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高知県の離島に行こう。宿毛市の「沖の島」がおすすめ!
<トップ画像:沖の島の関東山から弘瀬湾を望む>
日本には島がたくさんありますが、高知県に、人が住んでいる島があるって知っていましたか?高知県の最西部、宿毛市のさらに南西の沖合に浮かぶ周囲約20km。人口約150人の「沖の島」この小さな離島には環境省が国立公園に指定するほどの大自然と周囲には抜群の透明度を誇る綺麗で豊かな海域もあります。また一説では平安時代の今昔物語集に妹背島として沖の島が記されている長い長い歴史もあります。そんな大自然と歴史ある沖の島で、ゆっくりとした"島時間"を体験してみませんか?
目次
- こんにちは!初めまして!
- 沖の島って高知県のどこにあるの?どんな島?
- 沖の島にアクセスするには
- 島の散策にはレンタル電動自転車がおすすめ
- 沖の島の景観
- 沖の島の歴史
- 沖の島のスポットを解説します!
- シーカヤックで七ツ洞を探検
- 釣り
- 最後に
こんにちは、初めまして!
今回、沖の島の事を書くのは、沖の島に住んでいる島民の中垣です。
僕は元々は愛知県に住んでいましたが、2019年の3月に沖の島に移住しました。仕事は宿毛市で「地域おこし協力隊」をしています。業務内容は離島振興、もちろん沖の島の担当です!実はこの記事を書いているのも地域おこしの一環です。沖の島で何の振興を狙うにしてもまずは皆さんに沖の島の存在と魅力を知ってもらうことが重要だと考えて投稿しました!移住してまだ1年少しですが、島の生活を楽しんで満喫しています。今回は沖の島の魅力を徹底解説します!最後まで読んでもらえたら嬉しいです、よろしくお願いします!
<母島集落にある日吉神社の祭りを終えて島民と談笑している様子(酔っぱらっています...)>
沖の島って高知県のどこにあるの?どんな島?
沖の島は、高知県の最西部の宿毛市片島から更に南西へ約24kmにある、太平洋上に浮かぶ高知県唯一の有人離島です(沖の島は裸島・二並島・沖の島・鵜来島・三ノ瀬島・姫島・水島の7島から構成されて沖の島町といいます。沖の島と鵜来島に人が住んでいます。)
四国百名山に選ばれた標高404mの妹背山が島の中央にあり、川に恵まれて水が豊かな島です。島の全体が花崗岩で形成されていて、周囲は白亜の断崖や急斜地が見られて平地が少ないのが特徴です。そのため、石垣・石段を積んだ集落の構造になっています。その景観を国土交通省が「石垣・石段とともにある暮らし」名義で「島の宝100景」に選定しています。沖の島の居住地域は母島、弘瀬、古屋野、久保浦、長浜の5つの集落で構成されています。島の周囲は透明度30mにもなる綺麗な海が広がり、海中にはサンゴ礁や色とりどりの熱帯魚など約1,000種を超す様々な海洋生物が生息する数多くのダイビングスポットがあります。また大型のグレや石鯛などが釣れるポイントも数多くあり、日本有数の磯釣りの聖地となっています。
沖の島にアクセスするには
宿毛市片島から宿毛市営定期船で沖の島に渡ることができます。7時発と14時30分発で通常は1日に2便ですが、夏のお盆の時期には増便して3便になることもあります。料金は大人片道1,350円です。
沖の島には母島集落と弘瀬集落の2つの港に寄港するので目的によってどちらに降りるか選びましょう!詳しくは宿毛市の定期船ホームページで調べて計画的な島旅にしてくださいね。油断していると船に乗り遅れるかも...。
また、冒頭でもご説明しましたが、沖の島は磯釣りが盛んです。そのため、民間の渡船業者の船でも沖の島へ行くことができます。また後で詳しくお話ししますね。
島の散策にはレンタル電動自転車おすすめ
沖の島は平地が少なくて坂が多いのが特徴です。島中を巡ろうと思ったら、例えば弘瀬集落から長浜集落の終点地域の玉柄まで片道で11.2kmあります。古屋野集落、母島集落、久保浦集落も寄って往復したら倍以上の距離になります。小さな島ですが意外と距離があるんですね。
なので歩きでは大変ですし、Googleマップの予測では片道だけで2時間33分かかってしまいます。沖の島集落活動センター妹背家では電動自転車のレンタルをしているので借りてみてはどうでしょうか?電動アシストがあるので凄く楽ですよ。
<レンタル電動自転車で白岩岬へ>
レンタル電動自転車の貸し出し場所は以下の3箇所です。
- 島の駅いもせや
- 旅館おきのしま
- 望洋館澤近
料金は2,000円です。
沖の島の景観
冒頭でご紹介しましたが、沖の島は「石垣・石段とともにある暮らし」の集落景観が特徴的です!例えてみるならば日本版マチュピチュと言ったところでしょうか?
