのカギとサロン(浴衣)、コップを受け取ります。

ロッカー

この木札のカギといい、ロッカールームといい、昭和の銭湯のようで懐かしさを感じてしまいます。ちゃんとカーテン付きの脱衣所もありますので安心です。東南アジアではサウナでも温泉でも裸での入浴はご法度。必ずサロンを着けましょう。

Herbal steam sauna(ハーバルサウナ)

住所:XJ73+X58, Vientiane, ラオス

5. サウナでの過ごし方

サウナルームは男女に分かれています。ドアを開けて真っ暗な中に入るとブワっと熱気に包まれる。そして強いハーブの香り。かまどでレモングラスなどの香草をガンガン燃やしているのです。

あっという間に噴き出す汗。暗闇の中手探りでベンチの空きを探して座ります。でも熱くてじっとしていられるのはせいぜい5分程度。辛抱たまらず、外に出ます。もう汗まみれ。

休憩所

休憩所 水

オープンエアの休憩所で一休み。ほてったからだに水を掛けます。冷たい水に一瞬ひるみますが、ここは熱帯の国。外気温は30度あります。寒い国のサウナと違って心臓にも優しい。頭から水をかぶると何とも言えない爽快感です。

ハーブティーが入ったヤカン

休憩所ではハーブティーが飲み放題。アルミのヤカンもレトロ感たっぷり。クールダウンした身体に温かいお茶が何とも優しい。何杯でも飲めちゃいます。

薬草サウナは他のサウナと違って汗の出方がすごい。ハーブの濃厚な香りを吸い込むことで鼻とのどもスッキリします。こうやって何度もサウナを出たり入ったり、水をかぶってお茶をガブガブ、の繰り返しで過ごします。

6. 美容効果バッチリのスクラブを

もう一つの楽しみは、スクラブを塗った入浴。これをできるのがラオスサウナの素晴らしいところ。タイではサウナルーム内ではスクラブが禁止でした。スクラブには色々あり、受付で購入できます。何を塗るかというと。。。

スクラブ

受付に何やらいろいろ並んでいます。値段はひとつ30円くらい。よくわからないので、スタッフの方におすすめは?と聞いてみると、「タマリンドとインスタントコーヒーと牛乳のブレンドがいいわよー。」(えぇー!)

スクラブ

で、では、おすすめでお願いしますというと、器に入れて混ぜ混ぜしてくれました。これを顔と身体に塗りたくってサウナルームに入ります。汗とスクラブで全身ベトベト、ゾンビのようになって這い出し、頭から水を掛けるとアラ、びっくり。お肌がスベスベ。これは素晴らしい。お勤め帰りの地元のOLさんも熱心にスクラブを塗ってお手入れしています。(これからデートかな?)

7. スッキリ・サッパリの後は

結局、2時間くらい滞在してしまいました。いやー、爽やか。心身ともに疲れが抜けた感じです。お肌もピカピカ。シャワーを浴びて夢心地で外へ出るともう夕暮れ。

ビアラオ ビール

サウナのあとはこれでしょう。ビアラオで乾杯。"アジアの中でも特に美味しい"と日本人のファンも多いラオスのビールです。五臓六腑に沁み渡ります。

チムチュム

おすすめの夕飯はチム・チュム。北タイとラオスのローカルメニューで鍋料理の一種。肉、魚、玉子、野菜を香草とニンニクがたっぷり入ったスープでグツグツ煮ます。この素焼きの丸い壺のような容器が特徴。炭火を使うので主に屋外の席で食します。ナムチム(つけダレ)で辛さを調整できるので、それぞれお好み味で楽しめます。

日が落ちて少し涼しくなり、サウナで骨抜きになったところで、ビールとおいしいご飯。もう言うことなし。

ナイトマーケット

メコン川沿いの通りではナイトマーケットが開かれています。食後の腹ごなしに散策しましょう。サウナからもすぐ近くです。お土産選びもぜひ。

パンの屋台

ラオスならではのナイトマーケットの特徴は、パンの屋台が多いこと。フランス統治時代の名残はこんなところにもあるのです。種類もたくさんあって、みんな美味しそう。もう満腹なのに夜食にしようといくつか買ってしまいました。

射的

こちらは日本の射的のような露店。ダーツのように矢を投げてボトルに当てます。当たったボトルの中にある紙に書いてあるのが賞品。

みんな真剣でした。ビアラオ1ダースを狙っていたのかな。ナイトマーケットは地元の人達が家族で楽しむ娯楽なのですね。子供用の移動遊園地もいろいろありました。

8. ヴィエンチャンの数少ない観光名所とは?

翌朝、「少しは観光らしいこともしましょう」と午前中の涼しいうちに、ヴィエンチャンの数少ない観光名所・パトゥーサイへトゥクトゥクで向かいます。

凱旋門

パトゥーサイは1960年から建築が始まった凱旋門。外国軍が撤退し、内戦の終結を祝して建てられました。パリの凱旋門を模していると言われています。東南アジアでは最も大きな石造りの建造物らしいのですが、建設途中で資金難になり現在も未完だそうです。

この門は上まで登ることができます。(入場料40円くらい)最上階のバルコニーからは首都ヴィエンチャンの市街が一望できます。ほんとに何もないなぁと思わず呟いてしまう眺め。でもここを愛する旅人達は、そんなのどかな景色に勝手に癒されています。

凱旋門の最上階からの眺め

華やかなお城や寺院も、大きな美術館も、ハイテクビル街もない首都ですが、優しいラオスの人達に甘えてゆるい空気に触れ、ひたすらのんびりすることができる場所。ああ、疲れたなと感じると、週末はちょっとヴィエンチャンでデトックス&リラックスしてこようかとついつい考えてしまうのでした。

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まめ緒

タイのバンコクに単身赴任していた10年間、週末に風情ある街角を徘徊しつつ、ローカルご飯を食べるのが楽しみでした。タイ各地と東南アジア周辺国の面白スポットをご紹介します。

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