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【奥武蔵】武川岳~焼山~二子山 縦走登山ルート
こんにちは!低山クライマーのシンジーノです。
新型コロナウイルスの影響を受け、完全に山登りの世界から遠ざかっていましたが、初夏の日差し爽やかな土曜日。約3か月ぶりに登ってきました。今回の山は奥武蔵の武川岳を中心とした縦走ルートです。久しぶりの山登り、果たして私の身体は持ちこたえられるのか~?
目次
奥武蔵エリアの魅力とは
奥武蔵とは、西武池袋線~秩父線の飯能駅から西武秩父駅の間の各駅から登り始める山々、例えば武甲山、大持山、小持山、伊豆が岳、丸山、棒ノ折嶺、また東武東上線の小川町駅からバスで登山口まで行って登り始める、堂平山、大霧山などが知られていますが・・・
はっきりいって地味です(笑)首都圏近郊の低山クライマーが集う丹沢や奥多摩に比べればかなり地味。
標高も1,000m前後で、眺望もまずまずですが、富士山がでっかく見えるということもなく、山頂からぐるり360度の眺望は少なく、武甲山は結構有名ですが、それ以外は「・・・どこそれ?」
でも!奥武蔵には奥武蔵の良さがあるんです。
まず
①それほど混んでいない
これは決して人気がないということではなく(コホン)、山に登る時、大渋滞では楽しみも半減です。奥武蔵エリアは駅やバス停ではそこそこ人がいますが歩き始めたら前後に誰もいないという時もよくあります。こういう時、山の良さを感じるのです。
②駅から歩き始められるコースが比較的多い
「伊豆が岳~子の権現ルート」は正丸駅から、「丸山」は芦ヶ久保駅から、「高山不動~関八州見晴台ルート」は西吾野駅から直接歩いて登り始められます。山登りをやる人はおわかりでしょうが、駅から登山口までのバスはシーズン中たるや通勤ラッシュに近い混雑で、登る前から疲れ果ててしまいます。駅から歩き始められるならバスの待ち時間を考慮する必要もなくストレスが少なくて済みます。ここ意外に大事です。
③登りがいのある山が多い
地味ですが、登りがいのある山も多いです。「伊豆が岳~子の権現ルート」は"どS"のにアップダウンを幾度となく強いられますので、低山とは言え「あ~今日はよく歩いたなぁ~」と満足感もひとしおです。
④登る人たちが本当に山好きの人が多い(ように感じる)
いわゆるミーハーっぽい人はあまり見かけません。(あくまで個人的印象です)
地味・・・もとい、本当に山が好きで登りに来たという風な人が多いように思います。単独クライマーも多いように思います。
⑤木道、階段が少ない
丹沢や高尾山など、多くの人が山に入り土が崩れて木道や木の階段を整備している山が多いです(山の地質によるところもある)が、奥武蔵エリアはあまり木道や階段がありません。個人的好みの問題でもありますが、私はあまり階段が好きではありません。自分の歩幅に合わない階段は歩きにくいし疲れます。何より山に登るんですから、やはり土の道を歩きたい。そういう意味で奥武蔵は山の自然が比較的そのまま残っているように思います。決して埼玉県の予算の問題ではないと思います(コホン)
⑥首都圏北部住民にはアプローチしやすい
首都圏の山は西部エリアに多いです。丹沢、奥多摩、高尾山、大月などは西の方ですね。
東に筑波山はありますが、それ以外はほぼ西に集中しているのではないでしょうか。そんな中、西武線、東武線といった北部に向かう沿線から近い山は近隣住民にはありがたいです。
コースタイム
- 名郷(なごう)バス停発(8:15)
- 武川岳登頂(10:50)
- 小休止10分
- 焼山(12:00)
- 昼食休憩30分
- 二子山 雄岳(13:15)
- 二子山 雌岳(13:23)
- 西武秩父線 芦ヶ久保駅着(14:30)
歩行時間:約6時間 / 標高差 :約750m コース上にトイレ、水場はありません。
登山道中レポート
それでは出発から下山までをレポートしましょう。
起点は西武池袋線の飯能駅です。そこから名郷(名郷)湯ノ沢行きのバス(3番乗り場)に乗って登山口に向かいます。(このルートは往路はバス、復路は駅に降りるコースです)
飯能駅から名郷バス停までは約1時間。バスは無事座れました。こちらが名郷バス停です。
さて、では快晴の下、出発~!
しばらくアスファルトを歩き、いよいよ山に入っていきます。
その後も車道を横切って山道へ~を繰り返します。
歩き始めて20分くらいかな、ようやく本格的山道へ入ります。
武川岳に登頂前に天狗岩という岩の塊を登ります。男坂、女坂と2ルートあり、僕らは男の子なので男坂を登ります。
なかなかの岩場ですが、ゆっくり登ればさほどのことはありません。
ようやく尾根へ出ました。いよっ、待ってました!
名郷から武川岳までの道は眺望はさほどでもないですが、逆に直射日光にあまり当たらず、急登もなく、広さもあって歩きやすかったです。
名郷バス停から歩き始めて約2時間半で武川岳へ登頂です。標高1051m。
お約束の記念撮影。
武川岳山頂の眺望はさほどでもありません。10分ほど小休止して先へ進みます。
どうです。歩きやすそうな道でしょう?
ヤマツツジが咲いていました。こういう出会いも山登りの楽しみです。
本ルートは武川岳以降がなかなかの難敵です。これまでせっかく登ってきた分を急激に下らせたりします。
奥武蔵のシンボル武甲山が見えます。
登ったと思ったら、また下り。はぁ。。。
二つめのピーク「焼山」です。標高850m。今回はこの焼山が一番眺望がよかったピークでした。(山頂の広さはありませんが)
3つめの山 二子山へ向かいます。
二子山はその名の通り二つのピーク(雄岳、雌岳)があります。こちらが雄岳です。
そしてこちらが雌岳。雄雌ともに小さくて可愛らしい山頂でした。
さてここ(雌岳)からがこのコース最大の難所の下り。急斜面です。ロープを伝わないと降りられません。
写真ではさほどでもないように見えますが、実際はほとんど崖のようです。魔の下り(笑)この日は土が乾燥していたからよかったようなものの雨が降った後はえらいことになります。ここだけは思いました。階段にしてくれればいいのになって(笑)
二子山(雌岳)から約1時間で降りてこられます。途中沢沿いに降りるので、滝を見られました。昨年の台風はあちこちの山に傷跡を残していました。山を下りてトンネルをくぐると西武秩父線の芦ヶ久保駅に出ます。
奥武蔵 武川岳~焼山~二子山縦走を終えて
奥武蔵エリアの人気の「伊豆が岳~子の権現」ルートの西側を通り3つのピークを踏破する縦走路で、約6時間に亘るなかなか歩き応えのあるコースでした。
良かった点は●名郷~武川岳間は道幅も広くさほど急登もなく歩きやすいこと●木が茂っているので直射日光はあまり当たらず体力消耗しない●駅に直接降りるので帰路が楽、というところです。
逆にイマイチだった点は●眺望はさほど望めない●山頂も狭くゆっくり食事するような感じではない●二子山(雌岳)から芦ヶ久保駅に降りる道は急坂でロープ無しには降りられない。雨の後には絶対に行きたくない!(笑)ところでしょうか。
全体的にはいいコースだと思います。
武川岳から伊豆が岳、大持、小持山に向かうルートもありますからバリエーションも豊富でおすすめです。
しかし、、、やっぱ山っていいなぁ~ってしみじみ感じた久しぶりの山行でした。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。