【2024年】東京のおすすめ登山スポット12選

登山

自分の足で大地を歩き、見晴らしのいい景色にたどり着く。山登りは、日帰りでも、子連れでも楽しめるお手軽なコースから、尾根から尾根へ縦走を楽しむ長距離コースまで、老若男女と問わずに楽しめるレジャーです。山の空気、風、光、季節を感じながら汗をかき、山頂で美味しい山ごはんをいただけば、心も体もリフレッシュできるはず。これから山登りを始めたいという初心者の方でも大丈夫!東京のおすすめ登山スポット12か所をご紹介します。東京には、都心からもアクセスしやすく、見晴らしのいい山がたくさんありますよ。

目次

<1. 高尾山:初心者でも安心。都内随一の人気スポット>

<2. 大岳山:都心からアクセスしやすい、日本二百名山のひとつ>

<3. 川苔山:大迫力の名爆が見られる奥多摩の人気山>

<4. 景信山:広い山頂で眺望とグルメが楽しめる>

<5. 御岳山:山岳信仰が息づく奥多摩のパワースポット>

<6. 雲取山:東京最高峰の日本百名山>

<7. 草戸山:親子ハイキングにぴったりの低山>

<8. 八丈富士:紺碧の海を見渡せる、八丈島の富士山>

<9. 鷹ノ巣山:奥多摩有数の見晴らしの良さ>

<10. 御前山:カタクリの自生地として知られる奥多摩の山>

<11. 小仏城山:ゆったり登山が楽しめる奥高尾の入門編>

<12. 滝山丘陵:滝山城跡も見られる初心者向け低山>

1. 高尾山:初心者でも安心。都内随一の人気スポット

高尾山
<出典元:写真AC

新宿から約1時間、京王線・高尾山口駅から登山口まで徒歩5分というアクセスの良さで知られる高尾山。ミシュランガイドの三つ星観光地にも選ばれた人気スポットです。標高は599mありますが、ケーブルカーやリフトも利用でき、初心者や子ども連れでも気軽に登頂できる、世界一登山客の多い山です。

高尾山にはいくつもの登山コースがあり、コースによって難易度もさまざま。

メインの「1号路」は、薬王院に参拝するための表参道で、登山というよりもハイキング感覚で散策できるコースです。ケーブルカーやリフトでショートカットすることもできますが、全長3.8kmの登山道はほぼ舗装路で歩きやすいので、元気があればぜひ歩いてみて。歩いて登った人だけのごほうびに、金比羅台という絶景ポイントもあります。

高尾山の北斜面を歩く「4号路」も、吊り橋があることから人気のあるコース。ケーブルカーを利用しつつ、初心者だが未舗装路で山歩きの気分を味わいたい!という人にはおすすめです。

また、小川に沿って歩く「6号路」は、マイナスイオンたっぷりのコース。ごつごつした石や木の根が露出した足元の悪い道もあり、やや中級者向けですが、水行道場の「琵琶滝」や、川の中を歩く名物「飛び石」などもあり、楽しい行程です。

このほか、麓から山頂まで、主尾根とは別の南側の尾根を歩く「稲荷山コース」は、元は林業用の道で、スギやヒノキの林が続きます。コース中間までは急な道が続きますが、尾根道なので比較的明るくなだらかで、木漏れ日を感じながら気持ちよく歩けます。

1.1 高尾山の基本情報

  • 難易度:初心者~中級者向け
  • 所要時間:1時間45分~4時間20分

1.2 高尾山の見どころ

自然豊かな高尾山は、四季折々の草花や虫、野鳥の生態観察もできるため、年間を通して多くの人が訪れます。特に、春の桜と秋の紅葉の頃は混雑必至です。

また、高尾山は登山以外にも見どころ満載!1200年の歴史を誇る高尾山のパワースポット「薬王院」に、水行道場「琵琶滝」、「高尾山さる園」、高尾山に咲く花々を観察できる「野草園」、麓にある「TAKAO599 MUSEUM」や「トリックアート美術館」、駅に隣接した天然温泉「京王高尾山温泉 極楽湯」など、麓から山頂まで盛りだくさんです。

