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野菜や果物から始まる野菜ソムリエ的旅の組み立て方~北海道・十勝への旅(リーキ)

記事投稿日:2021/11/09最終更新日:2021/11/09

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野菜ソムリエの私が旅に出ようと思う時は、「気になる農産物の生育を見たい」とか、「それらを育てている生産者にお話を聞きたい」ということから始まります。地図を広げてアクセスを確認し、周辺の観光情報を収集して旅のプランを固めていきます。

今回は北海道の十勝エリアを旅しました。

目次

今回、旅のきっかけになったもの!

皆さんは、「リーキ」という野菜を見聞きしたことはありますか?

リーキは地中海沿岸原産の野菜で、フランス語名は「ポワロー」。日本では「西洋ネギ」「ポロネギ」とも呼ばれています。フランス語では「ポワロー」といい、ポロネギとも呼ばれます。一見したら普段よく見るネギ(根深ネギ)に似ており、特に「下仁田ネギ」によく似ています。

リーキ
<粉チーズの容器ほどある3Lサイズのリーキ>

これまではベルギーやオランダなどからの輸入物が1年中出回っていましたが、最近は、国産のリーキもずいぶんと増え、秋から冬にかけて出回ります。加熱すると甘さが増し、ねっとりとした食感と上品な風味があります。また、ネギ特有の刺激臭が少ないので、ネギが苦手な人でも美味しく食べられるかもしれません。ポトフやポタージュ、グラタンなどに最適です。

煮込み料理 リーキ
<個人的には美味しいソーセージと一緒にじっくり煮たリーキが好きです>

リーキは機会があれば利用するのですが、それが育っている状態を見たことはありませんでした。私はフェイスブックで知り合いになった十勝の音更町(おとふけちょう)の「たけなかファーム」の竹中章さんにお願いして収穫しているところを見せていただくことにしました。

そう、今回の私の旅のきっかけとなったのは「リーキ」!

「たけなかファーム」のリーキとご対面!

十勝の生産者さんの畑はとにかく広い!「たけなかファーム」もご多分にもれず広大です。

約58haの畑でリーキ、小麦、ジャガイモ、タマネギ、小豆、大豆、ビート、ニンジン、グリーンアスパラガス、セロリアック(根セロリ)、ベルギーエシャロット、フェンネルなどを生産しています。中でもリーキは、約20万本も植えられており、見に行った時は圧巻の緑の畑になっていました。

リーキ畑
<たけなかファームの広大なリーキ畑>

収獲の様子を動画でご覧ください。

リーキはネギと同じように円筒形で細長く伸び、白い部分と葉の緑の部分に分かれています。ネギとの違いは、リーキの方が太く、さらに根元が太くなっているという点と、葉の部分がV字型で、ニラの葉のように平らにつぶれているのが特徴です。

リーキ
<白い部分は土の中で、V字に伸びる葉が特徴>

竹中さんがリーキを栽培し始めたきっかけは、2007年ころ、帯広市内のシェフから依頼があったから。その後、フランスを訪れ、本場のリーキづくりを学んできたそう。今では食育の一環として音更町内の全小学校の学校給食にも使われています。

ワーケーション体験してみました!

次は、私がずいぶん前に仕事で訪れたことのあるお隣の町、上士幌町に移動しました。よく宿泊させてもらった「糠平温泉中村屋」には、今回は日帰り温泉利用で訪れました。

糠平温泉中村屋
<趣きのある「糠平温泉中村屋」の外観)>

ここは昔の面影を残す旅館です。館内を自分たちでいろいろとリノベーションしており、ひとつひとつの部屋が異なり、それがまたステキなのです。

お風呂は男女入れ替えになりますが、私はタイルの方のお風呂がお気に入りです。湯船がお花の形をしていて、花びら部分が座れるようになっていて、のんびり湯浴みができます。また、お風呂を囲う古いガラスのブロックもノスタルジーな雰囲気で好きです。

糠平温泉中村屋 お風呂
<お花の形が可愛いでしょう>

糠平温泉中村屋 お風呂外観
<このレトロなガラスブロックの中に先ほどの可愛い花型の湯船があります>

糠平温泉中村屋

  • 住所:北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷南区
  • TEL:01564-4-2311
  • HP:糠平温泉中村屋

