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ブータンに来る理由はこれに決まり!?ブータンのお寺巡りツアー
ブータンが国として政治と同じレベルで重要としているものが、仏教。その仏教の象徴であるお寺(ラカン)がたくさんあります。ブータンで生活をしている以上かかせないものの1つです。ブータンの人々は日ごろから参拝したり、祝日に半日から1日かけてお参りしたりするなどして、足繫く通っています。そんなお寺の魅力や、オススメのお寺紹介、さらにブータンスタイルの参拝の方法を紹介します。
目次
ブータンのお寺巡りの魅力とは?
日本でも最近、幅広い層の人に人気がある"寺院巡り"。御朱印集めのために各地の神社を巡っている人も多いのではないでしょうか。そんな人や、建築アートがお好きな方には必見のブータン寺院巡りの魅力をご紹介!!
1. ブータン人の仏教への信仰深さや生活が見られる。
ブータンには数多くのお寺(ラカン)があります。日本でいう市町村レベルで必ずラカンがあります。これは、ブータン人が昔からとても熱心な仏教徒であることや、政治や生活の中の一部として機能しているからです。なので日本も仏教が主流だよと話すと、「どんな類の仏教だ。」とか、自分たちの仏教の様々な逸話を教えてくれます。
また、冒頭にも書いたように、ブータンは政治と宗教が同じレベルで重要とされています。その証に、日本でいう県庁(ブータンではゾン)には、政治を司る部分が半分、もう半分はお寺になっていてお坊さんが常駐しています。お坊さんはお参りをしたり、修行したりしています。以前書いたお祭りも、ゾンで毎年盛大に行われているのです。また、各地のラカンごとにその地にできたストーリや、置いてある仏像にまつわる逸話があります。その逸話を聞いてまわるのもとても面白いです。
2. お寺の豪華さに感動!
ブータンのお寺や、お家、ありとあらゆる建物には、伝統の絵が描かれています。これはブータンで伝統を守るための法律にもなっているほど。お家に描かれている絵も素晴らしいのですが、お寺の中、本堂はとても豪華で華やかで、息をのむほど美しいです。また、カラフルな色づかいをしているので、その空間にいるだけでパワーをもらえます。お寺ごとに描かれている絵や、建物の作りが違うので、自分のお気に入りの寺を見つけに回るのもオススメです!
ブータンのお寺(ラカン)3選
ここからは、ブータンにあるラカンとゾンを3つ紹介します。
1. ブータン一でかい!【トンサゾン】
ブータンで一番長いゾンが、ブータン中央に位置するトンサゾン。周りに川があり、要塞のようになっています。昔の敵襲に攻められても守れるようにしていた、日本の城のような感じです。
私が参拝した時のルートをご紹介します。
小さな橋を渡ります。
警備室の前を通り、この小さな入口から中に入ります。
中を歩いていくと、たくさんの部屋があります。
この広場でお祭りのダンスや大きいお参りの儀式が行われます。
上からみた風景。建物は2階建てになっています。ここには掲載はできませんが、このラカンにもとても大きなブッダの像があります。近くほお坊さんに尋ねてみましょう。
Trongsa Dzong
2. ブータン最古のラカン【チャンガンカラカン】
ブータン最古の寺とも言われているお寺。首都ティンプーにあり、少し突き出た丘の上にあります。外の外壁が高く、中にはとても大きく立派なブッダの像があります。少し高い場所にあるので、この場所からティンプーや周りの美しい自然を見渡すこともできます。
小さな門を抜けると、中はこのようになっています。左にある建物が本堂になります。
この小さな門が入口です。最古の建物であるが故、木でつくられている入口フレームの絵もだいぶ味がでています。
Changangkha Lhakhang
3. 子どもが授かるラカンで有名!【チミラカン】
プナカの農村の丘の上にあるのが、チミラカンです。とても小さいラカンなのですが、ブータン人で知らない人はいないと言われているくらい有名なお寺です。子どもに恵まれない夫婦が訪れて参拝すると、子どもができるといわれています。現に私の周りのブータン人や、日本人の方でここのご利益を得たといっていた人はとてもたくさんいます。
また、ブータンはお寺のお坊さんに、子どもの名前をつけてもらう風習が一部残っています。なので、このラカンを参拝してできた子どもは、お坊さんのお名前を頂戴して、キンレイと名付けられることが多いそうです。
Chimi Lhakhang
おまけ
ゾンもラカンも夜中はライトアップされています。日中みるゾンとはまた違い、幻想的でうっとりしてしまいます。ブータン人のデートスポットになることがあるとか!?
