【関東低山】奥武蔵の「蕨山」は山歩き・尾根歩きがたっぷり楽しめるおすすめコースです。

こんにちは!たびこふれ編集部、低山クライマーのシンジーノです。

みなさん、山、登ってますか?(きちんと感染予防対策した上でね。)山は気持ちいいですよ~。気分をすっきりリフレッシュさせ、体力アップして免疫力もアップします。

今回ご紹介したいのは、山歩き、尾根歩きがたっぷり楽しめる、奥武蔵の「蕨山(わらびやま)です。

蕨山
<山歩き、尾根歩きを楽しめる蕨山の解放感たっぷりの道>

目次

奥武蔵とは?

埼玉県に「奥武蔵」というエリアがありますが、どの辺りかご存じですか?

「奥武蔵」とは、西武池袋線~秩父線の飯能駅から西武秩父駅間を登山口とする山々と、東武東上線の小川町を拠点とする山々にまたがったエリアを総称してそう呼んでいます。このエリアの特徴をひとことでいうと「派手さはないけれど、渋い山が多い」です。標高も1,000メートル前後で、首都圏から日帰りしやすい手ごろな山が多いです。位置的に富士山を拝める山は限られてきますが、丹沢、奥多摩、筑波山、秩父、群馬、日光連山などを見渡すことができます。またシーズン中でもさほど混まない、静かな山歩きを楽しめる、どちらかといえば穴場的なおすすめエリアです。

蕨山とは?

蕨山(わらびやま)は、埼玉県飯能(はんのう)市の名栗湖付近にそびえ立つ1,033mの山です。

名栗湖をはさんだ向かいには、棒ノ嶺別名、棒ノ折山/969m)があり、どちらの山も古くからクライマー、ハイカーに人気が高い素敵なコースです。

蕨山へのアクセス

このコースの起点は、西武池袋線の飯能駅です。駅から国際興業バスで約1時間で名郷バス停まで向かいます。

蕨山 バス停

蕨山コースタイム

蕨山のコースタイムは、以下の通りです。

飯能駅(7:40)→→→名郷バス停着(8:39)・登山準備・名郷発(8:45)・・・登山口(9:00)・・・尾根分岐(9:38)・・・蕨山(10:45)・・・ランチ休憩(65分)・・・蕨山発(11:50)・・・藤棚山(12:15)・・・大ヨケの頭(12:47)・・・小休止(5分)・・・金毘羅神社跡(13:38)・・・さわらびバス停着(14:10)/ さらわびバス停発(14:16)→→→飯能駅着(15:00)

総歩行距離:約10km
(記号:・・・徒歩, →→→バス)

標識も多く立っているので、間違えやすい箇所はほぼありません。往路は岩場の急登が続いてなかなか手強いです。復路は広く気持ちよい尾根歩きを楽しめますが、距離が長い!全体的に「歩いたなぁ~」と手応えのあるコースです。逆回りにすると、下りが急になるので、私としては、名郷バス停から登る今回の周り方をおすすめします。

蕨山 バス停
<蕨山ハイキングマップ>

蕨山コースの見どころ:山歩き日記

それでは、冬らしく空気が澄んだある晴れた日に、私が実際に登ったルートに沿ってたどってみましょう。出発地点は、西武池袋線の飯能駅です。西武池袋駅から約50分~1時間で飯能駅に到着します。

埼玉県 飯能駅 バス停

飯能駅では北口に出て、バス停「3番乗り場」から乗車します。

埼玉県 飯能駅 国際興業バスの時刻表

飯01系統「名郷行き」7:40発に乗車します。

埼玉県 国際興業バス

飯能といえば・・・漫画『ヤマノススメ』ですね。バスにもペイントされていました。

蕨山 看板

名郷バス停で出発前の記念撮影。今回は、日本百名山の8割以上を踏破したI氏と自転車も自在に操るN氏と私からなる「チームおやじ」3人がメンバーです。名郷バス停にはトイレもあります。杖も準備されているのが嬉しいですね。

蕨山

名郷バス停から林道を20分くらい歩き、登山道に入ります。靴の紐をしっかり締め直し、渓流を渡っていざ蕨山!

