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【ギリシャ】今年のシミ島バカンスはこんな感じでした
まだまだ残暑厳しいギリシャですが、9月に入り徐々に日常に戻りつつあります。
今年は世界中が新型コロナウイルスにより大変なことになってしまい、ここギリシャも例外ではありませんが、夏のバカンスをとても大事にする文化はコロナ禍と言えどあまり変わりがないように感じられました(もちろん、ギリシャは比較的感染者数が少ないのも大きな理由だと思います)。
私たちも、迷ったものの8月の終わりに例年通りドデカニサ諸島シミ島のサマーハウスで短いバカンスを楽しんできました。コロナ禍でのバカンスがどんな感じだったか、今回の記事ではレポートさせていただきます。
目次
フェリーで出発!
シミ島へは、ロドス島やコス島など近くの島へ飛行機で行き、そこからフェリーに乗り換えるのが早いですが、私たちは自家用車を持って行くということもあり、ピレウス港から一晩かけて大型フェリーで行きます。飛行機だと空港から港への移動が面倒だったりもするので、その点でも乗り換えなしのフェリーはおすすめです。
現在、島への移動は自由にできますが、マスクの着用やソーシャルディスタンスといった対策がとられています。また、乗船時には健康状態などを記入したフォームの提出義務も。
何しろ時間がかかる船旅なので、いつもキャビンを予約するのですが、現在の状況では比較的安心感もありますね。コロナ以前も私的には絶対欠かせないキャビンの拭き掃除ですが、例年よりも念入りにしました。
ベッドで横になって本を読んだりネット(※)をしたり、夜は割とぐっすり寝て早朝に到着。いつもは早くても朝の8時とかに着くのですが、今回は初めて夜明け前に着きました。右も左もわからない旅行者だと、夜中や早朝に着くのもちょっと困るでしょうね。可能なら行動しやすい到着時間のプランを立てることをおすすめします。
※大型フェリーは多分どれでもWi-Fiはあるはずですが、有料だったりします。ブルースターフェリーズは船によって有料(3時間3ユーロ)のと無料のがあるようで、去年と今年の往路に利用したChios(ヒオス)号は無料でした。
シミ島の朝日
サマーハウスの様子をざっとチェックしたあと、せっかくこんな時間に着いたのだからと朝日を見にホリオ(高台の村)の児童公園の脇にあるカフェへ。
下の駐車場がちょっと邪魔だけど、それを無視すれば眼下にぺディ湾の風景が楽しめます。着いてすぐに空が紫色に染まってきて、遠くに見えるトルコの山の上からゆっくりと朝日が顔を出しました。
私の素人写真では美しさが伝えられないのが残念ですが、初めて見るシミ島の朝日はとても綺麗でした。
変わらぬ美しい風景
今回シミ島に5泊し、行ったのはいつものビーチぐらいなのですが、ひたすらのんびり過ごすのがヨーロッパ式バカンスの醍醐味。日差しの強い時間帯は熱中症や日焼けも心配なので、屋内や日陰で過ごすのがいいです。
朝はベーカリーにシミ島風チーズパイやビスケットを買いに行き、コーヒーを淹れてゆっくりと朝食。再び出かけるのは午後4時ごろになってからというのがバカンス中の行動パターン。島を回ってちょっと遠いビーチへ行ったりするには、やはり車があると便利です。
港の風景。
港町から高台の集落へと続く石段。
トリビーチ。左手に小石の浜もあります。サンベッドはタベルナ(飲み物だけでも)利用で無料。
穏やかで透明度の高いマラスゥンダビーチ。無料サンベッド、タベルナ、カフェあり。
タクシーボートもしくはぺディから徒歩で行けるアギオス・ニコラオスビーチ。穏やかで比較的遠浅。タベルナとビーチバーあり。
島の風景のほんの一部ですが、いかがでしたか?
今年は観光客が少ないので、島の経済的にはよくないのですが、まだ人が少なかった頃の雰囲気を思い出させてくれて景観を楽しむのにはとてもよかったです。
グルメも満喫
今年はコロナ不況で潰れたお店も多いのでは......というのが心配でしたが、行きたかったお菓子屋さんやいくつかのホテル&レストランが閉まっていた(営業再開するのかは不明)以外は、今のところ何とか持ちこたえているようでした。通常よりお客さんが少ないのでメニューには載っていても無い料理が結構ありましたが、これはまあ仕方ないですね。
着いたらまず最初の晩に行く、近所の「ヨルゴス&マリアのタベルナ」も健在。飾り気はないですが、安定のおいしさでした。
他の日には、シミ島名物の小エビ(シミシュリンプ)とカニサラダ。
こちらも名物のフスカ(ホヤの仲間)。
今回食べそびれましたが、他には地元産の山羊の料理なども名物です。
港で食事をした日は、アイスクリームを買って食べながら夜の散歩。月が大きく綺麗でした。
アイスクリームはギリシャらしいフレーバーのを置いているお店もありますよ。この日の私のチョイスはバクラヴァアイスでした。
おわりに
ずっと感染者数を抑えてきたギリシャですが、規制緩和やバカンスシーズン、時期的にさまざまな集まり(結婚式、洗礼式、パーティー、教会のお祭り等)が増えたなどの理由で8月は今までになく感染拡大しています。死者数はまだまだ少ないものの、報告される新規感染者は平均して一日に200人ぐらい。
そんな中でも日本からギリシャへ来られる旅行者もちらほらいらっしゃるようで、安全に楽しんでいただければと思います。渡航に関してのお問い合わせもいただくことがあるのですが、日々状況が変わり新しい規制措置がとられることもあったりするので、旅行を考えておられる方は外務省や大使館の情報をチェックし、臨機応変に行動できるようプランを立てることをおすすめします。
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。