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ウィーンのクリスマスマーケットをバーチャルツアー
目次
はじめに
ウィーンの夜が最も美しいこの時期、ロックダウンに伴い外出制限が敷かれているオーストリアですが、クリスマスの準備は着々と進んでいます。
11月上旬に旧市街の目抜き通りグラーベンで、恒例のクリスマスイルミネーションの飾りつけが行われました。例年、この大きなしずく型の照明を持ち上げて吊るす作業は、明るい未来を象徴するとされ、波乱万丈な2020年も、トンネルを抜ければ光が見えることを感じさせてくれます。
<グラーベン通りのクリスマスイルミネーションをクレーンで吊り下げる作業>
2020年のクリスマスマーケットは中止と発表されましたが、今回の記事では、例年のウィーンのクリスマスの様子を写真で紹介し、バーチャル・クリスマスマーケット巡りをお届けします。
※記事執筆は2020年12月2日、写真は一枚目が2020年11月、他は2010年~2019年に撮影したものです。
夜の旧市街を散策
まずは、ウィーンのへそと言われるシュテファン大聖堂と、その足元のクリスマスマーケットを訪れてみましょう。
<ウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂とクリスマスツリー>
<シュテファン広場のクリスマスマーケットの屋台の様子>
ここから北に、ローテントゥルム通りが伸びています。昔ウィーン市壁にあった「赤い塔」のある門がその名の由来ですが、イルミネーションも赤く、タワー型をしています。
<ローテントゥルム通りのイルミネーション>
照明取り付けの写真をご紹介したグラーベン通りは、夜に灯りが灯るとこんな風になります。この下を通って、次のマーケットを覗いてみましょう。
<グラーベン通りのイルミネーション>
アム・ホーフ広場の骨董クリスマスマーケットと、フライウング広場にある古風なクリスマスマーケットにやってきました。中世から市が建っていたこの広場のマーケットのテーマは、「昔ながらのウイーン」。おとぎ話に出てくるような雰囲気と、屋台の様子がよく似合っています。
<アム・ホーフ広場の骨董マーケット>
<フライウングの昔ながらのマーケット>
リンク大通りを横切ると、ウィーン最大規模の、市庁舎前広場のクリスマスマーケットがあります。観光客向けのため、屋台ではおみやげ物も多いですが、市庁舎の窓がアドベントカレンダーになっていたり、最近はアイススケート場が併設されたりと、ワクワクする雰囲気です。
<市庁舎前広場のクリスマスマーケット>
ここからさらに旧市街から離れると、地元民が好むツウ向けのマーケットが二つあります。まずは、旧総合病院、現ウィーン大学キャンパス内にあるクリスマスマーケット。広い大学の中庭に作られたこのマーケットは、まるで村のようにアットホームで親密な雰囲気で、地元の友達同士で集まるのにぴったり。
<旧総合病院・現ウィーン大学キャンパスのクリスマスマーケットは、村っぽい雰囲気満点>
ウィーン人に一番人気のマーケットが、アート地区シュピッテルベルクにあります。美術館やギャラリーの多い地域で、アーティストの作った一点ものが屋台に並び、アクセサリーなどのプレゼント探しにも最適。入り組んだ細い小路に沿って歩くのは、広場のマーケットとはまた違った、独特の雰囲気があります。
<シュピッテルベルク地区の小路の屋台>
ここからトラムに乗ってリンク大通りを移動し、美術史美術館前のマーケットと、MQ内のマーケットを横目に見ながら、カールス広場へ移動してみましょう。
カールス広場のマーケットは、手工芸品好きとファミリーに人気。広い敷地には、ウィーンから集まった手芸職人が腕によりをかけて作った、アクセサリーや木工細工などが並びます。また、本物のかわいい羊や豚がいたり、藁が積んであったりと、田舎風の演出が魅力。
<カールス広場のクリスマスマーケット>
ここから地下鉄で足を延ばすと、シェーンブルン宮殿のクリスマスマーケットへも便利。宮殿前の広場に大きなツリーが立ち、屋台が円を描くように囲む様子は、遠くから見てもロマンチック。
<シェーンブルン宮殿前のマーケット>
旧市街から地下鉄ですぐの、プラーター遊園地の冬のマーケットは、1月初旬まで営業しています。世界最古の現役観覧車の足元で、ハプスブルク時代のレトロな雰囲気を再現したコンセプトです。夜の遊園地で思いっきり遊べるのも、貴重な体験ですね。
<プラーターの観覧車を背景に、屋台が並ぶ>
まとめ
ウィーンのクリスマスマーケットのバーチャルツアー、いかがだったでしょうか?実際にマーケットに足を運ぶことができなくても、こうやってイルミネーションを見ていると、クリスマス気分が盛り上がって、少し気持ちが明るくなりますね。
※記事執筆は2020年12月2日、写真は一枚目が2020年11月、他は2010年~2019年に撮影したものです。
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ひょろ
- オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。