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麦畑の中を車で約一時間。印象派の巨匠ヴァン・ゴッホが眠る小さな村、オーヴェルへ。
Bonjour!
パリ近郊には、有名画家の愛した自然がそのまま残る村がいくつかあります。ポスト印象派の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)が愛し、その生涯を閉じた村も、意外にパリの近くにあるんです。青々と伸びる麦畑が美しい5月、ゴッホの眠る美しい農村オーヴェル=シュル=オワーズを訪れました。
目次
- ゴッホの愛した美しい農村、オーヴェル=シュル=オワーズ
- ゴッホの家、麦畑...名画をもとに、ゴッホ最後の日々を辿る
- 村を抜けると麦畑。ここでも有名な絵を書いています。
- 麦畑を抜けた墓地にあるゴッホと弟テオの墓
- おまけ。オーヴェルへ向かう高速道路で見つけた珍しいモノ
ゴッホの愛した美しい農村、オーヴェル=シュル=オワーズ
ゴッホがオーヴェル=シュル=オワーズ(Auvers-sur-Oise)、通称オーヴェルに住んだのは、1890年の7月に亡くなるまでの最後の2ヶ月でした。パリのモンマルトルでの弟テオとの暮らし、南仏アルルでゴーギャンとの共同生活など経て、このオーヴェルに辿り着いたのだとか。
ゴッホはこの農村の自然な可愛らしさを気に入り、弟夫婦や友人に遊びに来るよう、果ては移住をするよう、熱心に呼びかけていたそうです。折しも、訪れたのはゴッホが住んでいたのと同じ、5月。ゴッホが住んでいた時期と同じく薔薇が咲き乱れていました。
ゴッホの家、麦畑...名画をもとに、ゴッホ最後の日々を辿る
ゴッホは町役場の近くにある「ラヴー亭(Auberge Ravoux)」というカフェの3階に間借りし暮らしていました。自殺を図った後、亡くなったのもこの部屋だそうです。ラヴー亭のゴッホの部屋は現在でもそのままに保存されており、見学可能です。その他にもゴッホの描いた町役場、オーヴェルの教会などは、今でも名画の通り残っており、すぐに見つけることができます。オーヴェルはとても小さな村なので散策も簡単です。
<有名な作品「オーヴェルの教会」が描かれた場所>
<フィンセント・ファン・ゴッホ -, パブリック・ドメイン, リンクによる
「オーヴェルの教会」オルセー美術館蔵>
村を抜けると麦畑。ここでも有名な絵を書いています。
村の中心を巡った後は可愛らしい花々の咲く小道を散策しながら坂道を登って行きます。目指すのは村の果て、麦畑です。初夏の麦は青々として真っ直ぐ真上に伸び、とても力強く美しいです。この麦畑はゴッホに大きなインスピレーションを与えたのか、有名な作品をいくつも残しています。
<青々と伸びる5月のオーヴィルの麦畑>
<若い麦は緑というよりブルーに近い色>
<フィンセント・ファン・ゴッホ - kAErTfh0dORNwQ at Google Cultural Institute maximum zoom level, パブリック・ドメイン, リンクによる
「荒れ模様の空の麦畑」ゴッホ美術館蔵>
<フィンセント・ファン・ゴッホ - dwFdD5AMQfpSew at Google Cultural Institute maximum zoom level, パブリック・ドメイン, リンクによる
「カラスのいる麦畑」ゴッホ美術館蔵>
麦畑を抜けた墓地にあるゴッホと弟テオの墓
麦畑を抜けるとひっそりと佇む小さな墓地があります。この墓地にゴッホと弟のテオが並んで眠っています。墓地は平日の日中は開門しており誰でも自由に見学することができます。
※墓地の開門時間の詳細はオーヴェル市役所へお問い合わせください。http://www.ville-auverssuroise.fr/
<静かなオーヴェルの墓地>
ゴッホと弟テオの墓がは入り口から左側に塀に沿って進んだところにあります。植え込みや花で美しく飾られ管理されています。弟テオは兄の死を追うように翌年1891年になくなりましたが、1914年妻ヨハンナの手によって兄の墓のとなりに埋葬されました。
<ゴッホと弟テオの墓>
<ゴッホの墓跡の方が少しだけ古びていました>
おまけ。オーヴェルへ向かう途中高速道路で見つけた珍しいモノ
パリからオーヴェルへは畑を眺めながらのドライブ。途中、農家の方による苺の直売トラックを見つけ立ち寄りました。今が旬の甘くて美味しいフランス産ガリゲット種の苺を頂きました。パリを離れた田舎ならではのちょっと珍しい光景です。
<苺の産地直売トラック>
<フランス産のガリゲット種の苺>
ゴッホの愛した村「オーヴェル=シュル=オワーズ」
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N.L.Paris
- パリ在住約10年。美味しいものとお酒が大好き。超B級グルメから高級店まで地道に研究しています。グルメ情報メインのブログ&インスタも。→→→ nightlifeparis.hatenablog.com
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