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いくつ分かる?旅行したら食べたいフランス料理の名前と意味を12個解説!

記事投稿日:2020/11/07最終更新日:2020/11/07

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出典:Photo by Sebastian Coman Photography on Unsplash

フランスといえば、美食の国というイメージを思い浮かべる方も多いのでは?またフランス料理というと、上品でおしゃれなイメージがありますが、具体的な料理の名前や由来まで知る機会は少ないかもしれません。本場のフランス料理をより深く堪能するなら、それらについて知っておくと役に立つ機会もあるはず。

そこで今回は、フランス・パリに長期滞在した経験のある筆者が、フランス旅行の際に食べたい料理と、現地で親しまれるソースも含めながら12個厳選し、それぞれの名前の由来や歴史、特徴などを紹介していきます。日本で聞き慣れたフランス料理でも意外と由来は知られていないものや、日本ではあまりメジャーでないフランス料理までチョイスしていますよ。

いつかは本場のフランス料理を堪能するために旅行する予定の方は、もちろん、国内で本格的なフレンチレストランをもっと楽しみたいという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

<1. フランス料理の名前と由来、いくつ知っていますか?>

<2. 旅行したら食べたいフランス料理の名前と由来:定番編>

<3. 旅行したら食べたいフランス料理の名前と由来:家庭料理編>

<4. 旅行したら食べたいフランス料理の名前と由来:ソース編>

1. フランス料理の名前と由来、いくつ知っていますか?

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<写真はイメージです。Photo by Pixabay(CC 0)

フランス料理には、日本語や英語とは異なる響きのフランス語が使われていることから、なかなか料理の名前の由来をイメージしづらいことが多いのではないでしょうか。とはいえ、日本でも定着したフランス語からイメージしていけば、他の料理の名前や由来も理解しやすくなります。

最初の項目では、フランス料理と聞いて思い浮かべることが多いであろう、「フランス料理は名前が長い」、「フランス料理の単語は日本人には馴染みが薄い」というイメージについて、実際のところを解説します。フランスの食をさらに幅広く、文化的な側面からも解像度を高めて楽しんでみましょう!

1.1 フランス料理は名前が長い?

フランス料理というと「~の~風、~を添えて」といった、ひたすら長い名前をイメージする方が多いかもしれません。しかし、こうした長い名前になるのものは、料理単体ではなく「産地と材料、どのような料理工程や構成か、どの地域で生まれたレシピか」を表した、コースメニューなどの創作料理であることが多いのです。

実際に、フランスの高級レストランでもそうした料理は見られるものの、安価なビストロでは比較的短く、わかりやすくて簡単な名称もあります。また、「ニース風サラダ」のように短い名前であっても、フランス南部にあるニースという土地の伝統的なサラダということを端的に示しています。

では、フランス人であれば書かれている内容を全て理解できるかというと、そうでもないようです。まず、そもそも正式な名称が定まっておらず長い記載が必要な料理もありますし、そのレストランやシェフの新作レシピとして長い名前になっていることもあるため、フランス人でもウェイターに料理の詳細を質問することがあります。

1.2 日本にも定着したフランス料理の名前

フランス料理は長いことに加えて単語も難しい、というイメージがあるかもしれませんが、実は日本に定着したものも複数あります。そのうちのいくつかは、次の項目以降でその意味や由来を詳しく解説していますよ。まずはこのリストを見て、「フランス料理やお菓子の名前は意外と身近なのかも?」と感じてみてくださいね。

日本に定着したフランス料理(一部お菓子)の名称例:

  • オムレツ(Omlette)
  • スフレ(soufflé)
  • ラタトゥイユ(ratatouille)
  • ポトフ(pot-au-feu)
  • タルト(tarte)
  • クレープ(crêpe)
  • パフェ(parfait)

2. 旅行したら食べたいフランス料理の名前と由来:定番編

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<あのチーズ料理もフランス語の名前です。※写真はイメージです。Photo by Pixabay(CC 0)

最初の項目は定番の料理から。日本のフレンチレストランなどでも出されているメニューを集めていますので、国内で見かけることも多いと思います。

2.1 ブイヤベース(Bouillabaisse)