グルメも充実していて、名物の「とろろそば」のほか、1号路に並ぶ店々のお団子や、天狗をかたどった、たい焼き風のお菓子「天狗焼き」、そしてBBQやビアガーデンが楽しめる「高尾山ビアマウント」もあります。

2. 大岳山:都心からアクセスしやすい、日本二百名山のひとつ

大岳山
<出典元:写真AC

御前山・三頭山と並び「奥多摩三山」に選ばれている大岳山(おおたけさん)は、公共交通機関でアクセスしやすい山として人気の高い山です。標高1,266m、日本二百名山のひとつにも数えられ、トンガリ頭の独特な山の形から「キューピー山」とも呼ばれています。周辺の山々との縦走も含めて、レベルに合わせた多彩なコース取りができ、初心者から上級者まで、何度訪れても楽しい山です。

初心者におすすめなのは、大岳山の隣にある御岳山のケーブルカーを使って、一気に御岳山の頂上まで上がってしまうコース。ケーブルカーの御岳山駅から大岳山の山頂までは、約2時間30分。長尾平の分岐で2つのコースが選べます。左に進めば「天狗岩」や「七代の滝」がある渓流沿いのロックガーデン、右に進めば大岳山方面です。途中、岩場や鎖場が登場するやや健脚向けのコースになりますが、初心者でも無理なく登頂できる難易度です。

下山は、ピストンで戻るか、少し足を伸ばしてロックガーデンを通るか、体力と相談して決めましょう。また、大岳山は奥多摩側や五日市側からもアタックすることができ、こちらは中級者以上の方におすすめです。

2.1 大岳山の基本情報

  • 難易度:初心者~中級者向け
  • 所要時間:5時間55分

2.2 大岳山の見どころ

岩場などの難所を乗り越え、たどり着いた大岳山山頂から眺める眺望は抜群! 天気が良い日には、山々の尾根とその向こうには富士山が見えます。途中の長尾平も、東屋やテーブルがあり、茶屋や三角お山がキレイな奥の院が望めるので休憩場所として人気です。

3. 川苔山:大迫力の名爆が見られる奥多摩の人気山

川苔山
<出典元:写真AC

川苔山(かわのりやま)は、JR青梅線の複数の駅から登山道にアクセスしやすいため、日帰り登山をしたい人に人気の高い山です。標高差は1,000m近くありますが、コースがいくつかあるため、初心者でも経験者が同行していれば登りやすい山です。人気の山だけに、登山道も整備されています。

川苔山で最も人気があるのは、川乗橋登山口から百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)を経由して山頂を目指す、2時間弱のコース。川乗橋からのコースは沢沿いを歩くので、夏は特におすすめです。また、百尋ノ滝の周辺は、九十九折で滑落する危険のある地帯やトラバース道(斜面を横切る登山道)が続くので、十分に注意が必要です。山頂は開けていて、晴れていれば西の方角に天目山や雲取山、鷹ノ巣山などを望むことができます。下山は標識に従い、単調な林道が続く歩きやすい鳩ノ巣駅方面へ下りましょう。

3.1 川苔山の基本情報

  • 難易度:初心者向け~中級者向け
  • 所要時間:6時間35分

3.2 川苔山の見どころ

川苔山の名所といえば、「百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)」。奥多摩エリアでも有名な滝のひとつで、川苔山の西側に位置する落差約40mの名瀑です。夏の涼しさはもちろん、春の新緑や秋の紅葉とのコントラスト、冬の氷瀑など、1年を通して美しい滝です。

