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オーストラリアのロードトリップで車の運転をするときに注意すべきこと!
オーストラリアの広大な土地を楽しむにはロードトリップがいちばん!ロードトリップに欠かせないのが車の存在。オーストラリアでは日本と同じく右ハンドルの左側通行、そのうえ道も広いので日本人にも運転しやすくレンタカーを借りて旅するのもいいですよね。
しかし、運転しやすいと思っているときこそ注意が必要です。オーストラリアだからこそ注意すべきことがあります!
目次
- 全体的に厳しい交通ルール!
- オージー大好きラウンドアバウト
- 線路手前では止まらない?!
- 都市伝説になりつつある標識の意味
- 予想外スケールの車両たち
- 舗装されていない道
- 野生動物の飛び出し
- 給油は忘れずに!
- まとめ
全体的に厳しい交通ルール!
まずはロードトリップで田舎を目指す前に、街中でも気を付けたいことについて。
基本的な交通ルールは日本と似ていますが、全体的にオーストラリアの方が厳しい印象があります。というのも、オーストラリアでは違反者に対して罰金が高いうえに、長期休暇や祝祭日では通常より取り締まりが厳しく、さらに減点が2倍になるのです!
隠しカメラも多いため後日郵送で違反通知がくることもあり、その点は旅行者だから関係ないかと思いきや、レンタカー会社を通じて日本へ帰国後も違反通知が届くそうです。
日本の感覚でいると、うっかりしてしまいそうなミスは以下のものです。
シートベルトの重要性
オーストラリアではシートベルト装着義務は同乗者全員です。違反すると運転手には減点と同乗している違反者人数分の罰金、そして同乗者の違反者本人にも罰金が科されます。
日本では一般道での後部座席のシートベルト装着義務違反には口頭注意であることからか、後部座席のシートベルトに対する意識が低いように感じます。実際に何度か日本人を車に乗せたことがありますが、こちらから言わないとシートベルトをしていない人が大半です。タクシーに乗る際はシートベルトをしないと出発してくれません。
スピード違反に超厳しい
1km/hでもオーバーしたらスピード違反の対象です!それなのに、制限速度の看板の設置間隔が広いので見過ごさないようにしましょう。オーストラリアでは日本と同じくkm/h表記です。
黄色信号は止まれ
大阪出身の私にとって黄色信号は『急げ!』と解釈しがちでしたが、その感覚だとオーストラリアでは完全にアウトです。
ちなみに、オーストラリアの信号は縦型に配置されています。
オージー大好きラウンドアバウト
都市部には信号機が設置されていますが、郊外へ、そして田舎へ行けば行くほど信号機を見なくなります。そのかわりにあるのはラウンドアバウト(Roundabouts)という環状交差点です。
日本にもいくつか導入されてきているようですが、オーストラリアにはちょっとした交差点にもランドアバウトだらけです。信号待ちを無くして交通の流れを良くするという利点があり、運転が大好きなオーストラリア人にはぴったりなようです。
私の家からパースまでは約500kmありますが、最初の430kmの間には信号機は一つもなく大きな交差点にはラウンドアバウトがあります。
慣れるまではちょっと戸惑いそうですが、ラウンドアバウト内は時計回りの一方通行で、右側優先だと覚えれば大丈夫!
詳しい運転の仕方は、西オーストラリア州の交通安全委員会HPの動画で紹介されていますので、気になる方は見てみてください。
交通量の多い時間帯にはラウンドアバウト内に入るタイミングが少し難しいですが、無理して焦らずにタイミングを見ましょう。
線路手前では止まらない?!
ここからは田舎でよく見る風景の話になります。
日本では踏切前は必ず一時停止ですが、オーストラリアの場合は場所によって違います。
上の写真のように赤いSTOPサインがある所は全て一時停止が必要です。
しかし、下の写真のように赤いSTOPサインがなく白いSTOP ON RED SIGNALのサインの場合は、赤信号が付いているときだけ停車する必要があるということになります。ちなみに、遮断機が付いていないところがほとんどです。
田舎のロードトリップでは、ほとんどの車が最高速度で走行しています。道中で、不必要に日本の感覚で停車してしまうと、後続車に追突される恐れがあるので、くれぐれもサインを見間違わないようにしましょう。
都市伝説になりつつある標識の意味
以前のオーストラリアは、一部高速道路では速度無制限でした。それを体験してみたいとロードトリップに出る人もいたようですが、現在はオーストラリア全土で制限速度があります。
この道路標識がここから速度無制限であることを知らせるものでした。このサインは現在もたまに残っており、今では州の最高速度を意味します。
ノーザンテリトリーでは130km/h、首都キャンベラのあるACTは100km/h、その他の州は110km/hまでということですが、このサインが残っているエリアは古い道路とも言えるので、道路状態をよく見て運転しましょう。
予想外スケールの車両たち
何もかも大きなオーストラリアですが、すれ違う車両もスケール特大で要注意です!
