アメリカで体調を崩した時に頼りになる「ドラッグストアで買える薬」

旅行中は環境の変化やホテルの空調、ハードスケジュール、暴飲暴食などで体調を崩すことがよくあります。海外旅行保険に入っていれば良いのですが、入っていなければアメリカの医療費はびっくりするほど高いです。また、英語がうまく話せなければ病院へ行くのを躊躇してしまいますよね。

大した症状でない場合は市販の薬に頼ってみるのも一つの手です。処方箋がいらない市販の薬の事を英語ではOTC(Over the counter)ドラッグと言います。ドラッグストアに行けばだいたいの薬は揃っていますが、売り場が広いのでどこに何があるのか探すのも大変。また、英語がわからなければどれが何の薬だかわからなくて困ってしまうことでしょう。そこでそれぞれの症状に合わせたお薬をいくつか紹介します。

目次

胃薬

アメリカのステーキやピザ、ハンバーガーが美味しいからといって、ついつい食べ過ぎてしまい胃もたれやむかつきをおこした場合、胃薬を飲んで対処しましょう。

アメリカでもっとも代表的な胃薬は胃酸を中和する「ペプトビスモル(Pepto-Bismol)」。リキッドタイムや錠剤、噛み砕いて飲み込むタイプのものなど色々な種類があります。色があまりにもどきついピンクなので身体に悪そうなイメージがありますが、とてもよく飲まれているお薬です。

アメリカ 胃薬 ペプトビスモル(Pepto-Bismol)

胃酸の分泌を抑える胃薬としてはペプシドAC(Pepcid AC)などがあります。

下痢止め

アメリカの下痢止め薬の代表格は「イモディウム(Imodium)」。

アメリカ 下痢止め イモディウム(Imodium)

胃薬としても紹介した「ぺプトビズモル(Pepto-Bismol)」は下痢にも効果がありますが、妊娠されている女性は「ぺプトビズモル」や「ロモティル(Lomotil)」は避けて下さい。妊婦さんが服用しても安心な下痢止めは「カオペクテイト(Kaoprctate)」です。

但し、ウイルスや菌など感染性の下痢の場合は、ウイルスや菌を体外に出してしまう必要があるので、下痢止めは飲まず、脱水症状をさけるために水分をこまめに摂って下さい。

便秘薬

「ミララックス(MiraLAX)」は、副作用がほとんどない体に優しい便秘薬です。

日本でもミルマグとして販売されている「ミルク・オブ・マグネシア(Milk of Magnesia)」は、腎臓が弱い人は要注意。

頑固な便秘には大腸に直接刺激を与える「ダルコラックス(Dulcolax)」や「エックス・ラックス(ex-lax)」がよく効きます。

アメリカ 便秘薬 ミララックス(MiraLAX)

解熱剤・鎮痛剤

頭痛や筋肉痛、発熱が起きた際に服用する解熱剤・鎮痛剤には日本でもお馴染みの「バイエル(Bayer)」のアスピリンや「アドビル(Advil)」、「タイレノール(Tylenol)」など種類が色々あり、よく効きます。その中でも比較的胃腸に優しいといわれているのは「タイレノール(Tylenol)」です。

アメリカ 解熱薬 鎮痛薬

風邪薬

咳、鼻水、鼻づまり、発熱、頭痛などの風邪の諸症状を抑える総合感冒薬には「コンタック(Contac)」や「ナイクィル(NyQuil)」、「ミュシネックス(Mucinex)」などがあります。「ナイクィル(NyQuil)」は夜用で眠くなるので気を付けて下さい。昼間に服用する場合は、眠くならない昼用の「デイクィル(DayQuil)」があります。これらにも錠剤や液体などの種類があります。

風邪薬

アメリカには、粉をお湯で割って飲む「セラフル(Theraflu)」という風邪薬もあります。子どもの頃にお母さんが作ってベッドまで持ってきてくれるような昔ながらの風邪薬。これが結構おいしいのです。しかし、ホテルに滞在している場合などお湯がない場合にはちょっと不便ですね。

アメリカ 風邪薬 セラフル(Theraflu)

綿棒についた液体状の薬を鼻の穴の内側に塗る「ザイカム(Zicam)」は、風邪の初期にとてもよく効きます。鼻の穴の入口から1センチぐらいまで綿棒を入れて、鼻の内側にクルクルっと塗ります。塗る作業は、まるで看護師さんになったようで楽しいです。あまりにも入口近くに塗ると、乾いて固まった時鼻くそに見えてしまうのでご注意。

アメリカ 風邪薬 ザイカム(Zicam)

熱がなく咳や鼻水だけなど、症状が限られている場合は総合感冒薬でなく、症状に合わせた薬を飲むだけで十分です。両方飲んでしまうと、重複した成分により過剰摂取になりかねないので気をつけましょう。用量についてもよく気をつけて下さい。

アレルギー薬

くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどアレルギー症状が出るとせっかくの旅行も台無しに。アメリカでは、日本と違ってアレルギーの季節は春だけではありません。年中なんらかのアレルゲンに悩ませられている人が多いので、アレルギー薬も豊富にあります。日本でも売っている「アレグラ(Allegra)」や「クラリティン(Claritine)」などは有名ですね。Non drowsyと書いたものが眠くならないタイプのものです。

アメリカ アレルギー薬

耳垢除去薬

これは別に旅行中の方が必要になるとは思いませんが、珍しいので紹介します。

日本の薬局には何故か売っていない、耳垢除去薬です。アメリカにはこんなに色々な種類が売っているのですが、日本では見たことがありません。これは、片方の耳を上にして横になり液を数的ポタポタと耳の中に垂らして使います。耳に液を入れてから数分待って、スポイトのようなもので耳の中を水でジャブジャブ洗うというもの。片耳ずつ洗います。本当にこれで綺麗に耳垢が取れるのかはわかりませんが、液を耳の中に垂らすとじゅわじゅわじゅわと泡の音がしてなんとなく効いているような気がします。

このコーナーには耳垢除去薬だけでなく、耳鳴りの薬や耳痛の薬、水泳の後にドロップして耳の中を乾かす液や耳の中専用のドライヤーなども並んでいます。

アメリカ 耳垢除去薬

滞在先の近くにドラッグストアがない場合は、店先に果物や花を並べて売っているデリに行ってみましょう。レジの後ろの棚に胃薬やアレルギー薬など、簡単な薬が並んでいることがありますのでチェックしてみて下さい。

アメリカの市販のお薬を紹介しましたが、一番良いのはやはり出発前に日本で海外旅行保険に加入すること。また、いざという時のために飲みなれた日本のお薬を持参することですね。手荷物検査で見られて質問を受けることもあるので、既に病気を患っていて飛行中に必要な場合を除き薬品類はスーツケースに入れた方が無難です。

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ナツコ・H

世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。

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