ブイヤベースは、南フランスのマルセイユ発祥といわれており、タイのトムヤムクン、中国のフカヒレスープと並び、世界三大スープのひとつとされています(編集部註:諸説ありロシアのボルシチも世界三大スープに挙げられ、三大と言いつつ4つ存在しています)。

フランス語のbouillir(ブイイール / 煮込む)とabaisser(アベセ / 弱める)を語源とした料理で、港町マルセイユで漁師たちが売り物にならなかったり売れ残ったりした魚を煮詰めた料理が、ブイヤベースの成り立ちとなりました。つまり、日本で言うところの漁師鍋や寄せ鍋にあたります。なお、トマトを用いるようになったのは、フランスにトマトが伝播した17~18世紀頃となり、比較的最近のことなのだそう。

小さな魚を丸ごと煮詰めながら魚の旨味を引き出し、トマトやサフランなどの香辛料、パセリやローズマリーなどのハーブ類で味付けをするのがブイヤベースの基本。レストランでブイヤベースを提供する際は、魚を盛る皿とスープ用の皿が分けられ、魚はスタッフが目の前で取り分けてサーブするといったルールがあります。

2.2 スフレオムレツ(L'omelette soufflee)

スフレオムレツは、フランスの人気観光名所・モンサンミッシェルのレストラン「ラ・メール・プーラー(La Mère Poulard)」が発祥といわれています。創業した1888年当時、交通機関が未発達のなか、命がけでモンサンミッシェルを訪れる巡礼者の疲れを癒すために、スフレオムレツを提供し始めたのがはじまりとされています。卵をメインにしたシンプルな料理ですが、スフレ状にしてボリューム満点に見せることで、数々の巡礼者を満足させました。

スフレ(soufflee)は、フランス語で「膨らんだ」という意味の言葉であり、卵白を泡立ててふんわりとした食感に仕上げた料理を指します。オムレツ(omlette)は、皆さんにとってもお馴染みの溶き卵に塩胡椒を加え、木の葉型に焼いた卵料理です。これらの2つを組み合わせた料理が、ふんわりとした質感が魅力のスフレオムレツといえます。

2.3 ポワレ(Poêle)

ポワレはフランス料理における調理方法のひとつで、下味がついた肉や魚を、フライパンを使い高音の油で手早くカリッと焼くことを指します。ポワレの語源は、昔はフライパンをのことをフランス語でポワレ(またはポワル)と呼んでいたことにあるようです。

ポワレと似た調理方法には、「ムニエル」と「ソテー」があります。こちらを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。まず、ムニエルは、魚に下味をつけ小麦粉をまぶし、「バターをひいたフライパン」で焼く調理方法。もう一つのソテーは魚や肉、野菜などを「フライパンで炒めて焼く」調理方法を指します。

いずれもフライパンを使った調理法ですが、外はカリっと中はふんわり焼くのがポワレ、魚に小麦粉をはたき、バターを引いて焼くのがムニエル、そして単一素材だけでなく複数で炒めることもあるのがソテー、と考えると簡単でしょう。ポワレは、鯛やスズキなどの白身魚をはじめ、エビなど魚介類の調理方法として浸透しています。

2.4 フォンデュ(Fondue)

フォンデュは、フランス語で「溶かす」という意味があります。主に、アルプス地方で発達した郷土料理です。なかでも、一口大のパンや温野菜を溶かしたチーズに付けて食べるチーズフォンデュは、日本でもお馴染みですよね。元々は固くなったパンを柔らかくし、美味しく食べるための調理法として誕生しました。

使われるチーズは、エメンタールチーズやゴーダチーズなどが一般的で、複数のチーズをミックスする場合もあり、最後に白ワインを少々加えるのが本場流です。なお、チーズフォンデュと言えばスイスじゃないの?という方もいると思われますが、実際にはフランス、スイス、イタリアをまたがるアルプス地方の名物です。また、スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語が公用語になっており、フランス語が主流の地域では料理の名称がフランス語になっているケースが見られます。