少しだけ私が撮影したゾンの夜景をご紹介します♪
ティンプーにあるタシチョゾン。町の中にあるゾンなので、ティンプーの町中に宿泊された際は、ぜひ見に行ってほしい夜景です。千と千尋を連想させてくれますよね♪
ハ県にあるラカン。修行僧も日々訓練している場所です。
参拝のHOW TO
ブータンのお寺を参拝するときに、知っておくべきいくつかの決まりがあります。
参拝の順番を追いつつ、いくつかのルールをレクチャー!!!
お寺の中に入る前
- 時計回り
ラカンは大体、本堂に入る前に少し歩くことがあります。その時はラカンを必ず時計回り(左回り)で歩きましょう。これはブータンの中での鉄の掟です。もし反対回りをしようものなら、ブータン人に止められます。 - 服装
日本人は強制されることはありませんが、ブータン人は必ず伝統衣装のゴ(男性用)とキラ(女性用)を着用しなければなりません。また、ブータンの衣装を着用した際は、男性はカプネ、女性はラチュというものの着用も義務づけられています。
お寺に入ったら
- お祈りの方法
ブータンにはお祈りの方法があります。- 1. 合掌した手を頭の上にもっていく。
- 2. その手を口元にもっていく。
- 3. その手を胸元にもっていく。
- 4. 土下座の形をして、おでこを床につける。
この4つの工程を3回くりかえします。(トレーニングみたいでちょっとハード)
- 1. 合掌した手を頭の上にもっていく。
- お賽銭
お賽銭は10から100ニュルタムほどを準備しましょう。箱や決まった場所に置く際に、おでこの前にお賽銭をもっていき、お祈りごとをします。 - ラカンの中を見回るとき
口元を隠しながら、仏像をみましょう。
お寺から出るとき
- 移動
出るときも時計回りをお忘れなく!マニ車があったら、1周分は回しましょう。
参拝の知っトク情報&注意事項
ラカンやゾンの中はとても神聖な場所です。敬意を払うことはいうまでもありませんが、そのほかに知っておいてほしいことをまとめます。
写真は無断で撮らない
基本的にお寺の中の写真撮影は禁止されています。ガイドや警備の人に写真を撮ってもいい場所を確認して撮影しましょう。
ホーリーウォーター
本堂でお参りした後に、お坊さんからホーリーウォーターをもらうことがあります。これは神聖なお水として扱われ、とても貴重なものです。頂く際は片手でお椀をつくり、もう片手を添えるようにしていただきましょう。本来であれば、この水を飲んだらいいのですが、気になる方は飲まずに、頭にかけましょう。ブータン人は飲んで、余ったホーリーウォーターを頭や体につけています。
バターランプ
お寺によってはバターランプをつけさせてくれる場所もあります。お坊さんに聞いてみましょう。点火する際は、口元を手や布で隠してつけましょう。点火する数は自分で決めることができますが、1つ10ニュルタムを支払いましょう。
マニ車
ブータンの至る所にこのマニ車があります。これを回すことによって、ブータンのお経を唱えたことになるそうです。ラカンやゾンにも必ずあるので、見つけた際はぜひ回してみてください。もちろん回す方向は時計回りで!
次回はブータンで必ず行ってほしい、とても有名なお寺【タクツァン】について詳しく書いていきます!お楽しみに♪
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KaaKo
- Happinessで人生を彩りたい、26歳。【世界一幸せな国】の幸せの秘密を解明するためにブータンに住んでいます。 ブータンから幸せになるためのヒントをお届けします。