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ドイツで鉄道を利用する際に気を付けておきたいこと7選
異国の地で旅行をすると、日本と勝手が違って驚くことがあります。このような日本と違いがあるものの一つは鉄道です。場合によっては電車に乗れなくなってスケジュールがくるい、旅行を楽しめなくなってしまうでしょう。こうした鉄道についての日本との違いは、ドイツでも多くあります。だからこそ鉄道を使う際にいつも意識していることがあります。そこで今回はドイツで鉄道を使う際に気を付けてほしいことを【7つ】取り上げたいと思います。
目次
- 1. 遅延が非常に多いため、乗り換えや到着時刻に気を付ける
- 2. ストライキに気を付ける
- 3. 冬季の地方の駅に気を付ける
- 4. サッカーの試合の前後の列車に気を付ける
- 5. 駅名に気を付ける
- 6. 大きい駅では運行表示に注意
- 7. 駅にトイレが無い場合に注意
1. 遅延が非常に多いため、乗り換えや到着時刻に気を付ける
ドイツの鉄道は様々なトラブルで遅延することが多くあります。車両の故障、事故、線路の問題などで列車は定刻通りに運行できなくなるのです。
個人的に列車の遅延は数えきれないほど経験しました。例えば、旅行の最終日に列車の遅延のため乗り換えすることができず、翌日までに空港のある都市に到着できるか焦ったことがありました。また終電で別の都市に向かった際に、車両のトラブルで翌日の朝4時に到着したこともありました。
こうした経験から、乗り換えを避ける、乗り換えをする場合は乗り換え時間に余裕を持つ、そして終電などを避けて余裕を持たせたスケジュールで鉄道を利用するようにしています。
2. ストライキに気を付ける
ドイツでは頻繁ではありませんが、時々鉄道を運営する会社でストライキが行われています。そして列車の運行に支障をきたすことがあります。
私は日本から友人が来て一緒に旅行する際に、ストライキにあたったことがありました。その時に列車は定刻通りに運行せず、間引き運行となっており、目的地に到着したのは数時間後でした。結局スケジュールを大きく変更することになり、予定していた場所の訪問を諦めることになったのです。
それ以降は、旅行の際にストライキが行われないか鉄道会社のホームページを事前にチェックしたり、鉄道の代わりとなる移動手段があるかどうかを確認するようにしています。
3. 冬季の地方の駅に気を付ける
ドイツでは冬の寒さが厳しく氷点下になることは少なくありません。屋内にいれば寒さに困ることはありませんが、屋外にいると寒さのため体調を崩してしまうこともあります。
あるとき普通電車を乗り継いで地方都市へ日帰り旅行をしたことがありました。帰りのルートでは小さな駅で乗り換えをすることになりました。時間は夜8時で駅構内に開いている施設はありません。寂れた駅前も同様に利用できるお店は何もありませんでした。気温は-5度まで下がり、構内には暖房もなく、風が外から吹き込むような有様。待ち時間は30分ほどでしたが、結局風邪を引いてしまい、数日寝込むことになりました。
それ以降、冬に鉄道を利用する際には乗り換えを避けたり、乗り換えを避けられない場合は着込むようにしています。
4. サッカーの試合の前後の列車に気を付ける
ドイツでのサッカー人気は高く、多くの人がサッカー観戦にスタジアムを訪れます。残念なことに全ての人がマナーを守るわけではなく、一部の悪質なファンが様々な問題を引き起こしています。そしてその問題はスタジアムの中に留まるわけではありません。移動に使う鉄道でも問題を引き起こします。
私は何度か悪質なファンと同じ列車に乗ってしまい、散々な目にあっています。例えば、ファンがお酒を飲み出して大声で騒ぎ出したこと。これはまだ良い方で、酔っぱらったグループが応援歌を歌いながら壁や天井を叩き出し、天井を破壊したこともありました。それ以外には、頻繁にトイレを使い、最後にはビール瓶やゴミを投げ込んでトイレを壊したことも。また車内での喫煙や乱闘などで、警察が乗り込んできたこともありました。
こうした経験から、サッカーの試合前後はその移動経路になりそうな列車を使わないようにしています。(個人的な経験では、ICEなど特急ではサッカーファンの騒動が少なく、チケットの安い列車で遭遇することが多い印象があります。)
5. 駅名に気を付ける
外国語の駅名は簡単に覚えるのは簡単ではありません。そのため目的地の駅名が分からなくなってしまうことがあるでしょう。ドイツの場合は、それを引き起こすような紛らわしいことがあります。
それは駅名の省略です。ドイツの各都市には、その中心となる中央駅があります。例えば、ベルリンにはベルリン中央駅があります。ドイツ語では「Berlin Hauptbahnhof」という表記になりますが、中央駅にあたる「Hauptbahnhof」が長く、短く「Hbf」と表記されることがあるのです。そのため目的地となる駅名が、路線図、電光表示、そして駅の駅名表示で、省略されて表示されることもあり、混乱して乗り過ごしてしまうことも。
それを防ぐためにも、中央駅は「Hbf」と省略表記されることがあると覚えておきましょう。
6. 大きい駅では運行表示に注意
ドイツでは鉄道の運行は乱れることがあります。こううした情報は電光掲示板で表示されます。例えば、列車の遅延で何分遅れるか表示されます。しかし駅にいる際には列車の遅れ以外に気を付けたいことがあります。例えば、プラットフォームの変更です。列車の到着するプラットフォームへ移動しなければいけません。この場合、列車を逃すことになるため注意が必要です。また列車の編成の変更もあり、編成が反転して先頭車両が最後尾となることもあります。
これによって駅で表示されている座席の位置が、編成の変更によって変わってしまうため、こうしたトラブルが起こることを覚えておくと良いでしょう。
7. 駅にトイレが無い場合に注意
ドイツで一般的に戸惑うことの一つとして公衆トイレの少なさがあります。また公衆トイレがあっても有料のところがほとんどで、トイレを使うためにお金が必要になるのです。
鉄道の駅も同様で大きなターミナル駅のトイレは有料です。また小規模の駅ではトイレの無いところも少なくありません。列車で駅に到着して、トイレが無い場合は駅前でトイレ探しをするなど、時間を無駄にしてしまうことがあります。
そのため列車にトイレがある場合には、目的地に到着する前に列車内で行くことをお勧めします。列車内であれば無料ですし、時間を無駄にすることもありません。
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K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。