<母島集落の一角>
島は急傾斜な地形が多く平地がほとんどないため、石垣を築いて家を建て、山には同様に石垣で段々畑を作りました。
集落の家々をつなぐ石段の道は狭く、人がやっと通れるような石段の道を「カルイ」と呼ばれる道具を使って生活物資を運びました。数百年にわたってコツコツと積み上げられ、迷路のように張り巡らされた石段は島の歴史そのものです。
集落によってその組み方や色合いも違います。弘瀬地区では灰色を帯び、母島地区では赤みを帯びています。また、石垣や石段の上に物を野菜などを干したり夕涼みなどに使う「干棚」があるのも島ならではの文化です。
沖の島の歴史
沖の島は一説には平安時代に既に人が住んでいたとも言われています。それは今昔物語集に妹背島として記述があり、それが沖の島のことではないかと言われています。また、遅くても鎌倉時代には山伏が沖の島に移り住んで修行していたり、関東の相模国の武家である三浦一族が島に流れ着いて住み始めたと言われています!
室町時代には土佐国と伊予国で島の領土が争われて分断されました。江戸時代に土佐側の主張が通って決着しますが、このような歴史的経緯により、弘瀬側は土佐。母島側は伊予。と、一つの島に現在も異なる伝統や風習が語り継がれ、独自の風土を形成しています。
「ヨーサンヤ!」と独特の掛け声などをしながら御神輿を担ぎます。
沖の島のスポットを解説します!
前述の観光マップを基にご紹介していきますね!この観光マップは宿毛市のホームページや宿毛市営定期船発着所の片島港等で配布しています。また、別の観光マップも沖の島集落活動センター妹背家のホームページや島の商店のいもせや等で配布しています。
母島集落
宿毛市営定期船の発着場。約50人が暮らしています。
<「島の駅」いもせや>
「島の駅」いもせやとは沖の島にある島民組織の集落活動センター(※)妹背家の商店事業です。母島集落にあり、島民が交替制で店番を行って運営しています。定期船の発着前後の1時間しか営業していませんが、ぜひ立ち寄ってみてください。観光案内及び休憩スペースは閉まることなくいつでも自由に使うことができます。また、ここでレンタル自転車を借りることができます。
※集落活動センターとは、高知県が立ち上げを推進している組織で地域住民が主体となって生活・福祉・産業・防災などの活動について課題やニーズに応じて総合的に地域で取り組むものです。
◆母島集落にある宿
- 宿名:旅館おきのしま
- 電話番号:0880-69-1116
- HP:旅館おきのしま
集落活動センター妹背家のレンタル自転車の受付も行っています。
- 宿名:望洋館澤近(さわちか)
- 電話番号:0880-69-1121
- HP:望洋館澤近
島では貴重な自動販売機があります。また、自動販売機の隣のスペースで帰りに宿毛市営定期船のチケットを買うことができます。定期船の発着時間の約30分前から受け付けています。第1便は約8時、第2便は約15時。乗り遅れないように余裕を持って準備しましょう!集落活動センター妹背家のレンタル自転車の受付もしています。
- 宿名:高見旅館
- 電話番号:0880-69-1311
◆すくも湾漁業協同組合沖の島支所
JFマリンバンクの取り扱いやガソリン等を補給できます。
◆郵便局
郵便、貯金、保険、ATM等が利用できます。島で唯一の自動ドアがある最先端の施設です!
