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エコになると急に熱くなるケアンズの人が毎年楽しみにしているエコの祭典へ
オーストラリアの中でも北部の長閑なケアンズは、気候も穏やかだから人も穏やかです。いつも太陽が燦燦(さんさん)と照っているトロピカルな街なので、いつものんきの風が吹いていてゆったりとした雰囲気があります。
しかし、ひとたびなにか環境に関わる問題が持ち上がると、ケアンズの人は急に張り切ります!
グレートバリアリーフと熱帯雨林という2つの世界遺産を持つ自然いっぱいの街だからか、ケアンズの人は、他の地域の人よりエコに熱いのです!
今日は、そんなケアンズの人が毎年楽しみにしているエコの祭典、エコフィエスタをご紹介します!
目次
今年も開催エコフィエスタ
エコフィエスタは、年に1回開かれるエコをテーマにしたイベントです。いろいろなお店が集まっているマーケット、音楽などのパフォーマンス、手作り体験ができるワークショップなどがあり、大人にも子どもにも人気があります。
地元の方の手によるおしゃれなお店を作り手の方と直接話しながら見て回るのも楽しいのですが、エコフィエスタには、出店条件としてなにか環境やエコに関わりのあるモノやコトが求められています。
こちらのお店は、かわいいアクセサリーやお洋服がいっぱいで目移りしてしまいます(笑)。
このかわいらしいピアス全部、割れたコーヒーカップなど陶器の破片を利用して作っているんですって!こういった何気ないファッション雑貨にも「エコ」のテーマが垣間見えます。
エコがテーマのお祭りなだけに、集まっている食品の出店もナチュラルな素材を使ってナチュラルな製法で作られた、自然に沿ったライフスタイルを楽しめるお店が多いです。
こちらはケアンズで人気の発酵食屋さん。日本でおなじみのキムチやサワークラウトもありますし、地元産モリンガやビーガンチーズなど珍しい瓶詰が目を引きます。
お祭りでは、屋台フードも楽しいもの。この日もいろいろな地元のおいしいものが集まっていましたが、エコフィエスタでは、自前の飲み物ボトル持参はもちろんのこと、コーヒーマグやナイフやフォークをうちから持ってくることが勧められています。
プラスチックのカップやフォークなども見かけることがありません。
プラスチックごみ削減だけがエコにあらず
日本でも、「エコ」に注目が集まるにつれて、プラスチックごみに対する意識も高まっていますが、エコフィエスタでは、プラスチックごみを減らしたり、不要なごみを増やさない取り組みだけでなく、なるべく自然に寄り添う暮らし方を提案しています。
例えば、ワークショップのコーナーでは、プラスチックラップの代わりになるビーズワックスを使ったラップづくり体験ができたり、自然な素材を使ったスキンケアづくりが楽しめます。
各ブースでは、それぞれの団体が、元々の生態系を壊すような害となる動物・植物を紹介して人々の注意を喚起していたり、グレートバリアリーフや熱帯雨林の生態系を守る活動を紹介していたり。
こちらでは、『健康な土壌から健康な食べ物、そして人も健康に』を掲げて活動している、バイオダイナミクスを推進する団体が、動物の糞尿や骨を利用して肥料を作る実演をしていました!
自然な方法で自分の野菜を育てるって夢が広がりますね~
生演奏、生歌もあり、しまいにはみんなで踊って思い思いに楽しんでいらっしゃいました。
みんなで踊った後はランチでも食べながらひと休み。大きな木の下の休憩所もなんだか自然いっぱいで素敵なのです。
最後にひと言
「アレもダメこれもダメ」と制約を受けながら、人に言われてエコに努めてもつまらない!
エコって楽しいモノなんだね~と実感できるのがエコフィエスタなのです。
自然に寄り添って、心地よい生活をおくるヒントが満載の楽しい1日でした。
エコフィエスタは毎年5月終わりから6月くらいに開催するので、その時期にケアンズ市役所のホームページなどで場所や時期をチェックしてみてくださいね。
>>Cairns Ecofiesta - Cairns Regional Councilのホームページはこちら
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キャノン美佳
- オーストラリア在住。AUのナチュラルコスメやスーパーフードにはまり、ウェブショップ「おうちスパ」を運営。素敵なケアンズ情報をお届けします。