4. 景信山:広い山頂で眺望とグルメが楽しめる

景信山
<出典元:写真AC

景信山(かげのぶやま)は、高尾山と陣馬山の縦走路のほぼ真ん中に位置し、小仏城山と並んで奥高尾で人気のスポットです。多くのハイカーが、高尾山から2時間ほどの縦走路を楽しんで景信山にやってきます。そして、縦走を楽しんだ後、また高尾山まで戻るのは時間がかかるので、小仏峠から「小仏」バス停まで下り、そこからバスで高尾駅へ戻るというルートを選択するハイカーが大勢います。

また、景信山は標高727mと小仏城山よりも150mほど高いので、山頂からの眺望は抜群です。晴れていれば富士山をはじめ、奥多摩や丹沢の山々の素晴らしい眺望が期待できます。

景信山へのアクセスは、高尾山の山頂から小峠城山を経由し、小仏峠まで一度下ってから登るパターンと、高尾駅からバスで「小仏」バス停まで行き、そこから登るパターンの2通り。最短ルートは、小仏バス停からの「南東尾根コース」で、子どもの遠足にも使われる難易度なので初心者でも安心です。小仏峠から景信山へ登るコースも、中盤以降に東側に展望が開け、高尾山や遠くに見える街並みを見ながら歩く、気持ちのよいコースになっています。

4.1 景信山の基本情報

  • 難易度:初心者向け
  • 所要時間:2時間50分

4.2 景信山の見どころ

景信山の山頂広場はとても広く、たくさんのベンチやテーブルがあります。右方面には富士山と相模湖、正面には高尾山から小仏城山の山並みを一望できます。また、景信山は茶屋グルメも有名で、素晴らしい眺望を味わいながらゆっくりと休憩できるのも魅力のひとつ。温かい「なめこうどん」や「きのこ汁」、揚げたての「野草の天ぷら」など、シーズンには紅葉や桜を間近に眺めながら味わうことができます。

5. 御岳山:山岳信仰が息づく奥多摩のパワースポット

御岳山
<出典元:写真AC

御岳山(みたけさん)は、秩父多摩甲斐国立公園の一角にあり、古くから山岳信仰の霊場として栄えてきた奥多摩のパワースポットです。都心からのアクセスの良さとケーブルカーで手軽に登山できるため、高尾山と並んで人気の山です。

山頂に祀られた武蔵御嶽神社から少し下ったところに、登山道の分岐があります。標識のとおり「長尾平・ロックガーデン方面」へと進むと、長尾平2手に道が分岐します。左に進むと、「七代の滝(ななよのたき)」が現れます。鉄梯子を使って急坂をひと登りすると、「天狗岩」に到着します。ここから「綾広の滝」までが「ロックガーデン」と呼ばれる沢沿いの周遊路です。御岳山にはいくつかの周遊コースがあり、ハイキング・登山としての難易度は高くないので、初めて山を登る方にもおすすめです。

5.1 御岳山の基本情報

  • 難易度:初心者向け
  • 所要時間:4時間35分

5.2 御岳山の見どころ

御岳山は、「武蔵御嶽神社」や「神代けやき」というパワースポットに、「七代の滝」「綾広の滝」「ロックガーデン」「天狗岩」など、見どころ満載!尾根歩きやハイキングをしながら、観光や滝見も楽しめます。また、御岳山は紅葉の名所としても知られ、真っ赤に染まった山々を展望スポット「御岳平」「長尾平」から眺めたり、山歩きをしながら堪能したりできます。御岳山には宿坊もあるので、ここを拠点に足を伸ばして縦走するなど、日帰り登山以外の楽しみ方も可能です。

6. 雲取山:東京最高峰の日本百名山

雲取山
<出典元:写真AC

雲取山(くもとりやま)は、東京と埼玉と山梨の境界にあり、東京都の最高峰にして都内唯一の日本百名山に指定された山です。標高2,017mの山頂からは、富士山や南アルプス、都心方面など、360度のパノラマが楽しめます。奥多摩の中でもかなり山の中に位置するため、日帰り登山ではなく、山頂付近にある雲取山荘やテントに1泊して登頂するのが一般的です。雲取山山頂からの夕日やご来光、満天の星空を眺められるのは、宿泊すればこその体験です。

