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コロナでどう変わった?エティハド航空 成田―アブダビ便搭乗記
アラブ首長国連邦アブダビ国営航空エティハド航空は、新型コロナウイルス流行前は中部国際空港―アブダビ(北京経由)便を週4便、成田空港―アブダビ便を毎日運行していましたが、一時期の臨時便を除きすべて運休となっていました。
現在は、成田空港―アブダビ便を週に3便、日・水・金に運航しています。今回、所用で日本へ一時帰国し、1年ぶりにエティハド航空便に搭乗しましたので、このコロナ禍でどのように変わっていたかをお伝えできればと思います。
※筆者が搭乗したのは2020年12月末です。最新の情報は必ずエティハド航空HPで確認してください。
目次
搭乗前には必ずPCR検査!
このコロナ禍で、各航空会社様々な対応をしていると思いますが、エティハド航空は、全世界の中で唯一、出発地に関係なく全てのエティハド便搭乗者に、PCR検査を義務付けています。成田から飛ぶ場合は、フライトの96時間前からフライトまでの間に、PCR検査を受けて陰性証明をもらう必要があります。
エティハド航空と提携している病院・施設がHPに一覧で載っていますので、その中から予約をして、検査を受けるのが確実です。陰性証明は、筆者の場合は検査翌日の午後に受け取ることができましたが、施設によってはもっと時間がかかることもあるので、ギリギリでなく余裕を持って受けることをオススメします。
陰性証明は、英文もあると安心ですが、日本語のみでも問題はなさそうでした。チェックイン時に提示しますが、提出の必要はなく自分で保管しておきます。また、鼻の粘膜での検査でも、唾液による検査でもどちらでも良いようです。筆者は唾液検査で問題なかったです。
ちなみにアブダビからのフライトには、チケット代にPCR検査代が含まれていますが(2021年3月末まで)、アブダビ以外からのフライトは自腹での検査になりますのでご注意を。
チケットに、コロナ対応の保険が含まれる!
エティハド航空のチケットには、出発日から31日の間に、居住している国以外で新型コロナウイルス陽性の診断を受けた場合に、必要な医療費や隔離等にかかる費用をカバーする保険が含まれています(こちらも2021年3月末まで)。万が一旅先で感染してしまっても費用の心配をしなくていいのはありがたいですね。
アブダビでは、日本からの到着客は到着後のPCR検査の結果いかんに関わらず、10日間の自宅・ホテル等での隔離が必要です。アブダビに自宅がない場合のホテル代などは、陰性の場合カバーされないのでそちらはご注意ください。
成田空港の様子
エティハド航空のアブダビ便が、以前の夕方発から21時発に変更になっています。これが臨時の措置なのか、ダイヤの変更なのかは分からなかったのですが、この21時のフライトに合わせて18時頃成田空港につくと、すでに他のフライトはほとんど飛び立っており、かなりがらんとした空港でびっくりしました。
成田空港の店舗・免税店なども休業・営業時間の短縮をしている関係で、エティハド航空便に搭乗する際は、出国前のエリアにあるコンビニエンスストアしか開いていないという気持ちで行くのが良さそうです。一部高級ブランドの免税店舗は、電話で事前に予約をしておけばフライトの時間に合わせて開けてもらえるようですが、普通のお土産屋さんなどは17時前後で閉まってしまうので、お土産は事前にしっかり購入しましょう。出国後エリアでも、自販機で飲み物やお菓子などは購入できました。
機内でのコロナ対策
出迎えてくれるクルーはガウン・マスク・手袋・ゴーグルと完全防備です。座席にセットされているものは安全のしおりとエチケット袋のみで、毛布・まくら・イヤホンはクルーから直接、人数分だけ配られるようになっていました。
また、搭乗者にはマスク・手袋・ハンドサニタイザーが入ったこのようなパウチが配られました。このご時世、皆それぞれ感染対策用品は持ち歩いていると思いますが、改めて密室で長時間過ごすことに対する意識も芽生えます。
やはり機内もガラガラ...ですが、案内VTRに出てくるクルーも感染対策バッチリの様子です。
基本マスク着用、不必要な離席を控える、トイレは蓋を閉めて流すなど、注意事項がアナウンスされたり、注意書きとして書かれています。
サービスは?
機内誌・機内販売などの冊子はポケットにはセットされておらず、エンターテイメントシステム上で閲覧できるようになっています。
また、飲み物サービスもアルコールを含め行われていました。
軽食は、袋でパックされたマフィンが配られ、食事は全てきちんとカバーがかけられたまま配膳されましたが、内容は以前と変わらない気がします。
<カバーがかけられたまま配膳され、安心です>
チキンカレー、美味しくいただきました。
なるべく旅客がうろうろしないようにでしょうか、フライト中飲み物などもこまめに聞いていたように思います。
アブダビ到着後の流れ
到着後、クルーの指定に従って降機する旨が最初にアナウンスされていましたが、筆者の搭乗フライトは旅客数が少なすぎたこともあり皆で一斉に降りました。降りると、入国審査の前にPCR検査場があります。ソーシャルディスタンスを保って順番に並び、係員の指示に従って検査を受けます。こちらの検査は鼻の粘膜です。
検査結果は、携帯電話にSMSで来るようになっています。日本からの到着客の場合、PCR検査を受けた後、結果を待たずに入国することができますが、入国審査後、荷物を受け取り到着ロビーに出る直前に時計型のGPSを一人ひとりつけられて、到着翌日より起算して10日間GPSで管理されながらの隔離を行わなければなりません。
こちらがGPS内蔵時計。特別なネジで留めてあるため、外すことはできません。が、筆者は装着がゆるくシャワーを浴びた時に抜けてしまいました...何かあってはいけないので、再びはめなおして外れないように注意していました。
検査を受けたのが朝6時頃、その後自宅に移動し翌日(隔離1日目)午後に携帯電話にSMSでPCR検査の結果が届き、陰性だったので引き続き自宅にて隔離です。ゴミ捨て以外は外に出ることなかれという厳しいもので、食料はデリバリーとネットスーパーでの調達でした。そして隔離8日目に、再度PCR検査を受けに指定された場所に行き、9日目に検査結果が出て陰性でしたので、10日目にGPS内蔵時計を外しに行く手続きをして、晴れて自由の身となりました。
まとめ
エティハド航空のフライトは、クルーと旅客双方の安全に配慮された、非常に安心感あるものでした。
受けなければいけないPCR検査の回数も多く、隔離も日本に比べるとかなり徹底したもので、全体の流れを見ると厳しく感じられるかもしれません。けれど、その分やはり安心です。
最後に、1日も早く、新型コロナウイルス流行がおさまり、以前のように自由に旅行できるようになることを、心より祈っています。
エティハド航空HPには、保険や到着後の流れについて詳しく書いてあります。最新の情報は必ず公式HPで確認してください。
エティハド航空HP:https://www.etihad.com/ja/
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misako
- 国際線キャビンクルーを経て、夫の海外赴任に伴い2017年12月よりアラブ首長国連邦アブダビ在住。3歳1歳の男子達と共に、バタバタと過ごす毎日。趣味は旅行と、美味しいおやつを食べること。