ロードトレイン(Road Train)とロングヴィークル(Long Vehicle)
コンテナを2,3,4個けん引した長いトラックのことをロードトレインやロングヴィークルと言います。
トラック自体に『Road Train』や『Long Vehicle』とサインが付いていますが、どのくらい長いかというと最長で53.5mもあります!!
農業や林業、マイニングが盛んなオーストラリアでは田舎に行けばこのようなトラックはよく見かけるものです。
追い越しの際は十分に余裕を持たないと、追い越す前に対向車が来てしまうこともあるので要注意!これだけ大きなトラックでも田舎エリアでは100km/hで走行しているので、できれば追い越し車線(Overtaking lane)があるところで追い越しするのが賢明です。
このような追い越し車線が、あと○km先から始まるというサインがあるので、それまで待ちましょう。
オーバーサイズ(Over size)
車両サイズからはみ出た物を運んでいる車両や大きな農機具にこのサインが付いています。
ちょっと道路脇によければ済むこともありますが、たまにド級に大きいものがあります!
ここまで大きいとエスコート車両が前後に付いているので、気づかずにすれ違う状況はありませんが、片側一車線の対向車でオーバーサイズのサインを見たら 道を譲りましょう。
舗装されていない道
ロードトリップと言えばやはりオーストラリアの埃立つ大地を走るのが憧れだったりしますよね!
<このように舗装されていない道路をアンシールドロード(unsealed road)やグラビルロード(gravel road)と言います>
舗装されていないだけあって、ハンドルがとられやすく急ハンドルや急ブレーキは厳禁!雨の日は地面がぬかるんで更に危険度が増します。また、雨で路面状態が悪い時は道路自体が通行止めになることがあるので、ロードトリップの際は事前に道路状況を調べておきましょう。
野生動物の飛び出し注意
野生動物の宝庫オーストラリアなので、野生動物が道路を横断していることもよくあることです。なかでもやはり一番危険なのがカンガルー。
都市部ではそうそう野生のものをみることはありませんが、少し郊外へ入っていくと出没率は上がります。
そんなカンガルーが急に道路に飛び出てくるので、危ないったらありゃしません!基本的に夜行性なので日中道路に飛び出てくることは少ないですが、常に出てくるかもしれないと先の視界を見ることが大事です。
100km/h走行していて急にカンガルーが出てきても、急ハンドルや急ブレーキは厳禁です!辛いですが轢くしかありません。さもないと車に乗っている人の命が危険です。
とにかく夕暮れ時から出没率が一気に上がるので、暗くなりだしてからの運転はできるだけ避けましょう。地元の人でも夜には運転したがりません。ましてやロードトリップでの夜間走行は絶対にやめましょう。
給油は忘れずに!!
最後に、ロードトリップで忘れてならないのがマメな給油。まだ行ける、ここは値段が高いから次でと思って給油をしなかったら、アウトバックだと「次の給油所まで300km」とかありえます。
私たちがロードトリップをするときは常に予備燃料を積んでいますが、これは4WDのディーゼル車だからこそできることです。
路上で燃料切れになってロードサービスを呼ぼうにも、携帯の電波が無いなんてことは十分にありえます。
次の給油所までの距離のサインがあったりしますが、アウトバックではそれ以外に給油所はないものと思って計画性を持って給油をしましょう。
まとめ
日本より21倍大きなオーストラリアを体感するにはロードトリップは欠かせません!
田舎に行けば車も少なく道も広いですが、思わぬ動物や車両、道路状況に出くわすこともあるので、くれぐれも気を付けながら楽しんでください!
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ナイーブME
- 西オーストラリア州南部のド田舎でヤギとアルパカの世話をしながら建築業を営む兼業農家。都会のオシャレな情報よりも、僻地のクセある情報に強いです!