雲取山には大きく3つの登山ルートがありますが、どのルートも上り・下りともにおよそ5時間ずつ、計10時間程度かかるハードな山行です。3つのうち、「三条の湯ルート」と「鴨沢ルート」は、雲取山の南側、奥多摩駅方面から登るルートです。一方、三峯神社ルートは、北側の秩父側からスタートします。通常、片道のコースタイムが5時間を超える山行は宿泊が推奨ですが、ルートの難易度はそれほど高くないので、体力に自信のある方、経験を積んだ上級者であれば日帰りも可能です。雲取山山頂までの最短ルートは、パワースポット「三峯神社」から登山道に入り、雲取山荘に1泊して鴨沢へ下る登山ルートです。

6.1 雲取山の基本情報

  • 難易度:中級者~上級者向け
  • 所要時間:10時間

6.2 雲取山の見どころ

雲取山の見どころは、何といっても開放感あふれる尾根と雄大な大展望でしょう。「ブナ坂」から雲取山頂までの「石尾根」は、開放感抜群で絶景の連続。中でも、格別なビュースポットだとされているのは「ヨモギノ頭」と呼ばれるピーク。奥多摩の山々や富士山が見渡せます。更に進んだ「小雲取山」からも、振り返ると富士山を正面に見ることができます。秋には、黄色に染まる石尾根が、冬には雪化粧をした石尾根が楽しめます。

富士山や道志山塊、南アルプスなどを眺めながらの尾根歩きは最高です。急斜面で辛いところもありますが、登り切れば疲れも吹き飛ぶ眺めが待っています!

7. 草戸山:親子ハイキングにぴったりの低山

草戸山(くさとやま)は、町田市の最西端に位置し、八王子市、相模原市の境界線上にある標高364mの山。山頂には、「松見平休憩所」があり、相模原の街並みを望むことができます。高尾山方面、城山湖方面、町田市大戸方面のどこからでも登ることができ、様々なハイキングコースがあります。

高尾山口駅から歩いて5分のところにも登山口があり、起伏もゆるやかなコースなので、トレイルランニングをしている人も多いようです。登山初心者や、親子ハイキングにぴったりの低山です。

7.1 草戸山の基本情報

  • 難易度:初心者向け
  • 所要時間:3時間

7.2 草戸山の見どころ

草戸山の頂上にある「松見平展望台」周辺には、テーブルやベンチもあり、お弁当を食べたりコーヒーを淹れたり、ゆったりと過ごせます。また、登山路のあちこちに東屋やベンチが置かれ、こまめに休憩できるようになっています。たくさんのベンチが置いてある「草戸峠」からは、高尾の山並みを一望できます。ウグイスや源流のせせらぎ、季節の草花などが目や耳を楽しませてくれます。

8. 八丈富士:紺碧の海を見渡せる、八丈島の富士山

八丈富士
<出典元:写真AC

東京の離島、八丈島には「八丈富士」と呼ばれる、標高854mの西山があります。伊豆諸島最高峰の山で、山頂から裾野へ広がる姿が富士山のように美しいことから「八丈富士」と呼ばれています。山頂には直径400mという火口が。この火口を約1時間かけて一周する迫力満点の「お鉢めぐり」も楽しめます。

八丈富士の登山道は、麓から登るのではなく7号目の環状道路までは車で行き、山頂までは階段を登るスタイルです。1時間ほどで登頂できてしまうので、特別な技術や装備は不要です。ただし、登りはじめたら、水、トイレ、日影はないので、必ず登る前に準備をしておきましょう。

山頂から見下ろす島の海岸線や紺碧の海。360度を海に囲まれた雄大なパノラマを楽しめるほか、晴れていれば八丈小島を眺めることもでき、爽快感のある眺めが堪能できます。