◆公衆トイレ
◆公衆電話
◆宿毛市沖の島開発総合センター
沖の島の地域産業の振興、社会教育の実施、保健及び福祉の増進、文化の保存保護など社会開発的機能を果たすために使われています。中に宿毛市沖の島支所があり、行政サービスを受けられます。
◆回天基地跡
沖の島では戦争時に島の中で様々な軍の設備が作られました。これは人間魚雷とよばれた回天の基地用に掘られたものです。母島にいくつか同じような穴が掘られましたが、終戦後に埋められて今ではこれだけが残っています。実際には沖の島に回天が配備されることはなかったようです。
◆バス停
沖の島を巡回している「ゆるりんバス」。すくも湾漁業協同組合沖の島支所や島の駅いもせやの辺りにバス停があります。また、島の主要場所にバス停が点在しているので島を散策する時はバス停と時刻を確認しておきましょう!
◆日吉神社
母島の氏神様。春と秋には祭りが行われています。沖の島は狛犬が独特とも言われます。島の神社仏閣を巡ってみるのも面白いかもしれませんね。
◆母島のアコウの木
樹齢は若いですが、アコウの木特有の根を他の木に巻きついて締め殺す特製を遺憾なく発揮しているのがよく分かります。1976年に宿毛市の天然記念物に指定されました。
◆徳法寺
浄土真宗本願寺派のお寺。先代の住職が貝の収集家でなんと沖の島で新種を発見しています!沖の島開発総合センターで収集した貝を展示しています。境内には島では珍しいゴムの木が植えられて大木になっています。
◆診療所
沖の島開発総合センターの隣にある診療所。沖の島で怪我をしたり、体調が悪くなった時は立ち寄りましょう。
- 電話番号:0880-69-1330
◆島民が飼っているヤギ
沖の島で飼われているヤギ。母島の2匹の子供が徐々に増えて今では島に8匹います。今後もどんどん増えてヤギが名所の島になるかもしれませんね。近い内に鵜来島に子供のヤギが引き取られるそうです。
弘瀬集落
宿毛市営定期船の発着場。約60人が暮らしています。
◆市原商店
市原商店は弘瀬集落にある商店です。沖の島では母島集落にも島の駅いもせやがありますが、いもせやではお酒やタバコを扱っておらず、販売しているのはこの市原商店だけです。飲食物から生活雑貨まで色々あります。小さい島ですが、夏場などは脱水の恐れもあるので飲食物が不足しないように計画的に楽しい観光にしましょう。
◆弘瀬集落にある宿
- 宿名:民宿初福荘
- 電話番号:0880-65-8887
- 宿名:民宿黒潮
- 電話番号:0880-69-1055
- 宿名:島一旅館
- 電話番号:0880-69-1665
- 宿名:セルフの宿市原
- 電話番号:0880-69-1048
◆公衆トイレ
宿毛市営定期船から降りて目の前のみなとふれあい公園内にあります。トイレの隣には休憩スペースもあるのでまずはここでゆっくり休むといいかもしれませんね。一面に広がる弘瀬湾を眺めていると潮風や鳥の囀りがとても心地良いと思います。
◆公衆シャワー
同様にトイレの横にあります。無料で使用できます。
◆すくも漁業協同組合沖の島弘瀬出張所/簡易郵便局
JFマリンバンクなど取扱いができます。また、簡易郵便局も併設しています。
◆あったかふれあいセンターおきのしま/宿毛市沖の島支所連絡所/弘瀬老人憩いの家
あったかふれあいセンターと宿毛市沖の島支所弘瀬連絡所と老人憩いの家を兼ね揃えている施設です。ここから見る景色は弘瀬湾を一望できてとても癒され、島民の憩いの場所になっています。
◆若宮神社
弘瀬集落の先祖、三浦一族を奉っている神社です。
◆荒倉神社
弘瀬集落の氏神様。春と秋には神輿を出して祭りが行われています。正月には境内で弓を引く神事も行われます。
◆白皇神社
宿毛市営定期船で沖の島に来る際、弘瀬湾の北側にある小島に何かあるなぁと思いませんでしたか?実はよく見ると鳥居や社が建っています。この神社は白皇神社といい、かつてここで尊良親王と尊澄親王が暮らしていた伝説が残っています。
