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おうちでギリシャ気分!スブラキを作ってみよう/5月5日現在のギリシャの状況
ここ最近の状況により、おうちで過ごされている方が多いかと思います。食べ歩きをする代わりに美味しいレストランのテイクアウトやデリバリーをいろいろ試しています!という投稿もSNSでよく見かけますが、普段よりゆっくり時間をかけて料理をしたり、各国料理に挑戦して旅気分を味わってみるのもいいですね。今回は、日本でも気軽に試していただける簡単ギリシャ料理をご紹介します。
目次
ギリシャの国民食「スブラキ」を作ってみよう!
ギリシャで最もポピュラーな料理のひとつがスブラキ。シンプルな豚串のことなのですが、ギリシャ人はこれが大好きで、お店も至るところにあります。
アテネの老舗スブラキ店では、こんな風に大量のスブラキが常にジュージュー音を立てて焼かれています。最近ではマリネにこだわったスブラキもよく見かけますが、昔ながらのスブラキはとってもシンプルなんですよ。
作り方は......
- 適度に脂身のある豚肉を一口大に切って串に刺す。
- 塩を振って炭火またはグリルで焼く。
- こんがり焼きあがったら、レモン汁(お好みでマスタードも混ぜて)をかけてさっと炙り、塩、こしょう、オレガノをふりかける。
たったこれだけです。焼きたてにパンとレモンを添えてどうぞ。
※我が家では、塩、こしょう、にんにくすりおろし(控えめに)、マスタード、オリーブオイルを肉に揉み込んでマリネして作ることが多いです。こちらも美味しいのでお試しを!
以上が昔ながらの硬派なスブラキの作り方と食べ方ですが、オニオンスライスやトマトを添えたり、以前レシピをご紹介したジャジキ(ヨーグルトときゅうりのニンニク風味ディップ)やサラダと一緒に食べても。野菜やジャジキと一緒にピタパンでサンドイッチにするのもポピュラーな食べ方です。
基本のポークのスブラキに次ぐ定番がチキンで、こちらも同じように作れます。ギリシャでは皮なしで作られることが多いですが、皮付きだとさらに美味しいはず。鶏肉をベーコンで巻いて串刺しにすると「コトベイコン」(チキンベーコン)のスブラキになります。
もうひとつ、こちらはソーセージのスブラキです。ただのソーセージも、こんな風に野菜と一緒に刺すと目先が変わって楽しいスブラキになりますよ。太目のソーセージを一口大に切り、玉ねぎやパプリカと交互に刺して焼きます。基本のスブラキと同様、焼き上がりにレモン汁とマスタードを混ぜたものを塗り、オレガノをふりかけて完成です。
おうちでは炭火焼きはちょっと難しいかもしれませんが、グリルやオーブントースターでも焼けますのでぜひお試し下さいね。状況が改善したら、ギリシャへ本場のスブラキも食べにいらして下さい!
ギリシャは5月4日からロックダウン解除
前回はロックダウン下のギリシャの生活の様子をお伝えしました。その後もギリシャにおける新型コロナウイルスの新規感染者数・死者数は緩やかな増加をキープし続けていて、5月はじめの時点では新規感染者は日に10人以下、死者はゼロという日も。5月4日からロックダウンが解除され、届出なしで県内なら自由に出歩けるようになりました。
<ギリシャ政府発表の規制緩和予定表>
規制の緩和は段階的に行われ、お店の営業も、最初は一般の小売店や美容院などから再開していき、感染者数がまた増えないか厳しくモニターを続けていく方針です。また、学校は11日にまず高校3年生から登校、週を追って高校1、2年生、中学生と続きます。
「ステイホーム」から「ステイセーフ」へ
アテネで暮らしていて、体感としては4月後半の時点でかなり平常時に雰囲気が戻ってきたなと思いました。悪く言えば、気が緩んでる人が増えたということで、車でさっと買い物に行こうと土曜の午後に出かけたら、局所的な人の多さにびっくり......ということがありました。もちろん状況によってはまたロックダウンに戻る可能性もあるので、みんなあまり羽目を外さないことを祈るばかり。
政府が掲げるスローガンは、「ステイホーム」から「ステイセーフ」に変わりました。引き続き「手洗いや消毒はしっかりと」「社会的距離を保って」「マスク推奨」という注意事項を守り、安全に日常生活に戻っていきましょうということです。マスクについては基本的に推奨とされていますが、公共交通機関やタクシー、医療機関内など限られた場所では着用を義務付けられており、違反者には150ユーロの罰金が課せられるとのことです。
<まさかギリシャのスーパーのチラシにマスクが載る日が来るとは......>
今年の旅行シーズンはどうなるの?
観光が重要な産業であるギリシャでは、近づく夏に焦りもあります。残念ながら今年の観光シーズンは壊滅的であるとの見通しですが、遺跡は5月18日から、ホテルは通年営業のものは6月中旬に再開が予定されています。ホテルの営業再開は安全ガイドラインに沿ってというのがもちろんのことで、ブッフェの廃止をはじめ食事提供の方法変更など、今までとは大きく変わりそうです。
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。