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首都ソウルの城郭を歩いてみよう!南大門(崇礼門)~Nソウルタワー
目次
城壁で囲まれていた漢陽都城(ハニャントソン)
ソウルの南大門市場は観光の中心地ですが、歴史的にも重要な場所でもあります。
朝鮮時代、首都ソウルは『漢陽都城(ハニャントソン)』と呼ばれ、城壁でぐるりと取り囲まれていました。
城郭には四大門と四小門があったそうです。中でも一番大きいのが南大門(崇礼門/スンネムン)です。
TIP:四大門と四小門の名称
- 北大門(粛靖門/スクチョンムン)
- 東大門(興仁之門/フンインジムン)
- 南大門(崇礼門/スンネムン)
- 西大門(敦義門/トヌィムン)
- 北小門(彰義門/チャンウィムン)
- 東小門(恵化門/ヘファムン)
- 南小門(光熙門/クァンヒムン)
- 西小門(昭義門/ソウィムン)
国宝第1号・南大門(崇礼門/スンネムン)
南大門(崇礼門/スンネムン)は、朝鮮時代初期1396年に建造され、戦争などで幾度も被害を受けながら復元工事を繰り返し、1952年国宝第1号に指定されました。
しかしながら、2008年2月10日、放火による火災で焼失してしまいます。
当時の夕方、私はニュースで火災の一報を聞き、消し止められるとたかをくくっていましたが、朝のバス通勤時に通りすがりに見た南大門(崇礼門/スンネムン)が、真っ黒になっているではありませんか!今見た光景がとても信じられませんでした。その後、ニュースで詳しく経緯を見聞きしながら、本気で泣いたのを覚えています。
その後、5年の歳月をかけて復元工事を行い、ようやく2013年に一般公開されたのです。
そんな苦難の歴史を持つ南大門(崇礼門/スンネムン)から、城郭をたどるコースを散歩してみましょう~!
城郭をめぐる旅スタート!
最近、南大門(崇礼門/スンネムン)は周りに歩道ができて、ぐるりと鑑賞できるようになりました。
その南大門(崇礼門/スンネムン)から出発して、ヒルトンホテル方面に進みます。道路が交差しているところが、2017年5月に整備された『ソウルロ7017』です。南大門市場からソウル駅の裏側まで続きます。
ここから、いよいよ城郭が現れます。この城郭の内側が『漢陽都城(ハニャントソン)』内ということになります。
城郭に沿って歩くと右にヒルトンホテル、セブンラックカジノなどが見え、南山公園に向かう横断歩道を渡ります。...と、なにやら道に赤い絵が見えますが、これは城郭のあった場所を記しているそうです。その赤い城郭を見ながら渡りましょう。
南山公園入口の階段を上がります。なかなかの登り道なのでゆっくり歩きましょう。そして、登った先はドラマのロケ地で有名な場所です。
高台から見える景色は、今ではビルが立ち並んでいますが、当時はすべてを見通せるほどの高さだったでしょうね。過去をイメージしながら歩くのもまた楽しみの一つです。
本格的な上り坂
さて、そこから白凡(ペッポン)広場を経て、最近発見された城廓と日帝時代にあった「朝鮮神宮」跡の展示場を経て、さらに城郭をたどります。(※展示場は後日、詳しく投稿します。)
とにかく、ひたすら城郭を追います!階段の勾配もさらに激しさを増して行きます。幾度も心が折れそうになりながら、ひたすら城郭に沿って登ります!
途中、山肌に見える岩。韓国の山は岩なんだなぁ?と思いつつ、下界の景色も堪能しながらゆっくり登ります。Nソウルタワーも少しずつ巨大に見えてくるのは、近づいている証拠です。あと少し~!
ようやくケーブルカー乗り場に到着。しかしここからも、もう少し登ります。ふぅ。。。
いよいよ到着!そして忘れてはならないのが、『南山のろし台(ナムサンポンスデ)』です。ここで火を焚き、煙で急な知らせを伝える通信手段でした。ここが『漢陽都城(ハニャントソン)』の中心となります。
城郭は、このまま東大門(興仁之門/フンインジムン)へと続きますが、それはまた今度、紹介したいと思います。
ここまでの所要時間は約1時間でした。体力のある方は、ぜひ城壁を鑑賞しながら登って見てください。
南大門(崇礼門/スンネムン)
- 地下鉄4号線 会賢(フェヒョン)駅 5番出口 徒歩5分
- 住所:ソウル市中区世宗大路 40
- 電話:02-779-8547~8548(管理事務所)
- 営業時間:9:00~18:00、(6~8月)~18:30、(11~2月)~17:30
- 月曜、旧正月・旧盆(チュソク)休み
Nソウルタワー
- 地下鉄4号線 明洞(ミョンドン)駅 4番出口から南山オルミ乗り場まで徒歩10分
- 住所:ソウル市龍山区南山公園通り126
- 電話:02-3455-9277
- 営業時間:10:00~22:00
- 年中無休
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- 初めて韓国の地を踏んだン十年前の懐かしさが忘れられず、とうとう永住権まで取得。主人は韓国人、子供なし。奮闘と葛藤の飽きない毎日を過ごしています。