ベルリン中心部で古き良き町並みを楽しめる「ニコライ地区」

ドイツの首都であるベルリンですが、街は冷戦の終了後に東西ドイツの再統一によって再び首都となり、それ以降目覚しく発展をしてきました。そのため現代的な大都市のイメージを抱く人も多いでしょう。実際に街は第二次世界大戦で著しく破壊されており、戦後の街の再建や東西ドイツ後の開発のため現代的になっています。そんなこともあって、ほとんど古い建物が残っておらず、ヨーロッパの雰囲気のある町並みを期待してしまうと、肩透かしをくらってしまうかもしれません。

ですが、ベルリンには街の中心部に古い町並みを楽しむことができる場所があります。それは「ニコライ地区」です。今回はそんな場所を紹介したいと思います。

目次

歴史を感じさせる雰囲気をもった町並み

ドイツ ニコライ地区

ドイツ ニコライ地区

「ニコライ地区」が位置するのはベルリンの中心部。すぐ目の前にはベルリンの市庁舎やテレビ塔があり、街の中心部の中心とも言える場所です。そんな場所に位置する「ニコライ地区」ですが、そこにあるのは本物の古い町並みではありません。

1987年にベルリンの街の歴史が750年を迎えるにあたって、第二次世界大戦で破壊された古い街並みが再建されたのです。このような場所の中心にそびえるのはベルリン最古の教会である「Nikolaikirche(ニコライ教会)」。こちらの建物は廃墟となっていたものを修復しており、現在は博物館として多くの人を迎え入れています。そんな教会を取り囲むように、戦争で破壊された建物が再建され、現在ではベルリンの古い町並みを体験できる場所として、多くの人が訪れるようになっているのです。

ニコライ地区(Nikolaiviertel)

素晴らしい眺めを楽しめる場所

ドイツ ベルリン大聖堂

ドイツ シュプレー川沿い

「ニコライ地区」の魅力はベルリンの昔の街の姿を体験できることですが、それ以外にも素晴らしい魅力があります。それは美しい眺めです。

「ニコライ地区」の横にはシュプレー川が流れており、川沿いの通りからは遠くを見渡すことができます。そこから見えるのは雄大なベルリン大聖堂です。大聖堂の前には再建工事が終わったばかりの「Berliner Schloss(ベルリン宮殿)」が見えます。歴史を感じさせる建物を見ていると、とても大都市の中心部にいるとは思えないでしょう。

こうした眺望を楽しめる通りにはレストランやカフェが軒を連ねているため、古い街並みや素晴らしい眺めが醸し出す雰囲気に浸りながら、食事やお茶を楽しむこともできるのです。

博物館などで雰囲気だけでなく文化も楽しめる場所

ドイツ ニコライ教会

ドイツ エーフライム邸

「ニコライ地区」はそれほど広大ではなく、20~30分で巡ることができる街の一区画です。そのため見所が少ないと不安に思ってしまう人もいるかもしれません。ですが、心配する必要はありません。先ほど取り上げたように「ニコライ地区」の中心には博物館として教会や地区の歴史を紹介する「ニコライ教会」があります。また修復された18世紀の建物である「Ephraim-Palais(エーフライム邸)」ではベルリンに関連するテーマの展覧会が開催されています。そのため、古い街並みやその雰囲気を楽しむだけでなく文化を楽しむ場所にもなっているのです。

ニコライ教会(Nikolaikirche)

※2021年3月15日現在、コロナウイルスの影響のため休館中です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

エーフライム邸(Ephraim-Palais)

  • 住所:Poststraße 16, 10178 Berlin
  • 開館時間:10時〜18時(火、木〜日曜)、12時〜20時(水曜)
  • 休館日:月曜
  • 入場料:7ユーロ
  • Web-Site:https://www.stadtmuseum.de/ephraim-palais

※2021年秋まで改装工事中です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

様々なイベントが開催される場所

ドイツ 光の祭典

ドイツ 光の祭典

街の中心部である「ニコライ地区」は世界的に知られる観光地ではありませんが、それでも多くの人が訪れる場所です。そのため訪れる人が楽しむことができる様々なイベントが開催されています。

例えば、毎年秋に開催されるイベント、ベルリンの街のシンボルとなる建物をライトアップする「Festival ofvlights(光の祭典)」では、地区内の建物が美しくライトアップされ、秋の夜長を楽しむことができます。また、クリスマスシーズンには幾つかの屋台が並ぶため、クリスマスマーケットではなくともクリスマスの雰囲気を楽しむこともできるのです。

他にも季節に応じてイベントが開催されるため、イベントに合わせて訪れるのも良いかもしれません。

地下鉄の延伸工事で交通アクセスが抜群に良い観光名所に

ドイツ Rotes Rathaus

このような「ニコライ地区」ですが、街の中心部にあるにもかかわらず駅から少し離れていて今までは訪れるにあたって10分ほど歩く必要がありました。そのため意外に訪れにくい場所となっていたのです。ですが、2020年末にU5(地下鉄5号線)の延伸によって、周辺に「Rotes Rathaus(赤の市庁舎)」駅が誕生し、気軽に訪れることが可能になりました。新しい駅から訪れるために必要なのは僅か数分。街の中心部に相応しい気軽に訪れる観光名所となりました。

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K.Hayashi

大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。

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