【京成電鉄のお話】東京下町をお得なキップでのんびりと「電車で散歩」

1.jpg

こんにちは!現役添乗員でもある車掌かんちゃんです。

「京成電鉄」と聞けば「成田空港や成田山新勝寺に行く時乗る電車」のイメージかもしれませんが、実は東京名所巡りにぴったりの鉄道なんです。今回は510円でフリー区間が1日乗り放題の「下町日和きっぷ」を使ってのんびりと電車で散歩に出掛けます。

目次

東京のシンボル、上野のランドマーク・・・上野公園

2.jpg
<西郷隆盛像(京成上野駅徒歩2分)>

京成上野駅の横の階段を登るとすぐ上野公園に着きます。ここにある超有名な銅像がこちら。「上野の西郷さん」とも呼ばれています。上野公園の満開の桜を見に来た時は横を通りすぎただけで、ゆっくり眺めたのは今回が初めてでした。銅像は西郷隆盛の出身地にもあります。鹿児島空港の目の前と鹿児島市内にあり、添乗で行った時はバス車内からも良く見えるので必ず案内しています。

駅名が「江戸花菖蒲」誕生の地・・・堀切菖蒲園

3.jpg
<堀切菖蒲園(堀切菖蒲園駅徒歩10分)>

花菖蒲は江戸時代に農民が栽培したのが始まりです。ここ堀切菖蒲園は明治時代に花菖蒲園として開園し、1960年に都立公園、1975年に葛飾区立公園になりました。江戸時代の浮世絵師、歌川広重の「名所江戸百景堀切の花菖蒲」にも描かれた場所です。

京成電鉄の始まりは柴又帝釈天への「参拝客の輸送」だった

4.jpg
<柴又帝釈天(柴又駅徒歩5分)>

1897年12月12日に日本鉄道(現JR常磐線)金町駅の開業に伴い増加した柴又帝釈天の参拝客に対応する為、1899年12月17日に帝釈人車鉄道(金町~柴又)が開業しました。人間が6人乗りの車両を押す鉄道で、夏目漱石や尾崎紅葉もよく乗っていました。1912年4月27日に京成電気軌道(現京成電鉄)が買収しました。1912年11月3日には京成電鉄が自社で建設した最初の営業路線である柴又~曲金(現京成高砂)~押上と曲金~江戸川が開業しました。今回は京成電鉄の始まりを辿る散歩でもあります。

5.jpg
<フーテンの寅さん銅像(柴又駅前)>

映画「男はつらいよ」の主人公フーテンの寅(車 寅次郎、愛称寅さん)の舞台が柴又です。駅の改札口を出ると寅さんが出迎えてくれます。ここから柴又帝釈天まで200mの参道が続きます。途中に寅さんの実家のモデルとなった「高木屋老舗」があり、名物の草だんごを販売しています。

江戸川の対岸は千葉県。河原だけだと思っていたら絶好の撮影ポイントが・・・

6.jpg
<小岩菖蒲園(江戸川駅徒歩5分)>


鉄橋を渡る電車と花菖蒲を一緒に写真を撮ることができます。所々にあるベンチに座って弁当食べながら次々とやってくる電車を眺める。鉄道マニアにとっては最高の場所です。

「奥の細道」出発の地・・・千住

7.jpg
<千住大橋(千住大橋駅徒歩5分)>

1689年3月27日、松尾芭蕉はこの地より奥の細道への第一歩を踏み出しました。
松島、平泉、鳴子、立石寺、最上川、月山、湯殿山、羽黒山など、奥の細道所縁の地には添乗で何度も行きましたが、ここには初めてきました。千住大橋は1594年11月に隅田川に架かった最初の橋です。ここも歌川広重の「名所江戸百景千住乃大はし」に描かれました。現在の橋は1927年12月12日に完成した日本最古のアーチ橋です。

「電車で散歩」の終点は、誰もが知っている東京の名所

8.jpg
<東京スカイツリータウン(押上駅直結)>

押上駅の地下改札口を出るとすぐにエスカレーターが見えてきます。スカイツリー展望台に登って、今日行った所を探したあと、店の数が多すぎて迷ってしまうレストラン街で夕食を食べて今回の電車で散歩はおしまいです。

1枚のキップでふらっと電車に乗る。事前に調べた行きたい場所の駅で降りるのも、この駅にしようと思いつきで降りてみるのも、どこの駅で降りても、必ず新しい発見があります。皆さんも電車で散歩に出かけてみてはいかがですか。

>>>京成電鉄の下町日和切符の詳しい情報はこちらでも

東京」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『東京』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Ranking東京記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

車掌かんちゃん

親からの最初の本は時刻表。いろんな列車に乗れて、給料ももらえるからと添乗員になりました。日本の鉄道路線、全て完全乗車の乗り鉄。住んでいる家も電車がよく見える線路沿い。鉄道が人生そのものです。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!