【日本百名山登山】高山植物の宝庫!初心者にも優しい木曽駒ケ岳と宝剣岳

こんにちは!「三度の飯と山が好き!!」がキャッチフレーズの倉山(くらさん)です。

日本全国には「駒ケ岳」の名前を持つ山はたくさんありますが、その中でも「千畳敷カール」の景勝で有名な、中央アルプスの木曽駒ケ岳と宝剣岳へ、7月下旬テントを背負って1泊で登って来ました。

小説家で登山家の深田久弥先生が日本百名山で紹介した山の一つですが、観光客や家族連れ、本格登山の方も多く訪れ人気が高く、高山植物がとてもきれいな花の百名山でもあります。

天候にも恵まれて、コバイケイソウが満開だったお花畑の様子と合わせてご紹介しましょう!

1高山植物が満開の千畳敷カールと宝剣岳.JPG
(高山植物が満開の千畳敷カールと宝剣岳)

目次

1) 木曽駒ケ岳の登山口はどこから? どうやって行くの??

みなさんも一度は耳にした事があると思いますが、日本には南アルプス、北アルプス、中央アルプスと、本州の中央部に標高3,000m前後の頂きがそびえています。木曽駒ケ岳は長野県の木曽谷と伊那谷に跨って南北に連なる木曽川と天竜川に挟まれた、木曽山脈の通称中央アルプスの山脈に位置します。

江戸時代の五街道の1つ、中山道(現在の国道19号線)の木曽福島側からの登山道もありますが、駒ヶ根市側から山岳バスと駒ケ岳ロープウェイを乗り継いで一気に標高2,612mの千畳敷駅から登るルートが人気で、登山客も多いようです。(汗を流さずに標高2,600mまで軽々登れるのですから、当然と言えば当然だと思いますが。)

駒ヶ根へはJR利用なら飯田線の駒ヶ根駅、マイカーまたは高速バスを利用なら中央自動車道の駒ヶ根インターチェンジ経由で菅の台バスセンターが便利です。

>>>「中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ」公式ホームページのアクセスマップはこちらから

2) 今回歩いた千畳敷のルートを菅の台バスセンターからご紹介します

まだ夜が明ける前、マイカーで中央自動車道を走り、駒ヶ根インターチェンジを降り菅の台バスセンターの駐車場に到着。ここは普通車駐車料金1日800円です。時間が8:30頃と登山に向かうには遅めだったせいか、チケット売り場やバス乗り場は予想していたほどの混雑はなく、乗り換えもスムーズに移動できました。

菅の台からは狭いくねくね道を山岳バスで約30分乗って「しらび平」でロープウェイに乗り換えます。約7分で千畳敷駅に到着。ここは標高2,612m日本で一番標高が高い駅だそうです。(山岳バスとロープウェイを利用する際は往復セット券がお得です。大人4,200円)

駅を出ると、そこにはポスターでよく見掛ける雄大で素晴らしい「千畳敷」の絶景が目に飛び込んで来ました。

また、カールのお花畑にはコバイケイソウやシナノキンバイが咲き誇り、しかも今年は数年に一度という"コバイケイソウの当たり年"だとか。

千畳敷カールの夏は120種類以上の花が咲き競うとNHKの番組「日本百名山」でも紹介されていたことを思い出しました。

木曽駒ケ岳の山頂からは遠くに富士山の頂き、南アルプスの名峰が近くに望めて大満足です。日中の天気は2日間とも快晴で日差しが強かったですが、涼しくてとても過ごしやすい気温でした。

しかし残念だったのは、夜になると厚い雲に覆われて雨になり、楽しみにしていた満点の星が全く見られなかったことです。次回の楽しみに取っておきます!

【今回歩いた千畳敷からの登山道ルートの全行程です】

<1日目>

菅の台バスセンターから山岳バスに乗り換え、ロープウェイを乗り継いで千畳敷駅へ向かいます。

千畳敷(10:00スタート)※標高2,612m・・・駒ケ岳神社(山岳安全祈願)・・・千畳敷カール遊歩道・・・お花畑は高山植物が満開・・・八丁坂(本コース最大の登り)・・・ 乗越浄土(11:00)・・・中岳(11:20)※標高2,925m・・・駒ケ岳頂上山荘テント場到着(12:00)※標高2,870m 本日の宿泊地でテント幕営

午後からは心地よい新鮮な空気を吸いながらのんびりテントサイトで過ごしました。

<2日目>

山頂でご来光を拝むためテント場を出発(04:00)・・・木曽駒ケ岳山頂(04:20)標高※2,956m(ご来光はガスの発生で薄っすら)・・・テント場でのんびり朝食・・・〔再度〕木曽駒ケ岳山頂(07:50)※2,956m(快晴になる)・・・テント場撤収出発(9:00)・・・中岳・・・宝剣岳登り口(09:30)・・・<経験者向きの岩場登り>・・・宝剣岳山頂(10:00)標高※2,931m・・・乗越浄土から下山・・・八丁坂・・・千畳敷カール・・・お花畑・・・遊歩道・剣が池経由・・・千畳敷駅(11:30ゴール)≒≒≒===ロープウェイと山岳バスを乗り継いで菅の台バスセンターへ下山(12:40)ーーーマイカーで3分、早太郎温泉「こまくさの湯」で汗を流し昼食ーーー帰宅の途へ