◆鴨姫神社
弘瀬湾の南側に鴨姫神社があります。ここから弘瀬集落を眺めると「石段・石垣とともにある暮らし」の集落景観がよく分ります。また、妹背山・関東山の山並みも美しく自然の豊かさも感じられます。鴨姫神社から目の前には白皇神社があります。この2つの神社は今でも伝説が残っています。
◆正行寺
浄土真宗本願寺派。今でも夏には境内で盆踊りなどが行われます。
◆土佐冲ノ島灯台
弘瀬湾を照らす重要な灯台です。海上保安庁が日々、風速を計測しています。風速が17m程を超えると宿毛市営定期船が欠航する可能性が高くなります。島に遊びに来るときは海上保安庁が公開している風速をチェックして天候を予測しましょう。
また、灯台へ行く道中はかつての段々畑が残り、歴史を感じることができます。
◆孤島の太陽荒木初子記念館
沖の島の偉人。保健婦の荒木初子の生家です。保健衛生向上、乳幼児の死亡率減少、また、かつて沖の島で風土病のフィラリアが蔓延した際に撲滅に貢献する等の功績を称えられてみなとふれあい公園には像が建てられています。その生涯は「孤島の太陽」と、映画化もされています。
◆旧弘瀬小中学校
かつての弘瀬集落の学び舎です。今も大事に残されています。
◆土予国境跡
かつて沖の島は室町時代に土佐国と伊予国で島の領土が争われて分断されていた国境跡には石碑が建っています。場所はすくも漁業協同組合沖の島弘瀬出張所の前の辺りにあります。
◆県道終点地付近
沖の島の道路は島1周巡回していません。道路の名称は高知県道358号沖ノ島循環線なのですが...地図混乱地域のため用地買収ができず、工事ができなかったそうです。
そのため、弘瀬集落の奥の方と長浜集落の奥で行き止まりになってしまっています。ですが、弘瀬集落の県道地点付近はとても眺めが良いのでぜひ立ち寄ってみてはどうでしょうか?
古屋野集落
◆弘瀬集落にある宿
- 宿名:ブルーマリンハウス
- 電話番号:0880-69-1023
◆寺の下
母島集落から古屋野集落へ向かう時に最初に見えてくる港です。透明度が抜群で浅瀬なので遠目からでも海が透き通って見えます。防波堤が整備されていてここからでも十分に釣りを楽しむことができますよ。
◆前の浜
古屋野集落の目の前にある浜。目の前の海には姫島が望めます。この浜の後には日吉神社と古屋野の宿のブルーマリンハウスがあります。更に南へ行くと、うどの浜があります。道中ちょっとした山道ですが、かつての石垣が残されていて景観を楽しむことができます。
◆うどの浜
うどの浜海水浴場。沖の島では海遊びできるスポットは沢山ありますが、保健所から許可された正式な海水浴場はここだけです。海の透明度は抜群に透き通っていて水質検査も行われていて安心です。また、ブルーマリンハウスが海の家を営業しています。トイレやシャワーも整備されています。
◆日吉神社
古屋野集落にある日吉神社へ続く石の階段。241段も積まれていてその高さは圧巻です。境内まで階段を上ると疲れますが、振り返ってみると古屋野湾と姫島の景色が素晴らしくて疲れが吹き飛びます。ぜひ登ってみてくださいね。
久保浦集落
◆八幡神社
久保浦集落の神社。境内には戦争時の防空壕が残されています。
◆島民が飼っているヤギ
久保浦集落の島民が飼っているヤギ。この子達は母島で飼われていたヤギの子供です。廃品のベッドを置いてみたところ気に入ってくれたようでいつも人間のようにくつろいでいて可愛いですよ。
◆久保浦海岸
久保浦集落にある海岸。丸石が多いですが、一部分は砂浜になっています。透明度は抜群に良くて海に潜ると沢山の種類の魚が泳いでいます。ウミガメが来ることもよくあります。シャワーと更衣室とトイレが整備されていて無料で使うことができます。
◆ゴリラ岩
久保浦海岸から南側へ目をやると特徴的な岩が見えます。通称ゴリラ岩。どうでしょうか?ゴリラに見えますか?