蕨山

案内マップにも書いてありましたが、いきなり急登が続きます。標高差約700mを一気に登っていきます。

蕨山

蕨山 登山道

台風の爪痕でしょうか。倒木が痛々しいです。自然の恐ろしさを改めて思い知らされます。

蕨山 登山道

ひたすら登れ登れの道を越えると、尾根に出ます。

蕨山 登山中

尾根に出ると周りの視界も開けて気分も上々です。

蕨山 尾根道
<尾根道から下界を見下ろす>

蕨山 看板
<危険、歩行注意の看板>

尾根道は気持ちいいですが、道は細く、景色に見とれてうっかり足を滑らせたら、滑落して真っさかさまです。足取りは慎重に。

蕨山 登山道

蕨山は岩場が多い山です。私個人的には、木段や階段より岩場の方が歩きやすいです。段は自分の歩幅に合わないと歩きにくく、疲れるからです。

蕨山 岩場

「これより岩場」って・・・これまでも岩場ありましたよ、この先どうなるの~

蕨山 登山道

あわてないで、一歩ずつ足場を確かめながら登ると、岩場は意外に大丈夫です。

蕨山 登山道

せりあがる岩を見上げる、おやじ1号&2号(笑)。コースレベルとしては初級~中級ですが、なかなか手ごわい山です。この登山ルートの登りは北斜面なので冬場は凍結しやすいです。アイゼン必須。積雪時は、登りはともかく下りにする(今回の逆ルート)のは避けた方が無難でしょう。

蕨山 岩場

岩場が好きな人には堪えられないコースでしょう。

蕨山 登山道

ここでひといき。登ってきた道を振り返ってみます。どうです、この景色、いいと思いませんか?蕨山は写真映えする風景にたくさん出会えるのも魅力です。

蕨山 木々

新緑もいいですが、冬枯れの木々も素敵です。(私の年齢がそう感じさせるのか・・・)

蕨山 登山道

さあ、もうひと踏ん張り。

蕨山 山頂

本日のピーク蕨山山頂(1,033m)に到着です。

蕨山 山頂 眺望

360度眺望というわけにはいきませんが、遥か群馬の浅間山、榛名山、赤城山と、日光白根山、男体山などを望むことができます。

蕨山 下山道

山頂でたっぷり1時間の昼ごはん休憩を取った後、下山します。蕨山の魅力はこの下山路にもあります。

蕨山 下山道

広い尾根道がふんだんに現れます。他の山でこれだけ解放感のある山道はなかなかないのではないでしょうか。

蕨山 木々

往路の狭い道とは対極の安心して歩ける道です。

藤棚山 看板

途中、藤棚山頂(920.2m)を通過します。名前は素敵ですが、特になんということはない山(失礼!)でした(笑)

蕨山 下山路

蕨山の下山路はフラットな道と、小さなアップダウンを繰り返す、変化に富んだ道です。

蕨山

蕨山

木々は植林された人工林ですが、登山者のためか、道を歩きやすいよう、伐採されていました。

蕨山 下山道

木漏れ陽の中の道も心地よいです。ひんやりとポカポカが同居する、冬の低山ならではの感触です。

蕨山 道中

名栗湖をはさんで向かいの山々を見はるかします。

蕨山 眺め

向こう側に見えるは、このエリアのもうひとつの名峰「棒ノ嶺」だと思います。そこも沢登りが楽しめるとても素敵な山です。

蕨山 看板
<大ヨケの頭>

面白い名前です。奥武蔵にはユガテ、顔振峠などユニークな名前が多いです。

蕨山 金毘羅神社跡
<金毘羅神社跡>

埼玉県 山道

登山路の終点「さわらびの湯」バス停に到着です。下りは気持ちよく広い尾根道歩きを堪能できますが、距離が長い!休憩無しで2時間20分かかりました。白状すると、後半少し飽きました(笑)

さわらびの湯 バス停

下山後、さわらびの湯バス停のマップの前で「はい、ポーズ!」

奥武蔵 バス停

さわらびの湯バス停発14:16発で飯能駅に戻ります。ほんと言うとここには「さわらびの湯」という川沿いの野趣あふれる素敵なお風呂があり、ここで汗を流したかったのですが、残念ながら今は休業中です。

国際興業バス

復路も同じく国際興業バス(『ヤマノススメ』のペイント)です。

奥武蔵 温泉

さわらびの湯に入れなかった私たちを神様は見放していませんでした。飯能駅北口から徒歩約10分のところに「奥むさし旅館」があり、ここは日帰り入浴を受けてくださいます。

奥武蔵 温泉

決して大きなお風呂ではありませんが、ややぬるめのお湯が身体を山で疲れた身体を癒してくれます。駅前立地で600円、さらにタオル付きは格安です。

>>>奥むさし旅館の公式サイトはこちら

蕨山の魅力まとめ

蕨山登山ルートの特徴をおさらいすると、以下の4つです。

  • 広々とした尾根歩きを楽しめる下山道が最大の魅力
  • 道中、写真を撮りたくなる、絵になる風景が多い
  • 往路の岩場の急登は歩き応えがあり、山歩きをした~という達成感が得られる
  • バス便利用は、イマイチですが、飯能駅が起点なので、下山後のスケジュール(飲み会・・・もとい反省会)が組みやすい

奥武蔵 名栗湖エリアの名峰「蕨山」と「棒の折領」は、昔からクライマーに愛されていると評判、という意味がとてもよくわかりました。おすすめです。

それではまた!シンジーノでした。低山、サイコー!

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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