こんにちは！たびこふれライターの中尾です。

今回紹介するのは大阪府池田市の久安寺（きゅうあんじ）です。高野山真言宗の古刹ですが、別名"花の寺"として多くの参拝者が訪れる人気の寺院でもあります。特に6月から7月にかけてのアジサイの開花時期は大輪の花が境内を埋め尽くします。またSNS映えスポットとしてカメラを手にした多くの参拝者が訪れます。それでは大阪を代表するアジサイ寺にご案内しましょう！

目次

• 久安寺の歴史
• 楼門
• 本坊
• 具足池
• 楼門から本坊への参道
• 拝観受付
• 本堂
• 薬師堂
• 朱雀池
• 仏塔
• 境内のアジサイコレクション
• 久安寺インフォメーション

久安寺の歴史

高野山真言宗の大澤山久安寺。神亀2年（725年）に行基菩薩（ぎょうきぼさつ）による開創。天長年間（824～834年）に弘法大師が留錫（りゅうしゃく）し、真言密教道場として栄えた「安養院」が前身です。

保延６年（1140年）に安養院は灰塵（かいじん）に帰しましたが、薬師如来像、阿弥陀菩薩像は損傷を免れ、本尊千手観音像は岩の上に飛行して、光明を放ったと伝えられています。

久安元年（1145年）に、近衛天皇による勅願寺として桜門、堂塔伽藍、四十九院などが再興され、久安寺と改称されました。

安土桃山時代には、豊臣秀吉が参拝、江戸時代には歌人・平間長雅（ひらまちょうが）が在住して観音信仰を広め、衰退を繰り返す中で法灯を保持してきた大阪池田・北摂の古刹。

近年は"花の寺"としても多くの参拝者が訪れています。【久安寺公式HPより引用】

楼門

この楼門は国指定の重要文化財です。14世紀の室町時代に建立され、仁王像を祀っています。

水平のない軒反り技法の屋根です。仏堂形式の門となっています。

本坊

久安寺の本坊です。

本坊の内部には入ることができませんが、外から見ても綺麗に整備されていることが分かります。

久安寺は「関西花の寺二十五ヵ所」の第12番霊場です。

具足池

久安寺の最大の見どころはこの「具足池（ぐそくいけ）」です。毎年6月10日頃から見頃を過ぎた紫陽花の花を池に浮かべています。

＜2018年6月30日撮影＞

＜2020年7月11日撮影　※この時は終わっていました...。＞

＜2021年6月12日撮影＞

＜2021年6月12日撮影＞

＜2021年6月19日撮影＞

＜2021年6月19日撮影＞

＜アジサイの花は見頃を過ぎたものを刈りとり具足池に浮かべています。＞

楼門から本坊への参道

楼門から本坊への参道はアジサイが咲き乱れるスポット。本坊から楼門に向かってパチリ！

振り返って本坊に向かってパチリ！

楼門前から本坊に向かってパチリ！

拝観受付

拝観受付にて拝観料を納めます。御朱印はこちらで預けて帰りに引き取りとなります。

通常の御朱印は4種類。左から摂津西国霊場「大悲殿」、摂津国八十八ヶ所霊場「遍照」、西国四十九薬師霊場「瑠り光」、関西花の寺二十五ヵ所「華菩提」です。

久安寺オリジナル御朱印帳はこちらのアジサイ2種類と他に2種類の4種類ありました。

本堂

本尊の千手観音（せんじゅかんのん）さまが安置されている観音堂です。

薬師堂

阿閦薬師如来（あしゅくやくしにょらい）さまが安置されているお堂です。

朱雀池

自然にできた朱雀池（すざくいけ）が久安寺の起源だと言われています。

蓮の花も開花が始まっていました。

仏塔・舎利殿涅槃堂

境内の最奥にはひときわ目立つ仏塔があります。内部には6.4mの大涅槃像を祀っています。

境内のアジサイコレクション

久安寺の境内は6月になると多種多様なアジサイが咲き乱れます。アジサイを始めとする花のコレクションをご覧ください。

久安寺インフォメーション

• 住所：大阪府池田市伏尾町697
• TEL：072-752-1857
• アクセス：阪急電車・宝塚線の池田駅から阪急バス（路線バス）で約15分。久安寺下車すぐ。※1時間に1本程度しかないので注意が必要。車の場合は駐車場（無料）があります。ただし、各花の見頃の時期はすぐに満車になることもあります。
• 公式HP
• 公式SNS：Twitter、Instagram

※アジサイの見頃は例年6月から7月初旬にかけてです。詳細な見頃はSNSにてご確認ください。