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【徳島の絶景】天空の別世界・剣山、新緑のハイキング♪名物半田そうめんを味わう。
みなさん、四国の山に登ったことはありますか?
今回は徳島県にある日本百名山の剣山(つるぎさん)と頂上ヒュッテを紹介します。百名山の一つとしてもおなじみの「剣山」は無料駐車場や登山リフトの整備がされており、新緑の雰囲気や稜線歩きが好きな方にぜひ訪れてほしい場所です。
目次
剣山の紹介
剣山は四国徳島県にある標高1,955mの山です。登山口から山頂までの高低差が約500m、約2時間で登頂することができます。夏~秋にかけてハイシーズンで、無料駐車場は早々に満車になることもありますので、マイカーの方は早めに駐車場へ到着されるといいですよ。
剣山へのアクセス
登山口(見ノ越)までは、自家用車で行く方法と周遊バスを利用する方法の2つがあります。
周遊バスご利用の場合は、JR穴吹駅や池田バスターミナルなどから「見ノ越」までを周遊する「剣山登山バス」の運行があります。詳しくは徳観光情報サイト「阿波ナビ」で調べることができます。
今回は私はマイカーで移動し、登山リフトを使用しました。早朝に愛媛県内の自宅を出発し、徳島自動車道経由で約90分で無料駐車場に到着。リフトが営業開始する9時に合わせて駐車場に到着することができました。
駐車している車は多いものの登山客は少なめでした。チケット売り場やリフト乗り場も予想していたほど混雑しておらず、密になることなく移動できました。駐車場は無料で約200台駐車できます。
登山リフト
無料駐車場のすぐそばに、登山リフトがあります。
百名山の中では登山しやすい剣山ですが、もっと楽して山頂に行きたい方、ゆっくり山頂の景色を楽しむ時間を取りたい方はリフトを使いましょう。登山リフトを使うことで剣山見ノ越から西島の間、約50分の道のりを約15分で標高1,750mまで登ることができます。(大人往復1,900円、小人往復900円/営業期間4月中旬~11月末頃)
登山リフトに乗っている最中も、たくさんの花を見ることができます。
<キレンゲショウマ/画像提供:阿波ナビ>
花の百名山にも選ばれている剣山で、ぜひ見ていただきたい花が「キレンゲショウマ」です。宮尾登美子さんの「天涯の花」という小説にも代表的な花として描写されています。山で美しく咲き誇る植物にはもの凄いパワーを感じますよね。花の名前がわからなくても見ているだけで心が癒される方も多いのではないのでしょうか。
その日の体調や体力に合わせて、剣山の自然を楽しんでください。
剣山観光登山リフト株式会社
- 所在地:徳島県美馬郡つるぎ町貞光字西山65-8
- お問い合わせ:本社)0883-62-2772、(剣山営業所)0883-67-5277
- HP:剣山観光登山リフト
登山リフト西島駅を降りると、刀掛の松方面の尾根道コースと大剣神社経由の大剣道コースの2つに分岐します。尾根道コースですと、約40分で山頂に到着します。
<西島駅>
<ヒュッテ>
今回登りは尾根道コースで登り、少し早いお昼を剣山山頂ヒュッテでいただき、下りに次郎笈(じろうぎゅう)、大岩をハイキングするコースを選びました♪
<刀掛の松>
<大劔神社方向>
<大劔神社>
剣山頂上ヒュッテ
お昼は山頂ヒュッテの温かい半田そうめんを食べました。
徳島の半田そうめんの歴史は古く、実に200年の伝統があるそうです。四国山脈から吹き降ろす冷たい風と吉野川の水、良質の小麦を使っています。通常のそうめんと比べるとやや太めですが、うどんより細く、消化にも良く登山で疲れた身体に最適です。しっかり出汁が効いていておいしかったです。
ほかにもカレーやうどんなどもあり美味しいですよ。スタッフの方も親切でした。テーブル席と座敷があり、座敷では靴を脱いで休めるのがとてもありがたかったです。
山頂ヒュッテは山小屋スタイルの宿泊と食堂が併設されているので、ご来光を山頂で見たい方や星空が好きな方は宿泊をおすすめします。剣山は光害マップが示す「日本で最も暗い場所」の一つに選ばれており、天体愛好家が多く訪れ、星空観察されているそうです。
お風呂(環境保全のため石鹸やシャンプー使用禁止)があるのも女性にはうれしいですよね。徳島の山頂で温かいお湯で汗を流せるなんて素敵~。
剣山頂上ヒュッテ
- 所在地:徳島県美馬市木屋平川カケ959
- 宿泊:1泊2食10,500円、素泊まり6,500円、寒冷期(4・5・10・11月)プラス500円
- 食堂:07:00頃~16:00まで ※お泊りの方を除く
- 電話:080-2997-8482
- HP:剣山頂上ヒュッテ
笹の稜線歩き
山頂ヒュッテを出て、約5分で剣山頂上に到着です。
山頂周辺は、背の高い木々がなく、笹で覆われていて見晴らしバッチリです。晴れた日は、石鎚山や瀬戸内海、土佐湾まで見渡せるそうです。360度に見渡せる四国山脈を感じてください!
この日は、雲が多く三嶺までの景色でした。絶景は次回の楽しみにとっておきます♪
<雲の多い日の山頂>
<晴れた日の山頂からの景色>
絶景を楽しんだら、山頂から往復2時間の次郎笈(じろうぎゅう)へ笹の稜線歩きを楽しみます。私は山頂から続く笹の稜線の道が一番好きです。
雨の日は、展望の良い山の宿命なのか、歩きづらいほどの強風で前に進めない時もあります。ですが、雲の動きや太陽の位置など見ていて飽きがきません。
<雲の多い日>
森林の中に佇む大岩
帰りは大剣神社経由のルートを歩きました。このルートは剣山の名前の由来にもなった高さ50mの巨大な石灰岩や御塔石(おとういし)がそびえたっています。
岩の根元から湧き出る剣山御神水(おしきみず)は、名水100選にも選ばれているミネラル豊富なので、ぜひ汲んで帰ってみてください。
おわりに
今回はご紹介したルートは、剣山の登山リフト→頂上→次郎笈(じろうぎゅう)→大岩→登山リフトでした。約3時間半の登山でしたので登山初心者の方でも気軽に歩ける登山道です。ただ、日帰りできる山とはいえ準備は万全に。滑りにくい靴やトレッキングシューズ、飲み物の準備は必須です。天気予報を確認されると安心ですよ。
今回は紹介できませんでしたが、近くに温泉もあります。四国に旅行の際はぜひ徳島・剣山に行ってみてください♪
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わださちこ
- 四国在住の主婦ライター。元看護師。健康のためにはじめた登山にハマり中。山と温泉、スイーツをこよなく愛する旅行好き。ときめくもの、ワクワクすることを求めて四国をパトロールしてます。「その場が持つ美しさや歴史を未来に」が私のモットー。ライフワークとして四国の自然環境問題に関心があり、放置竹林問題やサンゴの保護活動にも取り組んでいます。