長浜集落
◆土予国境跡
弘瀬集落の国境跡から繋がって長浜集落にも同様に石碑が建っています。
かつての国境の図です。
◆裸島展望台
鵜来島、裸島、二並島、宿毛市本土、大月町などが一望できるスポットです。スポーツ用の自転車ラックも置かれているので愛車を傷付けずに安心して休憩できます。
◆旧長浜小学校
1972年に廃校。長浜集落のかつての学び舎で今も大切に残されています。春には校庭の桜が咲き誇る沖の島で一番のお花見スポットです。
◆貝の古場のアコウの木
長浜集落にあるアコウの大木は幹に穴が空いていてその中にお地蔵様が奉られています。その姿から安産のご利益があると祈願されています。1969年には宿毛市の天然記念物に指定されました。
◆天満宮
長浜集落にある天満宮。沖の島では唯一この神社でおみくじを引くことができます。中には恋愛について書かれているものもあって楽しめると思います。景品が用意されていることもあるようです。
◆県道終点玉柄展望台
弘瀬集落同様に長浜集落の玉柄というところで県道が終点になってしまっていますが、その辺りから見る景色は大海原が広がって足摺岬や蒲葵島、柏島などが見えて最高にきれいです!行き止まりのここまで来る価値はあります!
◆白岩岬公園キャンプ場
沖の島の中央の西側に白岩岬という白亜の断崖が特徴的で美しい岬があります。その場所に無料のキャンプ場が整備されているのでキャンパーにはたまらないロケーションだと思います!僕もよくテント泊登山をしていたキャンプ好き人間なので、沖の島に移住してすぐにここでキャンプをした思い出があります。ここで見る夕陽や星空は最高です。
◆四国最南端の碑
白岩岬に建てられていますが、この石碑何かに見えませんか?実は矢印の形になっていてその先には沖の島の南にある土佐冲ノ島灯台を差しているんです!地図で見てみるとその辺りが確かに四国最南端ですね。
◆東屋
屋根があるので島に遊びに来た日が生憎の雨でも安心してテントを張れます。
◆公衆トイレ
トイレがあるので簡易トイレを持参する必要がありません。
◆バーベキュー場
シングルバーナー等で調理するのもキャンプの醍醐味ですが、バーベキュー場があるので豪快にいきましょう!島民が薪を置いてくれていることもあるようです。
◆水道
残念ながら水道ではなくて山の谷川の水になります。
◆展望台
この展望台に上がると更に眺望がよくなります!絶景ですね。
◆広場
とても広い場所なので好きなところにテントを設営しましょう!
◆妹背山山頂
◆展望台
沖の島の最高峰404mです。展望台に上がるともう少し高くなります。鵜来島や弘瀬集落を望むことができてとても気持ち良い景観です。ここでお昼ご飯を食べると最高ですよ。
◆標識及び登頂記念ノート
山頂には登頂を記念して何かを記せるノートも設置されています。...というのも僕が設置したんですけどね(笑)よかったら何か書いていってくださいね!
◆砲台跡
山頂には戦争時の砲台跡が残されています。妹背山からは豊後水道がよく見えるので当時は重宝したのかもしれませんね。
◆山伏神社
山伏神社は妹背山山頂へ行く登山道の途中の北峰山にあります。沖の島では鎌倉時代に山伏が移り住み、この周辺で修業していたと言われています。境内のすだじいのご神木は樹齢約500年とも言われていて神聖な雰囲気に包まれています。1969年には宿毛市の天然記念物にこのすだじいのご神木が指定されました。
◆三浦家一族の墓
妹背山登山道の弘瀬側の道中に三浦一族の複数のお墓とその中央には三浦新助則久記念碑が建てられています。鎌倉時代に関東の相模国の武家であった三浦家の三浦新助則久は北条氏に追われ、沖の島に移り住んだと言われています。数十基の石碑が並び、今も島民からはご先祖様と呼ばれています。
◆仏が丘
三浦一族が沖の島に移り住んで初めに住んでいた地。現在は約120体お地蔵様が並んでいる。このお地蔵様は弘瀬集落の住民が願掛けとして徐々に増えていきました。お地蔵様には西国33ヶ所と四国88ヶ所の霊場が彫られていて仏が丘でお参りをするとそれら全ての霊場を巡ったのと同じご利益があるとも言われています。
◆宿毛市立沖の島小中学校
2004年に 弘瀬小中学校、母島小中学校が統合して沖の島小中学校が創立しました。現在、小学生6名。中学生1名が在校しています。健やかに楽しく育ってくれますように。
シーカヤックで七ツ洞を探検
沖の島の岸壁には7つ大穴があいているスポットがあります。島に来る時の船で気付いた方もいるかもしれませんね。実はこの大穴の一部は奥で繋がっていて天気のいい凪の日はシーカヤックで通り抜けることもできます。
大穴の中の岸壁には観音様のような模様があり、別名観音洞とも呼ばれています!内部は青く輝いて神秘的な世界が広がっています。沖の島観光協会のシーカヤックイベントや集落活動センターのシーカヤック事業で行くことができます。実は僕もシーカヤックのお手伝いをしていることがあり、よく七ツ洞には行きます。一緒に観音様を探しましょう!ぜひ探検してみてくださいね。
沖の島観光協会
電話番号:0880-69-1001
沖の島集落活動センター妹背家シーカヤック事業
予約電話番号:090-4784-7001
釣り
沖の島は全国的にも有名な磯釣りの聖地です。グレ・イシダイの60cmオーバーがコンスタントに釣れる釣場は日本でも沖の島くらいです!
