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パブリックアートがいっぱいのニューヨークで、有名アーティストの作品を無料で楽しもう
美術館が多いニューヨークは、街中もアートで溢れています。しかし、歩きスマホやウインドーショッピングに夢中になっていて、前を通ったのに気づかなかったり、すぐ近くに有名なオブジェがあることを知らなかったりして、せっかく近くにいたのに見ることができず、後になってから地図を見て気づいて悔しい思いをする、なんてこともあるでしょう。誰でも知っている有名なアーティストや才能あふれる無名アーティストの作品を、入場料など支払わなくても気軽に無料で楽しめるパブリックアート。ニューヨークに来た記念に、インスタ映えする写真をゲットして帰りましょう。
目次
- レッドキューブ (Red Cube)
- グループ・オブ・フォー・ツリーズ (Group of four trees)
- サンケン・ガーデン (Sunken Garden)
- アラモ/アスタープレイス・キューブ (Alamo/Astor Place Cube)
- マン・アンド・ドルフィン・ダンス (Man and Dolphin Dance)
レッドキューブ (Red Cube)
ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人アーティスト、イサム・ノグチ作の、色鮮やかな赤いキューブ。Brown Brothers and Harriman Companyのビルをバックにひときわ人目をひく同作品は、1968年に設置されました。風が吹いたら倒れそうな、その不安定な見かけから、キューブを支えるような格好で写真を撮ると面白いです。
2011年に発足しメディアを騒がせた、アメリカ経済界および政界に対する抗議団体「ウォール街を選挙せよ」のデモ隊が集まって有名になったズコッティパークからブロードウェイを挟んだ東側にあります。911記念博物館やウォール街に観光に行ったついでに寄ると便利です。
▼所在地:140 Broadway, New York, NY 10006
グループ・オブ・フォー・ツリーズ (Group of four trees)
レッドキューブから徒歩3、4分で行けるので、レッドキューブに行ったらこちらもお忘れなく。1950年代に盛んになった前衛美術運動「アンフォルメル(非定形)」の先駆者として知られる、フランスのアーティスト、ジャン・デュビュッフェの作品。デイビッド・ロックフェラーが1969年に彼に制作を依頼し、1972年に設置されました。チェイス・マンハッタン銀行脇にあるこの巨大なオブジェは、まるで子どもの塗り絵の本の中から飛び出してきたよう。思わず、色鉛筆で色を塗りたくなります。William St.側の階段から上がると、目の前に現れる大きな同作品にワクワク感が高まります。
▼所在地:1 Chase Manhattan Plaza, New York
サンケン・ガーデン (Sunken Garden)
グループ・オブ・フォー・ツリーズのすぐ横にある丸い囲いから、下を覗くと見えます。チェイス・マンハッタン銀行の地下1階のプラザにあるサンケン・ガーデンは、イサム・ノグチ作の円形庭園。京都の龍安寺の石庭をイメージしているそうです。夏になると噴水が上がり涼しげな雰囲気ですが、冬には噴水は休止しています。是非、上からと地下の両方から見て下さい。
▼所在地:1 Chase Manhattan Plz, New York
アラモ/アスタープレイス・キューブ (Alamo/Astor Place Cube)
イーストビレッジのクーパー・スクエア(4番街)とラフィエット通りの交差点にある広場、アスター・プレイスに設置されています。数々のパブリックアートを制作した、アメリカの著名な抽象彫刻家トニー(バーナード)・ロゼンタールの作品です。地下鉄6トレインのアスター・プレイス駅で降りて地上に上がると、すぐ目の前にあります。黒い立方体の同作品は、「アラモ」、「アスタープレイス・キューブ」又は「ザ・キューブ」など、色々な名称で呼ばれています。レッドキューブに似ていますが、設置されたのはレッドキューブより1年早い1967年。スチール製で、重さは約820キロもあります。この作品も、レッドキューブ同様、横から支えるようにして写真を撮る人が多いようです。
▼所在地:E 8 St. (Lafayette St & Cooper Sq), New York
マン・アンド・ドルフィン・ダンス (Man and Dolphin Dance)
日本でもその名を知られるストリートペイントの先駆者で、1980年代のアメリカを代表する画家、キース・ヘリングが描いた壁画。へリングさんは、エイズの合併症で、31歳で亡くなっています。この作品は、ジェイムス・J・ウォーカー・パークに隣接するトニー・ダポリト・リクレーションセンター内のプールサイドの壁に描かれています。プールサイドに寝そべったり泳いだりしながら、キース・へリングの絵を鑑賞できるなんて、なんとも贅沢。でもプール自体は、古い市民プールといった感じです。Clarkson St.から見えるので、プールに入場しなくても、プールがお休みの冬でも、フェンス越しに見ることができます。見ているだけで、愉快になる作品です。
▼所在地:1 Clarkson Street, New York
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ナツコ・H
- 世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。