8.1 八丈富士の基本情報

  • 難易度:初心者向け
  • 所要時間:1時間

8.2 八丈富士の見どころ

7合目まで環状道路が整備されているので、快適にドライブも楽しめます。登山道入り口近くには「ふれあい牧場」(入場無料)もあり、黒毛和牛がのんびりと草を食む姿と青い海のパノラマに癒されます。眺めの良い展望台と二階建ての休憩舎があり、GWと夏期には休憩舎でアイスクリームやソフトクリームの販売が行われます。

火口には富士山信仰の浅間神社もあります。参拝する場合には、自然保護のためにも決して参拝路を外れないようにご注意ください。

9. 鷹ノ巣山:奥多摩有数の見晴らしの良さ

鷹ノ巣山
<出典元:写真AC

標高1,736mの鷹ノ巣山は、日帰りで行きやすく、ある程度登りがいのある山として人気の高い山で、週末には都心から多くのハイカーが訪れます。JR奥多摩駅から西に長く伸びる稜線「石尾根」の中ほどに位置する鷹ノ巣山は、山頂から、奥多摩湖や奥多摩の山、丹沢山地、富士山まで見渡せます。

鷹ノ巣山の登山コースといえば、東日原か奥沢林道を利用したものが定番です、奥多摩の山の中で特に急な登りのコースを指す「奥多摩三大急登」に選ばれている「稲村岩尾根コース」は、なかなかハードな行程をたどることになります。しっかりと体力をつけてから挑戦してみてください。

9.1 鷹ノ巣山の基本情報

  • 難易度:中級者〜上級者向け
  • 所要時間:6時間55分

9.2 鷹ノ巣山の見どころ

奥沢林道の登山口を起点に「浅間尾根」で登るコースは、鷹ノ巣山の最短登山ルート。尾根上はあまり展望がないものの、紅葉の時期は見事です。麓周辺には、「奥多摩湖」のほか、「日原渓流釣場」や「日原鍾乳洞」などのアクティビティもあります。

10. 御前山:カタクリの自生地として知られる奥多摩の山

御前山
<出典元:写真AC

大岳山、三頭山とともに奥多摩を代表する御前山(ごぜんやま)は、カタクリの自生地として知られ、春には多くの登山客が訪れます。花の百名山にも選ばれ、四季折々の自然を目当てに、年間を通じて人気の高い山です。

御前山へは奥多摩湖から登るコースが一般的です。「奥多摩湖」バス停から登山口を入り、展望台がある「サス沢山」では、奥多摩湖を一望でき、眺望とともにカタクリ鑑賞を楽しむことができます。そして、ブナが立ち並び、岩が露出する登山道「大ブナ尾根」を通って惣岳山へと向かい、山頂へ。急登となだらかな登りの繰り返しなので、適度に登り応えがあり、多くの登山者で賑わう人気のコースです。ただ、御前山の山頂は木々が多くあまり眺望が良くないので、眺望を楽しむなら、山頂手前にある視界が開けた場所をおすすめします。

10.1 御前山の基本情報

  • 難易度:中級者向け
  • 所要時間:5時間20分

10.2 御前山の見どころ

春になると、山頂近くでは、ピンク色に咲くカタクリの花の群れが見られます。カタクリはユリ科の多年草で、山野の涼しく日当たりの良い場所を好みます。4月下旬から5月上旬にかけてが見頃で、開花時期が短いことから「春の妖精」とも呼ばれています。

御前山は、眺望はあまり期待できませんが、下山するルートを南側の湯久保(ゆくぼ)尾根へと下ってゆくと、丹沢方面の山々が見えてきます。すぐ眼前の山稜は浅間(せんげん)尾根で、春は浅間嶺一帯の桜が美しいところです。

