たびこふれ

それぞれに個性的なニューヨーク市の5つの区

記事投稿日:2021/03/13最終更新日:2021/03/13

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ニューヨーク市は、マンハッタン区、ブルックリン区、クイーンズ区、ブロンクス区、スタテンアイランド区の5つの行政区から成ります。それぞれに全く異なった特色があり、各区には選挙で選ばれた区長がいます。

今回は、5つの区のそれぞれの特徴について紹介します。

目次

マンハッタン

アメリカ Top of the Rockから見るセントラルパーク
©NYC&Company

皆さんがよくご存じのタイムズスクエアやセントラルパーク、エンパイアステートビルがあるのはマンハッタン。ニューヨークと言えば、みんなここを思い浮かべることでしょう。

ニューヨークの経済、行政、文化の中心地であるマンハッタンは、世界の経済、メディア、エンターテイメントの中心とも言われています。5区の中でもっとも人口密度が高く、ニューヨーク証券取引所で有名なウォール街があるロウアーマンハッタン、イタリア料理店が並ぶリトルイタリー、チャイナタウン、イーストビレッジ、グリニッジビレッジ、セックス&ザ・シティで有名になったミートパッキングディストリクト、ギャラリーが並ぶチェルシー、国連本部があるミッドタウン・イースト、タイムズスクエアや劇場街があるミッドタウン・ウエスト、アップタウン、ハーレムなど、それぞれ特徴のある数々の小さなエリアに分かれています。

人気エリアも、時代とともにどんどん変わっていきます。特に最近では各所で高級化が進み、以前は家賃が安く治安が悪く、住民以外誰も行かなかったエリアに新しく高層ビルが建ち、家賃が高騰。お洒落なレストランやショップが増えて、歩く人々の層もすっかり変わってしまうということが短期間に起きています。

ブルックリン

アメリカ Dumboからみるブルックリンブリッジ
©NYC&Company

ブルックリンは、市内5区の中でもっとも人口が多い区です。2020年の調査では、人口264万8403人と報告されています。名称は、オランダの町、ブルーケレン(Breuckelen)に由来します。

マンハッタンとは、ブルックリン橋、マンハッタン橋、ウィリアムズバーグ橋、バッテリー・トンネル、地下鉄などでつながっています。

昔から、ブルックリンといえば、コニーアイランドのボードウォークと遊園地、ビーチ、水族館で有名でした。コニーアイランドには、ホットドッグ大食い競争で有名なネイザンズの本店があり、大会もここで行われます。

数年前から、クールな町の代表格のように雑誌でも取り上げられるようになり、観光客に大人気となったブルックリン区も、一昔前までは、ブルックリンハイツのほんの一部の高級住宅地などを除き、家賃は格安で治安が悪く、あまり行きたくない町でした。ところが一気に高級化が進み、お洒落なお店がたくさんオープン。アーティストやセレブも移り住み、ニューヨークの流行の震源地と言われるようになりました。

人気エリアは、ウイリアムズバーグやダンボなどのマンハッタンに近い川沿いエリアに集中していますが、バークレイズセンター周辺はイベントのある日には人々でいっぱいになり、アートの町ブッシュウィックや、ちょっとアクセスが悪いけれど個性的で楽しいレッドフックなど、その他のエリアへの人気も高まっています。

クイーンズ

アメリカ USTA National Tennis Center
©NYC&Company

クイーンズは、ニューヨーク市への空からの玄関口。ジョン・F・ケネディー国際空港とラ・ガーディア空港があります。日本からニューヨークを訪れる方が、先ず第一歩を踏むのが、ここクイーンズ。

ニューヨーカーの中でもブルーカラー層にファンが多いと言われる大リーグ球団メッツのシェイスタジアムと、そのお隣の全米オープンテニスが開催されるUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターも、クイーンズにあります。

結構大きなチャイナタウンもあり、クイーンズと言えばアジア系が住む町というイメージがあります。マンハッタンのハドソンヤード、タイムズスクエア、グランドセントラル駅とクイーンズのチャイナタウンがあるフラッシングを結ぶ地下鉄7番線は、オリエンタルエクスプレスと陰口をたたかれるほど、中国人を中心としたアジア系の乗客がいつもたくさん乗っています。しかし今では、イースト川沿いの以前は何もなかったロングアイランドシティに立派な高層ビルが建ち並び、アストリアには美味しいレストランがたくさんできて、マンハッタンに近いエリアはすっかりイメージチェンジに成功しました。

ブロンクス

アメリカ Bronx Zoo
©NYC&Company

ブロンクス区といえば、ヤンキースタジアムとブロンクス動物園、ブロンクス植物園があり、ヒップホップ発祥の地として有名です。リバーデールやぺラムベイ、ぺラムガーデンなど、高級住宅街もありますが、治安が悪く、荒廃したビルが今も並ぶサウスブロンクスのイメージの方が強烈です。再開発が進められてはいるものの、クイーンズやブルックリンと比べると高級化もそれほど進まず、長年にわたり変化の乏しい区です。昔はブルックリンとブロンクスには似たようなイメージを持っていましたが、どんどん進化していくブルックリンに少し遅れをとってしまったようです。

日本人観光客にはあまり馴染はないですが、ニューヨークの第2のリトルイタリーといわれるアーサーアベニューや、フィッシュマーケットのあるハンツポイント、夏になればシーフードレストランへ向かう車で渋滞するシティーアイランドなど、地元民からの人気が高い面白い場所もいくつかあります。アクセスが不便なところが、観光客を呼び寄せることのネックになっているのでしょうか。

スタテンアイランド

アメリカ Staten Island Ferry
©NYC&Company

スタテンアイランドと言われても、ピンとこない人も多いことでしょう。

ここには、大リーグ球団ヤンキースの2軍、スタテンアイランド・ヤンキースの球場があって、松井秀喜さんが非常勤でコーチをしていたこともありました。

スタテンアイランド行きフェリーに乗って、自由の女神を無料で見ようというアイデアが、ガイドブックによく載っているので、それでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、スタテンアイランド自体は、あまり観光客が訪れる場所ではありません。自由の女神を見るためにフェリーに乗っても、そのままとんぼ返りする観光客がほとんどのようです。ニューヨーカーにとっても、テレビのリアリティー番組の影響で、マフィアの家族が住む町のようなあまり良くないイメージが定着してしまっています。

2012年に、フェリー乗り場があるセント・ジョージに、高さ190メートルの大きな観覧車を建設してスタテンアイランドに観光客を呼び込もうという計画が発表されましたが、市政府からの支援の欠如と資金不足を主な理由に、2018年に計画がキャンセルとなりました。その後、民間の資金で小さめの観覧車を作るという話も出ていましたが、その計画も今ではどうなったことやら。

訪れるべき魅力的な場所がないことと、地下鉄やバスで気軽に行けないところも、スタテンアイランドに人気が出ない理由でしょうね。そういえば、昔は、フェリーは有料でしたが、今は無料になっているのも、人を呼び込もうというのが目的なのかもしれませんね。

以前はニューヨーク市の5区の違いも、もっとはっきりしていたのですが、どんどん高級化が拡大していき、各区のもつイメージも少しずつ変わりつつあります。コロナの影響で、たくさんのお店や施設が潰れたことや、マンハッタンから富裕層が郊外に引っ越していったりと、まだ今後も色々な変化がみられることでしょう。

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