【ベトナム】バンメトートにある「アコドン村」が世界中で注目される理由

ベトナム中南部にあるバンメトートは、ホーチミンから国内線で1時間ほどで行ける山岳地帯。近年はちょっとニッチな場所を求めるアジア好きの旅行者に人気があり、年々観光地化されてきています。今回紹介するのは、バンメトートの市街地にある「アコドン村」と呼ばれる場所。観光地にもなっていますが、実は世界でも"とある理由"で注目されている貴重な村でもあります。

目次

市街地中心にあってアクセス良好!

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バンメトートの観光スポットと言えば、ブオンドン村やラック湖などが有名ですが、いずれも市街地から距離があるため、タクシーで1日かけて行くことになります。その点アコドン村は、市街中心に建つビクトリーモニュメントからタクシーで10分程度。暑くない時間帯であれば、散歩がてら歩いていくこともできます。

観光地化もされている

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このアコドン村は「地球の歩き方」などのガイドブックにも掲載されている観光地でもあります。村内にはカフェやコーヒー豆ショップ、お土産店などがあります。バンメトートの市街地にはお土産店がほとんどないため、もし気に入ったものがあったら、ここで買っていくのもいいかもしれません。

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とはいえ日本人を含むアジア系旅行者の姿はほとんどなく、好奇心旺盛な欧米人ツアー客を時折見かける程度。いつ行ってもゆっくりと散策することができるでしょう。村を一周する所要時間は30分程度。周辺には流しのタクシーも止まっているので、来るときに乗ったタクシーに待っていてもらう必要はありません。仮にタクシーが見つからなくとも、市街中心部まで十分歩いて戻れる範囲です。

アコドン村が世界中で注目されている理由

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アコドン村が世界から注目されている理由とは、「主要民族と少数民族が1つの村に共存している」、「同一エリアで別々の習慣をおくっている」というもの。ベトナムには53の少数民族と、キン族と呼ばれるベトナム人の計54の民族で構成されています。

通常ベトナム国内の少数民族は、山岳地帯、高原地帯に暮らしていて、仕事や食料を買うために定期的に下界に降りてきている程度です。そういった意味ではベトナム人と少数民族はうまく共存していると言えますし、世界の多民族国家にも見られる光景でもあります。

不思議な村「アコドン村」の住居を見る

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しかし、一つの村、一周30分かからないような小さな村中において、主要民族と少数民族が共存している例は、世界を見ても稀とのことです。ここに暮らしている少数民族は、エデ族と呼ばれるバンメトートのあるダクラック省最大規模の少数民族です。

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もともとエデ族は、ベトナム人がダクラック省を開拓する前の主要民族でした。時代を遡ると何度かベトナム人とエデ族は衝突をしていますが、現在はお互い尊重しあって共存しているようです。エデ族は自らの言語(エデ語)を持っていますが、アコドン村で暮らすエデ族は皆ベトナム語も喋ります。

ベトナム人とエデ族の住居の違い

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エデ族の住居は奥行きのある1階建て住居で、多少の高床式の建築となっています。一方、アコドン村のベトナム人住居は、ご覧のように日本の家屋を想像させるようなモダンな造りが多いです。1つの村に共存しているといっても、習慣や生活はまったく違うのも興味深いポイントです。

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アコドン村の奥に行くと、ベトナムらしいのどかな風景も見ることができます。建物が隣合って密着している縦長の住居がベトナム建築の特徴です。道沿いには現地人向けのオープンカフェや民家の玄関を改築した大衆食堂などが営業しているので、こちらも暇があったら覗いてみてください。

バンメトート市内観光の折に訪れて

バンメトートの見どころはブオンドン村やラック湖のゾウ乗り体験ですが、素朴な町に癒される市内観光の時間も1日とっておいてほしいです。市内観光では、博物館の見学とベトナムで有名なコーヒーブランドのチュングエンコーヒーの本店、市内中心に建つ大型屋内市場の散策などがメインとなります。アコドン村を併せて回っても1日かかりませんので、是非足を運んでみてください。

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古川悠紀

ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!

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