11. 小仏城山:ゆったり登山が楽しめる奥高尾の入門編

小仏城山
<出典元:写真AC

高尾山山頂からもみじ台、一丁平と、尾根伝いに足を伸ばして1時間ほどのところにある小仏城山は、「奥高尾」と呼ばれるエリアの入口にある山です。小仏城山の標高は670.3m。高尾山の599mよりも70mほど高いだけなので、一度下がって上がるので多少登り道はありますが、急勾配なところはなく初心者でも比較的登りやすいはず。高尾山の混雑が嘘のような、のんびりとした山登りが楽しめます。

1つだけ注意すべきは、高尾山内の登山道とは異なり、巻道(ピークを登らず平坦な道を回り込む道)も多くなるので、標識をしっかりと見て、違う道に出ないように気をつけること。間違えると、小仏城山ではなく、大垂水峠や小仏峠に出てしまいます。下りは、今は小仏峠、景信山、陣馬山へ歩き、バスで帰るコースが主流になっていますが、相模湖駅へ下る90分程度のコースもあります。難所もなく、歩きやすい登山道であまり人もいないため、静かな山歩きが楽しめます。

11.1 小仏城山の基本情報

  • 難易度:初心者向け
  • 所要時間:2時間50分

11.2 小仏城山の見どころ

小仏城山の山頂からは富士山や丹沢の山々が見渡せます。眺望も抜群なうえ、広々としているのでピクニックの目的地としても最適です。 お花見のシーズンには、高尾山から小仏城山へ縦走し、一丁平を中心とした千本桜や小仏城山山頂の桜を愛でる、お花見ハイキングが楽しめます。また、高尾山の混雑を避け、こちらで初日の出を拝む人も多いです。

小仏城山の山頂には、「城山茶屋」と「春美茶屋」の2件の茶屋があります。山頂には、木彫りの天狗の像も鎮座。トイレも、ベンチやテーブルもあるので、ゆったりと休憩や昼食をとることができます。茶屋名物のなめこ汁や夏の巨大かき氷も、ぜひご賞味あれ。

12. 滝山丘陵:滝山城跡も見られる初心者向け低山

滝山丘陵
<出典元:写真AC

八王子市にある滝山丘陵は、多摩川の南に連なる標高160mほどの低山です。戦国時代に築城された滝山城跡を中心としたハイキングコースになっていて、良好な状態で保存されている土塁や堀切、曲輪や石垣跡など数多くの遺構と、豊かな自然を堪能できるのが魅力です。滝山城は、中世城郭の最高傑作とも言われる国指定史跡で、北を多摩川、南を谷地川には編まれて東西に広がる、関東屈指の規模を誇る平山城です。複雑な地形を生かした築城の仕方は、園内の要所15箇所に設置された「滝山城 城攻めマップ」を見ながら歩くとさらに分かりやすいです。

ハイキングコースには登山口がいくつかあり、西側から入る場合には、東秋留駅側の滝山二丁目バス停付近から、東側から入る場合にはJR昭島駅や小宮駅から滝山城址下バス停から徒歩でアクセスすることができます。標高の低いなだらかな山で、道はきれいに整備されているため、子どもやお年寄りでも散歩気分で登り切ることができます。

12.1 滝山丘陵の基本情報

  • 難易度:初心者向け
  • 所要時間:3時間10分

12.2 滝山丘陵の見どころ

滝山城跡は、春は桜の名所として親しまれる都立滝山公園にあり、4月〜5月上旬はヤマツツジを眺めながらの散策もできます。最も標高の高い「中の丸」からは、多摩川と昭島方面を見渡すことができ、奥多摩の山並みなどが眺められます。

東京には、今回ご紹介したように、気軽に行かれる、公共交通機関で登山口まで行かれる登山スポットがたくさんあります。自然の中を歩くことは、心身のリラックスにも、運動不足の解消にも効果的です。同じ山でも、複数のコースがあり難易度が異なりますので、自分のレベルや体調に合わせてコースを選んでみてください。東京で登山に行かれる際は、上記を参考にしてみてくださいね。

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