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グラブジャムーンだけじゃない!インドスイーツあれこれ
こんにちは、田澤ともきです。
11月はお祭りシーズン、観光シーズン、そして結婚式のシーズンです。インド最大のお祭りヒンズー教の「灯りの祭典」と言われているディワリ(ディパワリ)は11月14日(土)でした。
今年は、デリー市内ではお祭りの風物詩ともいわれる花火や爆竹が全面的に禁止とされるなど、コロナ対策、大気汚染対策がとられ、例年より静かなディワリを迎えました。
お祭りに欠かせないインドスイーツですが、種類が多い上にインドのスイーツショップは独特な買い方で初めてだと迷ってしまう事もあります。今日は人気のインドスイーツとショップ店内をご紹介します。
目次
スイーツショップは男の仕事場?
スイーツショップ、といわれるとかわいらしい女性が店員さんがいるイメージを持ってしまいますが、インドのスイーツショップは主に男性が働いています。
男性が社会の中心になっているインドは、ケーキ屋さんや、パン屋さん、スイーツショップでも常に男性が8割以上います。ミタイーは宗教的にも縁起がよく、流行がないため安定した仕事の一つなのです。
もともとヒンズー教の神様のお供えものとして作られてきた「ミーターイー(ヒンディー語で甘いお菓子)」はもともと神話にもでてくるぐらい古いものです。特に牛を神様として崇めているので、牛乳や乳製品は縁起のいい食べ物です。
ディワリと呼ばれるインド全土でお祝いがある季節や、お祝い事があると職場や近所の人に甘いものを振舞います。甘いものは伝統的なミタイーはもちろんですが、最近ではクッキー、チョコレートなどバラエティー豊かにそろえられています。
甘いものは幸せを運んでくると言われる事から、この風習が始まったインドスイーツ。その甘さは人によっては、それ以上食べられないという人もいるぐらい激甘です。
しかし、中には口にあうものがあるんです!私のおすすめインドスイーツをご紹介します。
日本人に一番合うかも?カジューバルフィー
インド在住の私で、もらってうれしい縁起物スイーツの第一位はこれです。ひし形と上にはった銀紙が特徴のカジューバルフィー。ヒンディー語ではカジューカトリとも呼ばれています。バルフィーというお菓子はいろんな材料でつくられていて、その中でもこのカシューナッツで作られているのがおすすめです。
練り菓子のような食感で、もちろんスイーツなので甘いのですが、くどさがなく、後をひきません。インドで日本茶のセレモニーを行ったイベントがあり、お茶の先生がお茶請けにと選んだインドスイーツがこのカジューバルフィーです。
インド中どこにいってもあります。デリー空港にも売っていますので、お土産にぜひどうぞ。
牛乳好きにはたまらない!ラスマライ
乳製品好きが一度食べたら、はまってしまうと思うのがこのスイーツです。牛乳を原料としたスイーツはいろいろありますが、このスイーツは、お店によって味が違うのでインド人に評判のいいお店を聞くのがいいでしょう。
ヒンディー語で、ラスは「新鮮な」、マライは「クリーム」という意味があります。
カッテージチーズを丸めたものを砂糖漬けし、その後にサフランやアーモンドを砕いたミルクシロップに浸したものを冷やして食べます。チーズを作る工程で、ヨーグルトやパニール(インドのチーズ)も作る事ができます。
西ベンガルや隣のバングラディシュのスイーツが発祥と言われていますが、今はインド中で食べられます。ミルクシロップにサフランがはいった少し黄色い「ケサ―ルラスマライ」を見つけたらぜひ挑戦してみてください。
野菜もスイーツ?パルワル
インドで見かける夏野菜で、パルワル(Parwal,parbal)という小さなウリのような野菜があります。インドではウリ科の野菜の種類が豊富です。料理では、細かく切って炒めたり、中にナッツやスパイスを詰めて焼いたりして食べます。
野菜を甘いシロップで煮込むスイーツはインドではよく見かけます。パルワル(パルマル)もその一つ。このお店は、中にミルクペーストを詰めています。歯触りのしっかりしたナスを甘いシロップで煮込んだような味です。
他にもペタと呼ばれる冬瓜を砂糖づけにしたスイーツも有名です。特にタージマハルがあるアグラでの名産といわれているアグラペタは肉厚で柔らかく歯ごたえがあって美味しいと言われています。
素材の味はシンプルな瓜なので、いろんな方法で食べられています。料理にもスイーツにも使われるのは、豆やセモリナ粉が多いです。
口の中でほろほろとけるソアンパプディ
ウッタルプラデッシュ州発祥のスイーツと言われ、ソアンパプディと呼ばれるスイーツ。綿あめが重なったようなサクサクとした歯触りが特徴です。
ベサン粉と呼ばれる豆の粉、ギー、砂糖、牛乳、カルダモンでつくられ、シンプルですが、非常に手がこんでいるスイーツです。水あめ状にした砂糖と牛乳とギーのペーストを何度も何度も練りつづけ、糸状になるまで練り上げます。そこにベサン粉とギーのペーストを追加し、さらに練り上げていきます。
男の人が4人がかりで練り上げるソアンパプディのレシピがYoutubeでも紹介されています。ハルディラムなど有名お菓子メーカーでは必ず作られていますので空港や観光地で「Soanpapdi」の文字を見かけたらトライしてみましょう。
インドスイーツまとめ
インド人は辛いものが大好きというイメージがある思いますが、全く逆の「甘さ」についても、激しく甘いものが大好きです。
グラブジャムンやジュレビなど定番スイーツもおいしいですが、甘すぎて食べられない人も多いのではないでしょうか。
その点、ここで紹介したスイーツは日本人の口にあいますので、どうぞ試してみてください。地元のスタッフにどれがおいしいか聞いてみるのもいいと思います。きっとお気に入りのスイーツを教えてくれます。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。