宿泊は、今年オープンしたばかりの「カミシホロホテル」へ。

カミシホロホテル
<木を使ったナチュラルな外観の「カミシホロホテル」>

コロナ禍のオープンということもあり、いろいろと工夫されています。タブレット端末を使ったスマートチェックインをはじめ、客室入室時の顔認証システによるICT活用によりパブリックスペースでの混雑を避け、非対面でのサービスを提供しています。また、朝食の提供には客室に設置された「デリバリーボックス」に地元メニューが運ばれます。

朝食
<デリバリーボックスに運ばれた地元の美味しいパンやミルク、温かいスープなどの朝食>

私は書きものの仕事を持ち込んでの2泊の滞在。客室には使いやすい大きめの机がありますし、気分を変えてお庭を眺めながらのラウンジでも可能です。

また、全国的にワーケーションが進んでいる今、町内にはシェアオフィス「かみしほろシェアOFFICE」があり、1時間500円、1日2,000円~利用できます。

かみしほろシェアOFFICE
<オフィスの窓からは大自然を眺めながら仕事ができます>

カミシホロホテル

  • 住所:北海道河東郡上士幌町字上士幌東3線237番地30
  • TEL:01564-7-7266
  • HP:カミシホロホテル

かみしほろシェアOFFICE

食事やお土産選びには事欠かない上士幌町

2020年6月にオープンした「道の駅 かみしほろ」。レストランやベーカリー、イートイン、テイクアウト、お土産品コーナーなどがあっていろいろと便利です。ホテルからも徒歩圏内なので、私はランチや休憩のコーヒータイムなどにも利用しました。

トカトカ
<カミシホロホテルでも提供されている、地元で人気のベーカリー「トカトカ」>

道の駅 かみしほろ
<地元の特産品を生かした加工品などのお土産コーナー>

また、上士幌町といえば「牛」が有名です。「十勝ナイタイ和牛」や「十勝ハーブ牛」、新鮮なミルクもあります。牛肉をカジュアルに食べるなら、ナイタイ高原牧場の「ナイタイテラス」へ行ってみてください。

上士幌町市街地から約10kmの位置にある、日本一広い公共牧場「ナイタイ高原牧場」。総面積約1,700ha(東京ドーム358個分)もあり、牛の放牧を見ることができます。

ナイタイ高原牧場
<敷地が広いから牛が小さく見えますね>

その頂上にある、2019年6月にオープンした「ナイタイテラス」では、雄大な牧場の景色を展望テラスから楽しめます。ここでは「ナイタイバーガー(十勝ナイタイ和牛使用のハンバーガー)」がおすすめです。

ナイタイテラス
<広い牧場を眺めながら屋外で食べるのもいいですよ>

道の駅 かみしほろ

公共牧場のほかにも、牧場がたくさんある上士幌町。2003年に誕生した「ドリームヒル」は1,000haを超える広大な敷地があり、2020年に新設したハイテク牛舎2棟にロボット搾乳機16基を導入しています。

その搾りたての生乳をそのまま使用している「ドリーム ドルチェ」のジェラートもぜひ食べてほしい一品です。「ジェラート」は一般的なアイスクリームと比べて空気含有量が少なく、コクと滑らかな口どけを楽しむものなので、ミルク本来の味と質がジェラートのおいしさを大きく左右します。「ドリーム ドルチェ」のジェラートは、牧場での搾乳後24時間以内の生乳を利用したフレッシュな生乳をそのまま使用しているので、濃厚なのにさっぱりしていて、まさに牛乳を食べているような感覚を味わえます。

ドリーム ドルチェ
<ジェラートの種類がたくさんあるので選ぶにもひと苦労します>

ドリーム ドルチェ

今回は、「たけなかファーム」のリーキの見学をきっかけに、15年ほど前に仕事で訪れた上士幌町で新しくできたホテルに宿泊。町が全体的にとてもオシャレになっていてびっくりしました。ほかにも清水町の小豆農家さんや帯広のジャガイモ農家さんのところにも寄らせていただきました。

美味しい野菜を食べるだけではなく、それを作っている人やそれができていく畑を知ることが、さらに美味しい野菜に感じると確信した旅でした。それにしても、特に十勝の畑は広い!

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この記事を書いた人
吉川雅子
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記事投稿日:2021/11/09最終更新日:2021/11/09

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