3. 旅行したら食べたいフランス料理の名前と由来:家庭料理編

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<写真はイメージです。Photo by Pixabay(CC 0)

続いての項目は、フランスの家庭料理や郷土料理の名前と由来について紹介します。ポトフやラタトゥイユといった日本でもお馴染みのものから、やや聞きなれない料理まで4つを厳選しました。

3.1 ポトフ(Pot-au-feu)

フランスの家庭料理のひとつであるポトフは、大きめに切った野菜や肉を長時間じっくり煮込むシンプルな調理方法が特徴。フランス語で「pot」は鍋、「feu」は火を意味するため、ポトフは「火にかけた鍋」と解釈できるでしょう。フランスの寒い冬を乗り越えるのに欠かせない家庭料理として浸透しています。

日本でもジャガイモや玉ねぎ、ウインナーやベーコンなどを簡単に作れるポトフですが、スープから具を皿に取り分け、マスタードを添えて食べるのが本場流です。ビジュアルとしては、日本のおでんにカラシを付けたようなものをイメージされると近いかもしれません。また、セロリやローリエ、クローブなど、香りが強い食材を入れることも。いつもの食べ方に飽きたときはお試しあれ!

3.2 カスレ(Cassoulet)

カスレとは、豆と肉をコトコト煮込み、オーブンで焼いたフランスの家庭料理のこと。基本的に白インゲン豆をベースとし、豚肉やアヒル、ガチョウ、ラムの肉で作ったソーセージや肉の塊を入れます。カスレの名前の由来は、カスレを作る際に使う土鍋(cassole)からとされています。

カスレはフランス南部にあるラングドック地方の名物。ここにある町のトゥールーズ(Toulouse)、カルカッソンヌ(Carcassonne)、カステルノダリー(Castelnaudary)がそれぞれ発祥地として主張していますが、実はどこが発祥地かははっきりしていません。地域によって材料や作り方が異なるため、3つの都市を訪れて食べ比べするのもおすすめです。

3.3 ラタトゥイユ(Ratatouille)

ラタトゥイユは、フランス南部プロヴァンス地方発祥の家庭料理です。トマトにズッキーニ、ピーマン、たまねぎなどの複数の野菜を、まとめてオリーブオイルで炒め煮にします。タイムなどハーブを使うレシピも多いです。

シンプルな材料と塩胡椒のみの味付けが特徴で、素材の味を引き出した家庭料理と言えるでしょう。フランス語で「混ぜる」を意味する「touiller」が語源となっており、焦げないように適度にかき混ぜながらじっくり煮込む料理となっています。日本でも簡単に食材を用意でき、さまざまなアレンジレシピがありますのでぜひお家でも作ってみては。

3.4 ブッフ・ブルギニョン(Bœuf bourguignon)

ブッフ・ブルギニョンは、フランス東部・ブルゴーニュ地方発祥の郷土料理です。ブッフはフランス語で「牛肉」、ブルギニョンは「ブルゴーニュ風の」という意味になります。牛肉のスジ肉を赤ワインでじっくり煮込んだ料理として、現在はフランス全土で親しまれているのが特徴です。

ブッフ・ブルギニョンが誕生したのは、昔ブルゴーニュ地方のブドウ農家が、貧しい食事の工夫として、牛肉の固いスジ肉を安いワインで煮込み、柔らかくして食べていたことがきっかけといわれています。

この歴史が示すように元々は庶民的な料理でしたが、現代では付け合わせに茹でたジャガイモや人参、マッシュポテト、ガーリックトースト、パスタ、バターライスなどを添えるといった工夫が施され、高級レストランでも提供されるようになりました。

4. 旅行したら食べたいフランス料理の名前と由来:ソース編

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<写真はイメージです。Photo by Louis Hansel @shotsoflouis on Unsplash

フランス料理は使われるソースもさまざまな種類があります。最後の項目では、フランスへ旅行したときにぜひ食べたい料理に使われるソースの名前と、その由来や歴史について解説します。

4.1 オランデーズソース(Sauce Hollandaise)