【交通手段の記号】・・・:徒歩、≒≒≒ : ロープウェー、===:バス、ーーー:車

>>>「こまくさの湯」早太郎温泉郷公式ホームページ/信州駒ケ根高原はこちらから

2駒ケ岳ロープウェイで一気に標高差950mの千畳敷まで登ります.JPG
(駒ケ岳ロープウェイで一気に標高差950mの千畳敷まで登ります)

3日本で一番標高が高い駅はここ2,612mの千畳敷駅です.JPG
(日本で一番標高が高い駅はここ2,612mの千畳敷駅です)

4どうですか!駅を出ると千畳敷カールの絶景がお出迎え.JPG

どうですか!駅を出ると千畳敷カールの絶景がお出迎えしてくれます。

5遊歩道から木曽駒ケ岳を目指してスタート。高山植物のコバイケイソウが満開.JPG

遊歩道から木曽駒ケ岳を目指してスタートです。高山植物のコバイケイソウが満開でした。

6本コース最大の登りの八丁坂。でも初心者の方でも登れます.JPG

本コース最大の登りの八丁坂。でも初心者の方でも登れます。

7八丁坂を登り切れば乗越浄土の標高2,850m。ガスが上がって来ましたが絶景です.JPG

八丁坂を登り切れば乗越浄土(標高2,850m)。ガスが上がって来ましたが絶景です。

8コンパクトに山がまとまっていますので中岳山頂まで20分.JPG

コンパクトに山がまとまっていますので、中岳山頂まで20分で到着できます。

9本日のテント幕営地の駒ケ岳頂上山荘テント場が見えて来ました.JPG

本日のテント幕営地の駒ケ岳頂上山荘テント場が見えて来ました。その直ぐ後ろが木曽駒ケ岳山頂です。

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整備されて、とても居心地の良いテント場でした。後ろは先ほど越えた中岳の山頂です。

11木曽駒ケ岳山頂からのご来光.JPG

木曽駒ケ岳山頂からのご来光。ちょっと残念な結果ですが、自然が相手ですからこういうこともあります。いつか再チャレンジするぞ~。

12再び木曽駒ケ岳の山頂へ.JPG

朝食後、再び木曽駒ケ岳の山頂へ。今度は快晴、絶景です。

3)中央アルプスの最高峰から望む雄大な大自然。山の眺望はやっぱり良いな!

先ずは、この動画をご覧ください。(大きな風音がしますので、ご注意下さい)

標高2,956mから見る360度の景色です。

今回のルートは中央アルプスの最高峰「木曽駒ケ岳」から第二位の「宝剣岳」を登頂しましたが、宝剣岳は千畳敷駅からカールを見上げると鋭く尖った岩の山で標高は2,931mの頂き。千畳敷カールの絶景を更に盛り上げてくれる山だと思います。宝剣岳の登頂から下山までの様子を写真でご紹介いたします。

14岩場の先端.JPG

ザックは登り口に置いて身軽にし、この岩場の先端を目指して進みます。

15鎖場.JPG

スリリングな 鎖場が続きますが、みなさん危険な所がそんなに楽しいのかな?

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50cm四方の宝剣岳の頂きに立ちました。360度断崖絶壁、もう登らない!

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乗越浄土から千畳敷と駒ケ根の市街地を見下ろしながら下山開始です。

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お花畑には高山植物が見事に満開でした。癒される~。

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コバイケイソウとシナノキンバイがたくさん咲いていました。

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無事に千畳敷まで下山する事ができました。

3) 雑談とワンポイントアドバイス

今回ご紹介した木曽駒ケ岳までのルートは、私の計測では全行程5kmの歩行距離でした。歩行時間は1日目の千畳敷からテント場の山頂直下まで2時間程度でしたので、登山初心者の方でも気軽に歩ける登山道です。家族連れも多く訪れていましたが、麓の学校の遠足コースでもありますので、とても整備されています。でも夏山で一番怖いのは雷雨。特に落雷に注意が必要です。

登山中、間近で雷に合うと鼓膜が破れそうな轟音が全身に響きわたります。また、近くの樹木や地面からの電流、側撃雷に遭う事故もありますので天気予報にはくれぐれも注意して下さい。かすかにでもゴロゴロと聞こえたら早めの行動です。

>>>【参考】初心者のための登山とキャンプ入門より「登山中に雷が聞こえた時の対応、避難法」

高山植物や花がきれいに咲く「花の百名山」と呼ばれる山は、標高が高い低いはそれぞれですが、日本全国のあちこちにあります。インターネットで〔花の百名山 ⇒ 〇〇県名〕 と入力して検索してみてください。ご自身のお住まいから近い場所に「花の百名山」がきっと見つかると思います。

憧れの花の百名山へ、機会がありましたら、私と一緒に登ってみませんか?

登山の紹介はまだまだ続く。

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倉山(くらさん)

2013年富士山が世界文化遺産登録の夏、50歳を迎えるこの年に富士山登頂を人生の思い出にしようと体力作りに近郊の山を歩き始めました。最初は息切れ筋肉痛や転倒など情けない状態でしたが、大自然に抱かれる心地よさに魅了されてしまい今では低山から日本アルプスまで登山なしではいられない生活になりました。仲間でお弁当持ってく歩く山が楽しくて大好きです。単独行でストイックに歩く山も好きです。素晴らしい景色、美味しい空気、そして大自然のありがたさを仲間の皆さまに感じて頂きたいと思う毎日です。目の疲れもストレスも景色を見ると癒されます。体調がとても良くなり食事が美味しくなります。きっと良いことが待っている山歩きを私と一緒に始めてみませんか。

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