島では1959年に磯釣りが始まった歴史深さもあります、そんな熟練の渡船業者が磯まで安全に送迎します。沖の島では釣り磯が二並島、三ノ瀬島、一ツバエ、ムロバエ、ノコバエ、大小島、姫島南の大きく7箇所に分かれていて沖の島渡船組合連合会の7つの渡船業者が7箇所の磯を交替制で分担しています。釣りに行きたい日程の磯分担をしっかりと確認しておきましょう。
<沖の島7つの釣りポイント>
■沖の島の渡船
<母島港>
- 船宿名:沖の島渡船
- 船 名:金誠丸 電話番号:0880-65-8024
- 提携宿:旅館おきのしま 電話番号:0880-69-1116
●
- 船宿名:岡崎渡船
- 船 名:豊丸 電話番号:090-2782-4217
- 提携宿:旅館おきのしま 電話番号:0880-69-1116
●
- 船宿名:澤近渡船
- 船 名:望洋丸 電話番号:0880-69-1121
- 宿 :望洋館澤近 電話番号:0880-69-1121
●
- 船宿名:高見渡船
- 船 名:鷹鶴丸 電話番号:0880-69-1311
- 宿 :高見旅館 電話番号:0880-69-1311
<弘瀬港>
- 船宿名:初福渡船
- 船 名:初福丸 電話番号:090-4337-1766
- 宿 :民宿初福荘 電話番号:0880-65-8887
●
- 船宿名:金子渡船
- 船 名:こうよう丸 電話番号:0880-69-1055
- 宿 :民宿黒潮 電話番号:0880-69-1055
●
- 船宿名:島一渡船
- 船 名:旭洋丸 電話番号:090-4788-2754
- 宿 :島一旅館 電話番号:0880-69-1665
最後に
なぜ僕はこの「沖の島」に移住したのか?
僕は愛知県名古屋市生まれです。ずっと愛知県に住んでいて高校卒業後には某自動車製造メーカーで約11年間働いていましたが、栄えた街よりも自然が好きでいつかは自然豊かな場所で暮らしたいと考えていました。
働きながら日本各地を旅行しつつ移住地を探していましたが、高知県へ訪れた際に山に囲まれた町並みと一面に広がる大海原な太平洋の雰囲気に惚れ込んだのがきっかけです。移住してする仕事は「地域おこし協力隊」にしようと決めていました。
そこで「高知県 地域おこし協力隊」で調べて、その中でも島で暮らしたいという思いもあったので、そこからさらに「高知県 地域おこし協力隊 島」と検索したらちょうど沖の島で地域おこし協力隊の募集を見つけたので、応募しました。正直なところ沖の島は知らなかったので応募して数日後に急いで下見旅行に行きました(笑)。実際に訪れてみたら予想通り自然豊かで、生活インフラもしっかりと整っていたのでここにしようと決断しました。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!小さい島で商店や自動販売機やトイレも少ないので観光に来てくださる場合は十分計画を立てて歩きやすい靴で飲み物や食べ物を持参しましょう。定期船の時間もしっかりと確認してぜひ沖の島を満喫できる島旅にしてくださいね。それではまた!
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-
中垣 慶祐
- 愛知県から高知県 宿毛市の離島「沖の島」へ移住。島の大自然の中で暮らしを楽しむ。珈琲と登山とマラソンが大好き。職業は「地域おこし協力隊」。新人狩猟者でもある。30歳男。