オランデーズソースは、フランスの料理の5大ソース(または5つの基本ソース)の一つに数えられます。元々はオランダのソースを模して作ったものであったことから、オランダに敬意を評して「オランデーズ」ソースと呼んでいます。

レモン果汁とバターを卵黄と混ぜることで乳化させ、最後に塩胡椒で味付けをしたソースです。胡椒の代わりに、赤唐辛子を粉末状にしたカイエンペッパーを使用することもあります。レモン果汁の風味による爽やかな味わいが特徴で、バターの香りも引き立ったソースです。

日本でも人気のエッグベネディクト(※)にかかっているソースも、実はオランデーズソースです。そのほかには、茹でたアスパラガス(ヨーロッパでは白アスパラガスもよく使います)を使用した料理や、グリルチキンにかけることもあります。

※編集部註:エッグベネディクト自体は、19世紀末のニューヨークが発祥とされています

4.2 ヴィネグレットソース(Sauce vinaigrette)

ヴィネグレットソースは、フランス料理のサラダに使われるドレッシングです。日本でも「フレンチドレッシング(セパレートタイプ)」や、そのままヴィネグレットソースと書かれたものを見たことがある方もいるでしょう。ヴィネグレットとは、フランス語で酢を意味する「Vinaigre(ヴィネグル)」が由来です。

作り方としては、3:1の割合で準備した油と酢(白ワインビネガー)に、すりおろしたニンニクとたまねぎ、塩胡椒を少々加えて混ぜる方法があります。日本では既製品が販売されていますが、作り方は非常にシンプルなので、フランスでは自分で作る家庭も多いようです。

4.3 ベシャメルソース(Sauce béchamel)

ベシャメルソースは、フランス料理の定番ソースのひとつです。由来はイタリアの料理人が発明、ルイ14世の執事または料理人が発明と諸説あるのですが、少なくとも17世紀にはフランスに存在していたようです。「ベシャメル」という名称の由来も諸説あり、当時ルイ14世の名誉主任執事で会ったルイ・ド・ベシャメルへの敬意を表すために付けられた名前とされていますが、このほかにもさまざまな説があります。

そんなベシャメルソースは、日本人にとっても非常に身近な存在。鍋でバターを弱火で熱し小麦粉を加えルーを作り、牛乳を加えて伸ばすように混ぜ合わせて作ります(肉から取っただし汁を混ぜる場合もあります)。つまり、「ホワイトソース」と言われているもののフランス語版がベシャメルソースなのです。

主に、クリームコロッケやグラタン、ドリアなどに使われるソースで、用いる料理によって粘度を変えるのが特徴です。

4.4 マヨネーズ(Mayonnaise)

最後にご紹介するのは、日本でもおなじみのマヨネーズですが、実はフランス語で、伝統的なフランス料理にも欠かせないソースであることはご存じでしょうか。1756年に、当時イギリス領だったメノルカ島(現スペイン)に侵攻したフランス軍の公爵が、マオンという街で食べたマヨネーズの原型を気に入り、フランスで「マオンのソース」として紹介したことで、「マオネーズ」と呼ばれるようになったのが由来です。その後次第に、現在のマヨネーズという名前に変化していったといわれています。

そのため、マヨネーズの発祥地はスペインという説も有力なのですが、19世紀初頭以降フランスのシェフがレシピを公開するなど、マヨネーズという言葉で広まったのはフランスの影響が強いとされています。

マヨネーズは、卵黄と塩、酢、サラダ油をよく混ぜ合わせて作られます。本場フランスでは、さらにフレンチマスタードを加えるレシピも一般的です。 以上、本場で食べたいフランス料理とソースについて、名前と由来、特徴について紹介しました。日本でも馴染みがあるフランス料理でも意外と由来は知らないものや、日本ではあまりメジャーでないフランス料理やソースまで、さまざまな発見があったかもしれません。

いつかフランス旅行で本場のフランス料理を堪能する際には、今回紹介した名前の由来や歴史なども思い出しながら、より深く食体験を楽しんでくださいね。

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記事投稿日:2020/11/07最終更新日:2020/11/07

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